Urban Innovation JAPAN


残り26

締 切

山口市阿東総合支所 地域振興課

免許がなくても自由に動ける、中山間地域の移動を変えたい!

実証支援金:最大50万円

1件(1課題)あたり50万円(税込み)上限

Story

どうしたら、免許返納後の高齢者が日常生活や農業を自立して続けられる、オンデマンドな移動手段を中山間地域に構築できるだろうか?

ご応募お待ちしております

周防大島町 職員集合写真

応募をご検討の方へ

担当課への直接のご連絡はお控えください。
ご不明な点は課題説明会に参加してご質問いただくか、事務局へお問い合わせ(urban_innovation_japan@communitylink.jp)ください。

課題詳細・想定する実証内容

課題の背景

課題背景

【課題サマリー】

山口市阿東地域では、免許返納後の高齢者が本数の限られたバスや高額なタクシーに移動を制限され、農作業や近隣交流への自由な移動が困難になっています。外出機会の減少によるフレイル化が懸念される中、免許不要で安全なモビリティを活用し、地域の生活の足を確保するための実証実験を行います。また、プラスα要素として、それらのモビリティが観光の周遊性向上にも活用できないか、検証を行います。

山口市阿東地域

【移動手段の制限による高齢者のフレイル化懸念】
  • 免許返納後、既存のシニアカー(時速4〜5km)や公共交通に手段が制限され、日常の外出機会が減少。
  • 近隣とのコミュニケーション不足から、身体的・精神的な機能が低下するフレイル化の進行が危惧されています。
【既存交通の対応の限界】
  • 365日運行するコミュニティバス「阿東生活バス」は朝夕の通学・通院利用が中心で、日中の運行が少なく、個人のオンデマンドな移動ニーズ(今すぐ買い物に行きたい等)への対応には限界があります。(要確認)
【二次交通の課題による観光客の周遊性の限定】
  • 国道9号線やJR山口線が通るものの、来訪者は特定の観光スポット(りんご園、長門峡の紅葉等)に立ち寄るのみで通過してしまいます。
  • 地域内を周遊する手段が不足しており、関係人口の創出や地域活性化の機会を損失しています。

山口市阿東地域

現在の業務フローと課題

【移動の検討から帰宅までの流れ】

① 移動ニーズの発生:高齢の住民が買い物、通院、農作業、近隣交流のために外出を希望する。

② 移動手段の選択・手配:自家用車を運転できない返納者は、限られたダイヤの阿東生活バスを利用するか、費用負担の大きい長距離タクシーを手配する。あるいは都市部に住む家族に送迎を依頼する。

③ 移動の実行と帰宅:バス利用の場合は自宅からバス停まで徒歩で移動する。主要路線から外れたエリアでは長距離の徒歩が必要となる。

▶課題の所在:自宅からバス停、あるいは地域の拠点(総合支所、公民館、道の駅など)から目的地までの「ラストワンマイル」を埋める、免許不要で手軽に利用できるオンデマンドな移動手段が不足している点。

対象業務の規模

  • 阿東地域は、人口約4,500人(令和6年現在)で、山口市の中心部からは車で約40分の距離にある中山間地域。
  • 縦約50km、横約30kmの広大な盆地・山間部エリアで、縦断する形でJR山口線が通っています。
  • 地域内には定時定路線のコミュニティバスが運行していますが、日中の利用者は少ない状況です。
  • 今回の実証実験では、全域を対象とするのではなく、協力が得られる特定の集落や拠点にスコープを絞り、限定された台数のモビリティを用いて実施することを想定しています。

変えたいポイント

【現状】
  • 免許返納後の移動手段が限られており、外出を我慢してしまう。
  • 既存のシニアカーは存在するが、心理的な抵抗感(老け込んで見えたくないという思い)があり、アクティブシニアが乗りたいと思える選択肢が少ない。
  • 観光客が特定のスポットを訪れるだけで、周辺地域へ回遊する手段がない。
【想定する解決イメージ】
  • 地域拠点からのラストワンマイルを埋めるモビリティにより、高齢者が自分の意志で移動できる。
  • シニア層が心理的抵抗なく、乗りたいと思えるデザインや利便性を備えたモビリティの活用モデルが検証される。
  • 観光客や来訪者が、拠点から周辺のスポットへ気軽に足を延ばせる周遊手段が提供される。
プロジェクトのゴール

