名古屋市が「Hatch Technology NAGOYA 2025」8つの実証プロジェクトを発表|先進技術を活用して名古屋市の行政課題・社会課題の解決を目指す
名古屋市が主催する先進技術社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA」は、今年度取り組む本事業の一環である課題提示型支援事業において、実証を行う8つのプロジェクトを決定いたしました。( https://www.hatch-tech-nagoya.jp/news/20250901-kadai-pj-open/ )。2026年2月までを実証期間とし、その後、実証報告・本格導入の可否を検討する予定です。
■「Hatch Technology NAGOYA」とは
名古屋市は、技術の研究開発や社会実装を促進し、先進技術を有する企業等の集積を図ることを目的に、先進技術社会実証支援「Hatch Technology NAGOYA」を実施しています。2019年からスタートし、今年で7年目を迎えます。特定非営利活動法人コミュニティリンク(兵庫県神戸市 代表:中西雅幸)は事務局としてその運営をサポートしています。
Hatch Technology NAGOYAの取り組みの一つ「課題提示型支援事業」は、名古屋市の各部署が抱える課題に対し、企業との協働実証によって課題解決をめざすプログラムです。今年度は名古屋市役所内から集まった16の課題テーマに対し、先進技術を保有する事業者より88件のご提案をいただきました。
その中から、今年度実証を行う8つ(行政課題4件、社会課題4件)のプロジェクトを決定いたしました。
■実証を行う8つのプロジェクトと実証事業者
【行政課題】



AIで価格予測!給食献立作成の負担を軽減
物価高騰に伴う食材価格の変動により、学校給食の価格管理が困難になっている。価格予測や献立見直しの効率化を進めたい。価格変動の大きい野菜の数品目を対象に、価格の時系列統計モデル等を構築し、安定した価格予測 ができるか検証する。(課題詳細はこちら)
所管課:教育委員会事務局 学校保健課
実証事業者:株式会社システムサーバー

過去の設計データをAIで資産化!上下水道管の設計業務の効率化プロジェクト
職員の若年化が進む中、上下水道管の更新工事を 発注する際、設計図や設計書(積算書)等の照査業 務の精度を維持しながら効率化を図りたい。過去の設計データ(設計図・設計書のデータ)を学習し たAIモデルを用いて、設計・照査業務の負担軽減につ なげられるか検証する。(課題詳細はこちら)
所管課:上下水道局 配水設計課・下水設計課
実証事業者:株式会社KK Generation
【社会課題】

美しい緑を未来へ!持続可能な芝生ソリューション【グリーン化】
名古屋市のシンボルのひとつであるヒサヤオオドオリパーク、その一部であるシバフヒロバの美しい青々とし た芝生を維持したい。日照データや踏圧データをデジタルマップ化することで、芝生の健康状態を把握できるか検証する。(課題詳細はこちら)
所管課:住宅都市局 都心まちづくり課
実証事業者:イクスアール株式会社


技術で実現!駅の案内、もっとスムーズに【DX】
社会情勢の変化により、駅における問合せ対応は多様化・複雑化しているが、効率的な駅務運営と、顧客満足 度の維持向上を実現したい。AI案内ロボットなどを地下鉄の駅構内へ導入することで、顧客満足度の向上と、駅員の業務負荷の軽減につなが るか検証する。(課題詳細はこちら)
所管課:交通局 駅務課
実証事業者:アクセンチュア・アドバンスト・テクノロジーセンター名古屋(本社:アクセンチュア株式会社)