Urban Innovation JAPAN


残り26

締 切

山口県警察本部生活安全部人身安全・少年課

「うちの子は大丈夫」を変える!危機意識の隙間を埋め、親子の対話を促す見守りシステム

実証支援金:最大50万円

1件(1課題)あたり50万円(税込み)上限

Story

どうしたら、プライバシーに配慮してスマホ内の危険を検知・通知し、トラブル前に「大丈夫?」という親子の対話を生み出せるだろうか?

ご応募お待ちしております

山口県警 集合写真

応募をご検討の方へ

担当課への直接のご連絡はお控えください。
ご不明な点は課題説明会に参加してご質問いただくか、事務局へお問い合わせ(urban_innovation_japan@communitylink.jp)ください。

課題詳細・想定する実証内容

課題の背景

課題背景

【スマートフォンの低年齢化と、追いつかない安全対策】

小学生頃からスマートフォンを持たせる家庭が増えています。しかし保護者のほとんどは、子供が端末を使って何をしているかを把握できていません。

【相談件数は急増中。しかも低年齢化している】
  • 令和6年:年間約300件
  • 令和7年:400件超
  • 2026年4月末時点:すでに100件超・全体の約6割が中高生。ただし、小学生からの相談も増加傾向

少年のネットトラブルの相談件数グラフ

【問題の中身:「気づいたときには手遅れ」】

多くのケースは、裸の写真を送ってしまった、ネットで知り合った人から恐喝されたなど、トラブルが深刻化して初めて、警察に相談が来ます。

【啓発活動が保護者の危機意識の醸成に繋がっていない】

生活安全部人身安全・少年課(以下、人少課)では、学校や教育委員会などからの要請に応じて、子供向けに情報モラル教室を実施していますが、保護者向けの啓発活動は、学校の参観日を利用して実施することがあるくらいで、充分ではない状況です。

現在の業務フローと課題

【トラブル発覚から警察への相談までの流れ】
  1. 子供がSNS・を日常利用(LINE、Instagram等))
     ↓
  2. トラブル発生(自撮り画像送信 /金銭脅迫 etc.)
     ↓
  3. 被害が深刻化 ← ここが課題の核心
     ↓
  4. 警察へ相談
     ↓
  5. 学校・教育委員会と連携して警察が事後対応。

▶課題の所在:トラブルはSNSのクローズドな環境の中で発生するため、保護者・学校・警察も「外から」察知することはできません。実際に相談があるのは、事態が深刻化してしまっているケースがほとんどです。

対象業務の規模

  • 相談件数:令和6年まで約300件/年 → 令和7年に400件超 → 2026年は4月末で100件超
  • 年代別:全体の約6割が中高生。ただし小学生からの相談が近年増加している。

変えたいポイント

【現状】被害が表面化してから、警察に相談が来る。事後対応しかできない。

→【目指す姿】トラブルの兆しとなるような行動を子供が取った時に保護者へ通知が届き、保護者から子供に介入することで未然に防ぐことができる。

【現状】啓発活動が保護者の危機意識の醸成に繋がっていない。

→【目指す姿】リアルタイム通知を起点に、保護者の危機意識を醸成し、普段から家庭内で対話・ルール作りが生まれる状態を目指す。

プロジェクトのゴール

実証の成功指標

本実証における具体的な数値目標は現時点で設定していないため、採択後に協議の上で決定します。仮説案としては以下の観点が考えられます。

  • ダミー画像・テスト用キーワードを検知する精度
  • 通知を受け取った保護者が、子供に声をかけるなど家庭での対話にどれだけつながったか
  • 子供が「監視されている」と感じず、親子で納得して使い続けられているか

最終目標

  • 危険な兆候をいち早く保護者に届け、「大丈夫?」というタイムリーな声かけでトラブルが深刻になる前に家庭内で防げるようにしたい。
  • 最終的には、日々の対話とルール作りで子供を守れる社会を目指します。

社会的意義

  • スマートフォンの低年齢化とSNSトラブルは、山口県だけの問題ではありません。全国の警察・教育委員会が同じ壁に直面しています。
  • このプロジェクトで「プライバシーを守りながら、端末内で完結する見守りの仕組み」が形になれば、他都道府県への展開も十分に期待できます。
想定する実証内容

検証したいこと

  1. 端末内で検知・通知は動くか(最優先)
    危険なキーワード入力や不適切な画像撮影を、外部にデータを出さずに端末内で検知し、保護者へ通知できるか。
  2. 通知が「対話のきっかけ」になるか(重要)
    保護者が通知を受け取った際、子供への「大丈夫?」というタイムリーな声かけに繋がるUI・UX設計を検証します。
  3. 警察の防犯情報をプッシュ配信できるか(任意)
    地域の最新治安情勢や相談窓口情報を保護者へ配信できるかを検証します。

実証の5W1H

  • いつ:実証期間 約6ヶ月(令和8年9月〜令和9年2月)
  • どこで:山口県内。協力校経由の家庭、親子参加のイベント等での利用
  • 誰と:実証に同意した保護者とその子供。(モニターの数は採択後に協議)
  • 何を: 試作版アプリの端末導入による以下の2点の検証 。(詳細は採択後に決定)
    1. ダミー画像・テスト用キーワード等を用いたローカル検知・通知の技術的な動作確認 。
    2. 日常的な懸念ワードの検知や保護者向けUIを通じた「親子の対話(声かけ)」の誘発効果の測定。
  • どう測る:検知成功率のデータ計測 + 保護者へのアンケートで「通知後の対話の有無」「使いやすさ」を評価