実証の成功指標

本実証における具体的な数値目標は現時点で設定しておらず、採択後に協議の上で決定します。仮説案としては以下の観点が考えられます。

  • 実証期間中における対象モビリティの総利用回数および走行距離
  • 利用した高齢者および観光客へのアンケートによる、外出機会の増減や移動の心理的負担の軽減に関する満足度(定性評価)

最終目標

高齢化が進む中山間地域において、誰もが移動の自由を確保でき、買い物や通院、農業を安心して続けられる自立的な地域コミュニティの基盤が整うことです。

また、観光客の周遊性が向上することで関係人口の拡大に寄与し、福祉の向上と地域活性化が持続可能な形で両立している状態を目指します。

社会的意義

過疎化と高齢化が進む日本の中山間地域が共通して抱える「公共交通の維持限界」と「免許返納後の移動空白」という構造的課題に対し、行政による公助に依存しきらない、住民の「自助・共助」を支える新しい移動インフラのあり方を提示することです。

想定する実証内容

検証したいこと

以下、採択後に協議のうえ決定します。

本課題は、短期的に解決できる課題ではないため、本実証では一部の地域、一部内容のユースケースの実証も広く提案を歓迎します。

※ 可能であれば、複数の場所、複数のユースケースで実証を行うことで、ネクストステップに繋がるようにしていきたいと考えています。

※ ナンバープレートを取得した上での公道での実証は、費用面・リソース面からハードルが高いと思われるため、例えばイベントを中心とした試乗会+アルファの実証でも問題ありません。

① 高齢者の日常移動における、特定小型原付やパーソナルモビリティの受容性と安全性。

② 高齢者にとって使いやすい予約・貸出・返却の形や運用の仕組み。

③バスの乗降場所へのラストワンマイル移動などの地域の生活環境に組み込んだ「日常利用」や、秋の観光期における「観光利用」などにおける有用なユースケースの洗い出し。

④中山間地域の地形における、バッテリー駆動時間の実用性と運行管理などの課題の洗い出し。

実証の5W1H

  • When(期間):採択後から実証準備を進め、秋の観光シーズンから冬期にかけての実施を想定(積雪がある冬期に関しては、マストではない)。
  • Where(場所):山口市阿東地域内の特定の拠点や集落。
  • Who(対象者):阿東地域に居住する高齢者、および同地域を訪れる観光客。
  • What(内容):免許不要で安全に乗れるパーソナルモビリティを用いた、日常移動および周遊の検証。
  • How(方法):特定の個人への貸出(パーソナルユース・自宅充電)や、地域拠点に設置した簡易シェアリングモデルなど、提案に応じた方法で検証。

解決策の方向性

本プロジェクトでは、特定のモビリティ車両やシステムを唯一の正解とはしていません。多様な解決アプローチの提案を歓迎します。

  • 特定小型原動機付自転車(三輪・四輪型、立ち乗り・座り乗り等)などの枠組みを活用した、デザイン性と安全性を兼ね備えたパーソナルモビリティの活用
  • 高齢者のITリテラシーを考慮し、使いやすい工夫を施した予約システムの構築を歓迎します。
  • なお、一部分の解決や、特定のテーマに特化した提案であっても歓迎いたします。
提供可能なリソース

データ

  • 阿東地域の地理情報(主要な道路、集落の配置など)
  • 阿東生活バスの運行ルートおよび現行の時刻表データ、乗降データ
  • その他、実証エリアとして選定した地域に関する、人口動態や高齢化率などの基礎的統計データ

フィールド

  • 阿東総合支所、地域の公民館、交流センター、道の駅などの市有地
  • ご協力頂ける民間の観光施設など。

※ ポート設置や機体保管場所としての活用を想定、詳細な場所や電源の利用可否については採択後に協議します。

人的リソース

  • 阿東総合支所 地域振興課の担当職員による、実証実験の全体調整、地域住民や関係団体(公民館スタッフ等)への協力要請・繋ぎ込みサポート。
  • 実証実験の周知や参加者募集にあたっての、地域の広報媒体や公民館を通じた住民へのアナウンス協力。
留意事項

