応募終了
Point
解決したい課題
各公民館では各種事業を実施したり、自主グループ活動の推進をしているが、「なにかやりたい!」という市民が簡単に自分に合った生涯学習事業等の情報を得ることができるようにしたい。
想定する実証実験
市民向けに生涯学習講座等の検索・予約サービスを提供し、既存の周知方法と比べて電話や窓口に問い合わせてくる件数を90%減らしたい。利便性や利用率が向上するかを検証したい。
Story
<みなさんは「生涯学習」してますか?>
生涯学習とは、「豊かな人生」を送るために必要なもので、豊かな人生とは、教育基本法の第3条「国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に活かすことのできる社会の実現が図られなければならない」に出てくるキーワードです。
簡単に言えば、「豊かな人生」を実現するために生きている間は学習が必要ということです。
<学習って難しい?そんなことはありません!>
じゃあその学習というのはどんなものかといいますと一番に思いつくのは「学校」だと思います。もちろん学校教育は学習の場所として代表的なものです。
ただ、そのほかにも学習できる場所というのはたくさんあります。さまざまな学習する機会と場所があるうち、行政では「学校教育」は別扱いにし、それ以外の全部を「生涯学習」としてひとまとめにするのが一般的です。
生涯学習というのはとても範囲が広いため、いってしまえばなんでもありです。
生涯学習は子供からお年寄りまで、誰もが、生涯のいつでもどこでも自分に合った時間に自分に合った方法で、自由に行う学習活動のことです。学校での勉強も、自主的な学習やスポーツ、文化活動、ボランティア活動、趣味などの様々な学習活動、図書館で本を読むこと、インターネットで調べ物をすることも生涯学習に含まれます。
生涯はいきがい、とも読めます。心の豊かさや生きがいのため、たくさんの人に何かを始めてほしいなと思います。高齢社会に備え、今は終活なんて言葉も使いますが、介護や相続はどのようにすればいいのか、などの学習もありますし、ランニングとまではいかなくてもウォーキング、ストレッチ、普段の生活に関連したちょっとしたことでもいいんです。
例えばカラオケだって腹式呼吸はもちろん、舌やのどを鍛えることは誤嚥予防になるので、生涯学習になります。旅行が趣味の人は、行く前にその場所のことを調べたりするでしょうし、旅行先にお寺やお城に行って歴史について学ぶこともあります。海外旅行の場合は言葉だって勉強するし、文化なども学ぶことになります。
学ぶということは、意識次第です。
<生涯学習をはじめよう>
生涯学習をする場所として安城市が用意している代表的な施設が市内10か所の地区公民館とへきしんギャラクシープラザ(文化センター)です。自宅の近くで活動できるよう、中学校区に1か所程度配置されています。
公民館では年間150以上の講座・イベントを実施しており、さまざまな年齢の方約2,000人が受講しています。
(下図は講座終了時のアンケート結果をもとに集計しているため受講者総数とは異なります。)
講座やイベントの情報は、年4回発行する「生涯学習誌あんてな」に掲載しています。
これは市内全体の公民館講座やイベントを季節ごとにまとめたもので、詳細を掲載した冊子版を市内公共施設で配布、必要最低限の情報を掲載した概要版を広報あんじょうに折り込む形で全戸配布しています。また、その他公民館ごとに作成している公民館だよりでも見ることができます。
定期的に活動したい人には、自主グループへの参加をおすすめしています。会員を募集している自主グループは市内に400団体近くあるので、きっとやってみたいものが見つかるはずです。
<安城市の生涯学習講座を探す際の課題>
ただ、生涯学習を始めたい人が「家の近くでやりたい」「○○をやりたい」「仕事帰りに通いたい」など、それぞれのニーズに合わせて必要な情報にアクセスするためには、今の紙ベースや複雑なホームページ構成では時間がかかりすぎてしまいます。
そこから実際に参加するためには申し込みも必要です。一部の講座では電子申請システムを使用したオンライン申し込みも実施していますが、そこにアクセスするのにもひと手間かかります。
また、生涯学習情報誌あんてなについても、令和5年度をもって冊子版の印刷を終了するため、詳細を伝える場がまた一つ減ってしまいます。(ホームページでは引き続き掲載をしますが、PDF形式の予定です。)
自主グループ一覧表もホームページで見ることができますが、PDF形式のデータ32Pから探さないといけません。
自主グループに参加したい人や何かを始めたい人の問い合わせを公民館で受け付けていますが、令和4年度の問い合わせ件数255件のうち、90%はすでにインターネットに掲載されている内容であったり、それに情報を少し追加するだけで解決すると思われる問い合わせでした。
