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神戸市行財政局 財務課

神戸市の保有する資金の効率的な管理・運用をシミュレーション!

Point

解決したい課題

神戸市が管理している資金を効率的に運用しながら、管理している資金を明確に「見える化」したい。

想定する実証実験

資金運用のシミュレーションをする。併せて、資金管理をシステム化し、正確な資金状況と運用可能額を把握する。

Story

集合写真

はじめに

財務課では、市民のみなさんからお預かりした税金や、施設の使用料、国からの交付税や補助金など「歳入」を、どのような事業に、有効に利用できるか、という観点で使用方法である「歳出」を検討しています。この「歳入」と「歳出」を合わせて、予算を編成していますが、公共施設や、道路整備、河川の災害対策など、長期的に市民のみなさんに利用いただくものについては、これから利用される方々との公経費負担を公平にするため、「市債」という形で借金をして事業を行い、毎年の返済に向けて積み立てを行っています。

歳入

歳出
約8,400億円の事業を行っています!その内、約900億円は借金返済に充てています。

これら予算のために準備しているお金は、使用する時期が様々であり、すぐに使用するものばかりではありません。また、借金返済に向けた積み立ては、長いものでは30年間積み立てることになるため、単に持ち続けているだけではもったいないと考えています。

そこで、すぐに使う予定のないお金については、安全で安定した投資先に預け、運用しています。(具体的には、地方債や政府保証債、定期預金など)

新長田合同庁舎
新長田合同庁舎

兵庫区役所新庁舎
兵庫区役所新庁舎

我々の抱える課題

しかし、我々は銀行や証券会社といった運用のプロではないため、さまざまに情報収集しながらできるだけ効果的な運用を心がけていますが、実際にどうだったのか、検証することが難しく、効率的に運用するための指標もない状態です。

また、市で管理している現金は指定金融機関である銀行を通じて日々、使用されたり、入金されたりするため、正確な推移を把握しづらく、運用可能な限度額が見えにくくなっています。

加えて、現状の資金推計は職員による手入力の作業があり、ヒューマンエラーを回避する観点からもシステム化による業務の見直しを検討したいと考えています。

システム完成に伴う効果

本市にとっては、効率的な運用、資金管理により、市民負担の軽減と業務上のリスクを回避することができます。また、職員負担を軽減することで、人件費の削減や新たな取り組みの従事による市民還元ができると考えています。

開発いただいた皆様におかれましては、各自治体が同様の課題を抱えているものと考えており、そちらへの事業展開が可能になると同時に、運用商品を拡充する(株など)など、カスタマイズをかけていただくことで、民間事業者への展開も視野に入れられるのではないかと考えています。

イメージ

おわりに

新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の変化は、市の財政状況にも大きな影響を及ぼし、我々がいままで強く意識してこなかった課題が浮き彫りになったと考えています。

この先、経済に影響を及ぼす事象が生じた際に、しっかりとしたシミュレーションによる対応を検討するためにも、システム整備を進めていきたいと考えています。役所の中では、見えにくい仕事とはなりますが、だからこそ大切にしたい基盤になる業務だと考えています。

ぜひ、ご協力をお願いいたします。

集合写真

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Vision

実現したい未来

効率的な運用を実施することで、歳入を増やし、市民負担を軽減する。同時に、資金管理において生じる手間とリスクを減らす。
さらに、経済状況の急激な変動に対応した資金推計を実現する。

得られるもの

同様の課題を抱える民間企業や他の自治体へのシステムの提供が可能になると考えている。

Outline

背景 将来の市債償還のために積み立てている現金や、今後支出が予定されている現金を少しでも増やすため、実際に支出するまでの間、地方債などの債券購入や、定期預金に預けるなどの運用を行っている。
課題(詳細) 歴史的な低金利が続き、経済の先行きが不透明な状況の中、お預かりしている税金を少しでも増やすための効率的な運用に取り組む必要があるものの、運用に対する検証や見直しを検討する材料が不足している。
また、市の現金は、指定金融機関を通じて管理しており、精緻な資金推計を当課において実施できていない。
求める解決策 資金運用のシミュレーションをできるようにし、効率的な運用を実施することで、歳入を増やし、市民負担を軽減する。また、資金管理をシステム化し、正確な資金状況と運用可能額を把握しながら、資金管理において生じる手間とリスクを減らす。
想定する実証実験内容(詳細) システムの構築と、過年度結果との比較による効果検証。
付加価値・発展的な要素 経済状況の急激な変動に対応した資金推計を実現するなどのシミュレーション機能。
求めるスタートアップ像 システム構築に向けた打ち合わせの中で、アイデアや提案をいただき、より業務効率が高まる取り組みができる事業者を希望します。
スタートアップに求める条件 情報管理に十分ご留意いただけること。
プロジェクトの進め方打合せ方法 適宜、オンライン会議
提供可能なデータ・環境等 過年度の運用、資金推計の実績。
環境は、本市事務処理用PCで稼働できるものを希望します。
プログラム終了後の本格導入 費用対効果を勘案し、積極的に導入を検討したいと考えています。

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