留意事項

  • 【安全・事故リスク】:実証で使用するモビリティは、道路交通法に準拠し、自賠責保険への加入が必須となります。また、事前の安全教育(試乗会)などにも最大限の配慮をお願いします。
  • 【予算の制限】:実証支援金は50万円以内です。これを超える機体持込やシステム改修の費用は自己負担(持ち出し)となります。
  • 【運行管理の現地体制】:無人シェアリングを行う場合を含め、日常的な機体の見回りやバッテリー充電等のオペレーション体制については、現時点で市が担う体制はなく、採択後に地域住民や市・関係者との協力体制を含めて協議・検討する必要があります。
  • 【天候・積雪】:1月〜2月頃には積雪があり、除雪ルート以外の走行は困難になるなど、天候による制約が発生します。
自治体の体制・推進姿勢

カウンターパート

  • 山口市 阿東総合支所 地域振興課(実証実験の主担当部署)
  • 山口市 公民連携推進室(事務局としての伴走サポート)

プロジェクトの進め方

  • 採択後は、オンラインでの定期的な打ち合わせを中心に進めます。
  • 実証フィールドの選定や現地の道路環境の確認のため、実証開始前に少なくとも1〜2回程度の現地視察(阿東地域への訪問)を行っていただくことを希望します。
  • 現地住民への説明や操作説明会を実施するタイミングなど、重要なフェーズにおいては現地での対面による協働を想定しています(詳細は採択後に協議し、柔軟に決定します)。

担当者について

  • 「今の高齢者だけでなく、ネクストシニア世代を見据えた未来の移動インフラを今から創る」という強い共創スタンスを持っており、スタートアップの技術開発や試しながら改善する進め方に全面的に協力します。
実証後の発展性

本格導入の道筋

実証実験における検証結果を総合的に評価し、効果が認められた場合には、次年度以降の継続的な実証や、現在検討を進めている地域の交通政策との連携、あるいは民間主導での持続可能なサービスモデルとしての本格導入に向けた検討を進めます。

ただし、現時点で予算の確保や自動的な本格導入を確約するものではありません。

横展開の可能性

阿東地域に限らず、日本全国の多くの中山間地域や過疎地域が共通して直面している構造的な課題です。

本実証において、シニア層に受け入れられるモビリティの活用モデルを確立できれば、同様の課題を持つ他の過疎地域への展開や、新たな地方交通モデルとしての横展開が期待できます。

求める企業像

期待する姿勢

  • 現場の高齢者や地域住民の声、阿東地域の特有の地理的条件等を理解し、現場の状況に合わせて柔軟に対応・工夫ができる方をお待ちしています。
  • 行政にすべてを依存するのではなく、限られた予算(50万円以内)の中で、自社のソリューションの検証や将来の事業化を見据えて主体的に取り組めるアプローチを歓迎します。
  • 既存の交通事業者や地域住民と競合せず、地域の「自助・共助」を支えるインフラとして、共創のスタンスで対話を重ねながら進められる方との協働を期待しています。

専門性・技術

【想定する技術・経験】
  • 免許不要でシニア層が安全に運転できる電動モビリティ(3輪・4輪、座り乗り等、形状は問わない)の開発・運用経験。
  • 高齢者が直感的に利用できる貸出・返却の仕組みや簡易なインターフェースに関する知見。
【あわせて歓迎する経験】
  • 中山間地域や過疎地におけるモビリティの実証実験、あるいは地方自治体との協働プロジェクトの経験。
  • 既存の公共交通(バス等)や生活サービス(移動販売等)との連携を視野に入れた、地域の移動データ(走行ログ等)の可視化・活用に関する知見。

※これらすべてを満たす必要はありません。自社の強みを活かした部分的な提案も歓迎します。

オンライン説明会

開催日時:

シビックテックチャレンジYAMAGUCHI 課題説明会2026


開催日時:2026年6月26日(金)13:30~16:30
内容:全8課題を前後半の2部制で実施(予定)
・第1部 県庁編 13:30〜14:45
・第2部 市町編 15:00〜16:30

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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