解決策の方向性

<解決策について>

以下は一例ですが、アプローチは限定しません。目的が達成できれば、既存パッケージの調整・部分実装も歓迎します。

  • テキスト検知型:危険な隠語の入力・検索をローカルでマッチングし、保護者のLINEや専用アプリに通知する軽量システム
  • 画像検知型:カメラロールや撮影時の画像解析(肌色比率等)をローカル判定し、不適切な撮影行為を通知

iOSのOS制限等により機能を上記のいずれかに絞った提案も受け入れます。

<検証方法について>

後述の制約条件を担保しながら、以下のことを効果的に検証できるようなご提案を歓迎します。

  1. 端末内で検知・通知ができるか
  2. 通知が家庭内での対話につながるか
提供可能なリソース

データ

  • 県内で発生している少年非行・ネットトラブルの具体的な手口や事例に関する知見(担当職員からのヒアリングを通じた情報提供)
  • アプリ内でマッチングやアラート連動に活用するための、警察が把握している危険なキーワード(大麻の隠語、オーバードーズ関連、闇バイト等その他犯罪の予兆となる文言)のリスト(提供可能な範囲で)
  • 保護者向けに配信・表示するための、県警独自の防犯啓発コンテンツや公式の相談窓口情報。

※個人の私物スマートフォンから取得した画像やチャット履歴等の生データ、個人のプライバシーに関わる警察の捜査データ等は、法制度および個人情報保護の観点から一切提供できません。

フィールド

  • 実証実験にご協力いただける県内の小・中・高等学校等を想定。
  • 情報モラル教室等のイベントでのPR機会

人的リソース

  • 主担当:人少課の担当職員2名(打合せ・教育機関等との調整担当)+課員2名(作業担当)
  • 意思決定:人少課長
留意事項

留意事項

  1. 実証手法の倫理的限界:
    • 実証実験において、実際の子供に児童ポルノ等に該当する不適切な写真を撮影させるなどのテストは行えません。
    • 疑似データやダミーを用いた安全な検証手法(プロトタイプでのテストデザイン)に限定されます。
  2. 通信の秘密およびプライバシーの保護:
    • 子供のスマートフォン内の生データを、外部のサーバーへ送信して蓄積・傍受することは法的に認められません。
    • 処理は必ず端末内(ローカル)で完結させるか、暗号化された通知の事実のみを扱う設計としてください。
  3. 子供への説明と同意の必須化:
    • アプリ導入時は、子供へ目的を説明し、同意を得るプロセスを必須としてください。隠れて監視する仕様は、子供が親の目を盗んで危険な行動に走る要因となり、「親子の対話」を阻害するため、本実証では想定しておりません。
  4. OSによる技術的制限:
    • iOSやAndroidの最新のOS仕様により、想定する検知機能が一部実装できない可能性があります。
    • 実証の初期段階で技術的な制約を確認し、現実的に実装可能な範囲へ要件を柔軟に調整することを了承してください。
  5. 有償モデルの推奨制限:
    • 行政(警察)の立場上、特定のユーザー課金型(月額課金等)の民間サービスを広く一般の県民へ推奨・啓発することはできません。本実証を経て将来的に普及させる際は、県民が無料でダウンロードでき、行政側が予算措置を行う座組み(契約モデル等)を想定しているため、これを前提としたシステム・コスト設計が必要です。
自治体の体制・推進姿勢

カウンターパート

生活安全部人身安全・少年課の職員2名

プロジェクトの進め方

基本は定期的にオンライン会議を実施して、仕様策定・進捗確認

実証開始前・中間検証など重要な局面では現地対面も設けます(遠方企業はオンライン優先で柔軟対応)

担当者に関する特記事項

担当職員は少年非行防止の現場業務を熟知しています。法的な制約やOSの壁についても、一緒に現実的な解を探していけるパートナーとして関わります。

実証後の発展性

本格導入の道筋

実証(約半年)で技術的な動作と家庭でのの行動変容が確認できれば、将来的な予算化を検討します。

横展開の可能性

スマートフォンの低年齢化とSNSトラブルは全国共通の課題です。山口県での実証で「プライバシー保護を前提にした見守り仕組み」が形になれば、他都道府県の警察本部・自治体への展開が期待できます。

求める企業像

想定する技術・経験

すべてを満たす必要はありません。強みに応じたアプローチを歓迎します。

  • 主に想定する技術
    • iOS / Android アプリ開発の実績(バックグラウンド処理・プッシュ通知の実装経験があると望ましい)
    • 端末内(ローカル環境)でのテキストマッチング・画像解析の技術知見(エッジAI等)
  • あわせて歓迎する経験
    • 個人情報保護・情報セキュリティに配慮したセキュアなシステム設計
    • 子供や保護者が使うプロダクトにおける、直感的なUI/UXのデザイン実績

期待する姿勢

  • iOSの制約や法的な枠組みを理解した上で、「まず動くものを作る」を担当職員と一緒に進められる方
  • 疑似データを使った安全な実証設計に、倫理面・安全面を考慮しながら前向きに取り組める方
  • 既製品の納品ではなく、現場のフィードバックをもとにより良い仕組みを一緒に作れる方

専門性・技術

※上記「想定する技術・経験」欄をご参照ください。

オンライン説明会

開催日時:

シビックテックチャレンジYAMAGUCHI 課題説明会2026


開催日時:2026年6月26日(金)13:30~16:30
内容:全8課題を前後半の2部制で実施(予定)
・第1部 県庁編 13:30〜14:45
・第2部 市町編 15:00〜16:30

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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