ただし、現状のホームページの構成では検索が大変です。
世の中がペーパーレス、デジタル化がどんどん進む中、生涯学習の世界はまだまだアナログです。
市が主催する公民館講座の申し込みのきっかけとなる情報源も、紙ベースの人が78%でした。導入したサービスを使って、デジタルコンテンツを利用した人が80%になり、紙ベースの利用率とデジタルコンテンツの利用率が逆転することを目指していきたいと考えています。
多種多様な情報をできるかぎりスピーディーに提供するため、企業の皆さまのノウハウやアイデアをご提供いただき、一人ひとりがより豊かな人生をおくることができるよう、ご協力をお願いします。
Vision
実現したい未来
○○をやりたい!何かを始めたい!そう考える人たちのきっかけを大事に、その人がイメージしたとおりの情報を公民館だけでなく安城市が主催しているいろいろな事業の中からスピーディーに得ることができ、申し込みや支払いまで必要な手続きがオンライン上で完結する未来。
得られるもの
同じ問題を抱えている自治体に、サービスを横展開することが可能。
Outline
実証支援金:最大50万円
実証にかかる実証プロジェクト経費の支払
1件(1課題)あたり50万円(税込み)上限
背景 | 生涯学習はいつでも、だれでも、どこでも始めることができ、豊かな人生を送るためには必要不可欠なものです。市民が参加できる生涯学習に関する講座は公民館主催のものだけでも年間約150講座を実施しており、2000人近い市民が受講しています。また、約400団体の自主グループ(市民が自主的に集まって文化・スポーツ活動している団体)があり、市内11館の生涯学習施設で定期的に活動しながら、随時メンバーを募集しています。 |
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課題(詳細) |
# 紙を使った情報提供と課題 生涯学習情報の広報のメインは紙ベースであることが多く、広報あんじょう、生涯学習情報誌あんてな、公民館ごとに作成する公民館だより、その他イベントごとに作成するチラシなど多種多様な紙資料から自分が欲しい情報を探すのが困難です。一番の情報源であったあんてなは、令和5年度をもって冊子版の配付の終了が決定しており、広報に折り込む概要版は引き続き作成するものの、紙面に限りがあるため掲載できる情報はかなり限定されます。 # ホームページでの情報提供と課題 ホームページでも情報提供していますが、現状では公民館ごとに情報を記載されており、ヨガや料理等のカテゴリーで検索することができません。また、掲載ページも多岐にわたっており、デジタルコンテンツに不慣れのシニアなどは情報収集が難しい現状です。公民館での講座だけでなく、スポーツ、子育て、歴史など各課がそれぞれ行っている講座もありますが、その情報はまた別のページとなり、ますます探すのが困難です。 # デジタル工作機器の予約に関する課題 また、ICT推進のためデジタル工作機器によるものづくり事業なども安城市の特徴的な事業の1つですが、機器を使用するための予約等が電話か窓口受付、などアナログな環境で行っています。 |
求める解決策 | 「家の近くでやりたい」「○○をやりたい」「仕事帰りに通いたい」など、生涯学習を始めたい人が検索システムを利用し、需要にあった最新の情報を提案できるようにすること。また、事業によっては受講申し込み等の手続も一連の流れでできるようにしたい。 |
想定する実証実験内容(詳細) |
令和5年度の公民館講座・イベント・自主グループ・よくある質問について、検索システムを整備した上で、窓口や電話で相談があった際に、本人または職員がシステムを利用し、需要に合った情報提供ができたかを検証する。 |
実証実験成功後の発展性 | 全国の自治体へ横展開 |
提案企業に求める専門性 | 専門性は必要ありませんが、シニアや働き盛り世代、子どもを持つ親、学生など、幅広い目線でシステムを考えてくれる企業を希望します。 |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | システムの打ち合わせやテストなどについてオンラインでも対応可能ですが、市民の方々が公民館等で楽しく学んでいる姿をご覧いただきたいので、ぜひ施設をご案内させてください! |
提供可能なデータ・環境等 |
公民館講座の情報、自主グループの情報などはエクセルデータで提供可能です。 |
プログラム終了後の本格導入 | 金額次第ですが、有効活用できるシステムが構築できれば継続実施に向けて予算化したいと思います。 |
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