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姫路市 リサイクル推進課
食品ロス削減マッチングサービスで 『"もったいない"から、"ありがとう"へ!』
Point
解決したい課題
市内で発生する食品関連事業者からの食品ロス(本来食べることができるのに捨てられてしまう食品)を削減させたい。
想定する実証実験
食品ロスになってしまう可能性のある食品と、捨てるぐらいなら安く買いたい事業者や消費者等とのマッチング
Story
日本の食品ロスの量は、世界における食糧援助量より多い!?
食べ残しや売れ残り、賞味期限が近いなど、様々な理由で食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」。
日本の食品ロスはなんと年間約612万トン、そのうち事業系食品ロスは約328万トン近く発生しています。もはや多すぎて実感が湧きませんよね…。
(ちなみに、612万トンは、定番の東京ドームで表すと約5個分に相当します。)
一方で、世界に目を向けると、今も食品の援助を必要としている国や地域がたくさんあることはみなさんもご存知のとおりです。そして、実は世界における食糧援助量は年間約390万トン。
つまり、わたしたちの国の事業系食品ロスだけでも、世界の食糧援助量に相当するぐらいの量が廃棄されていることになります…。
このような背景の中、令和元年10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、食品ロス削減は国をあげて取り組むべき課題として位置づけられました。
また、姫路市においても、平成30年3月に策定した「姫路市一般廃棄物処理基本計画」の中で、食品ロス削減によるごみの減量を重要施策の一つと位置づけ、平成30年度から「姫路市食品ロスもったいない運動」を開始し、あらゆる広報媒体やイベントなどを通じて、市民のみなさんや事業者に食品ロス削減を呼びかけています。
姫路市での取り組み「”食品ロス”もったいない運動推進店」
姫路市では、平成31年2月に、食品ロス削減に取り組まれている飲食店や小売店などの食品関連事業者を、「姫路市“食品ロス”もったいない運動推進店」として登録する制度をスタートさせました。
これは、例えば、飲食店においては、小盛りサイズメニューの設定、食べ残した料理の持ち帰り、完食されたお客様への特典サービスの提供など、小売店においては、量り売りやバラ売り、規格外品・賞味期限が近い食料品の割引販売など、食品ロス削減につながる取り組みを実施している事業者に登録していただく制度です。
この制度の狙いは、多くの食品関連事業者に推進店として登録していただき、食品ロス削減につながる取り組みを積極的に展開させ、少しでも多くの食品ロスを減らしていただくことにあります。
また、店舗内に姫路市オリジナルのポスターやステッカー、卓上のぼりなどを掲示していただくことで、来店されたお客様へのPRともなり、市内全体で食品ロス削減に向けた機運を高めていくことを目指しています。
ところが、本制度をスタートさせておよそ1年半、登録店舗数の数は令和2年5月現在で27店舗に留まっており、スタート当初に夢見ていたものとは掛け離れた現実がここにあります…。
7日間のイベントで1.5トンもの余剰食材が寄せられました!
そんな折、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、収入が減ったり、学校給食がなくなったりしたことで、食べ物に困っておられるひとり親家庭などへの支援策として、とあるイベントを開催することになりました。
そのイベントとは、近年「フードドライブ」とも呼ばれる取り組みで、食べ物に困っている方に余っている食材等を寄付してもらおうというものです。
令和2年4月22日から5月1日までの平日7日間、市役所ロビーなどの一角で実施したところ、ありがたいことに多くのご家庭や事業者から余剰食材の提供を受けることができました。
『その数、なんと400件! 重さにして1.5トン!』
この集められた余剰食材の中にも、新型コロナウイルスの影響で販売できなかったものなど、このままでは廃棄される運命の事業系食品ロス予備軍が多く含まれていました。
食べ物に困っている人のニーズと、余っている食材を捨てるくらいなら誰かに寄付したい(売りたい)というニーズをしっかりとマッチングすることができれば、食品ロス削減に寄与できる、そう実感することができた体験でした。
食品ロス削減マッチングサービスで『”もったいない”から、”ありがとう”へ!』
この事業系食品ロスを少しでも削減させるため、姫路市では食品ロス削減マッチングサービス等の導入を検討しています。
これは、食品ロスを少しでも減らして廃棄物処理費を削減したい事業者と、捨てるぐらいなら安く売ってほしい消費者や事業者とをマッチングさせるサービスです。
双方にメリットがあるとともに、姫路市においても、食品ロスが減ることでごみ処理施設の負担が軽減されます。
つまり、『一石三鳥』ということになります。
また、食品ロス削減マッチングサービスに参画された事業者には、「姫路市”食品ロス”もったいない運動推進店」にも登録していただき、来店されたお客様へのPRにも努めていただくことで、食品ロス削減に向けた機運を高めていくことができます。
食品ロスは、誰もが”もったいない”と感じています。この”もったいない”を、スタートアップのみなさんの斬新なアイデアやサービスを活用することで、事業者、消費者、自治体のみんなの気持ちを“ありがとう”に変えたい。この感謝の気持ちに生まれ変わる魔法のサービスを、私たちとともに考えていただけませんか。
みなさんのご応募をお待ちしております!
Vision
実現したい未来
食品関連事業者と消費者等のニーズをマッチングさせることにより、ムダに捨てられる食品ロスを大幅に削減させたい。
得られるもの
国も積極的に推進している食品ロス削減の分野で、地方自治体、事業者、消費者が連携した先進事例として全国に展開させることができる。
Outline
背景 |
令和元年10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、食品ロス削減は国をあげて取り組むべき課題として位置づけられた。 本市では、それに先立ち、平成30年3月に策定した姫路市一般廃棄物処理基本計画において、食品ロス削減によるごみの減量化を重要施策の一つと位置づけ、様々な取り組みを展開している。 |
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課題(詳細) |
市民向けには、市政出前講座や各種イベントへの出展のほか、市ホームページへの掲載やチラシ・ポスターの作成、ラジオ出演など、あらゆる広報媒体を通じて周知・啓発を図っている。 また、事業者向けには、平成31年2月に「姫路市“食品ロス”もったいない運動推進店」登録制度を創設し、食品ロス削減に取り組む飲食店や小売店をはじめとする食品関連事業者を広く募集している。しかしながら、登録店舗数は27店舗(令和2年5月現在)に留まっている。本制度のさらなる周知を図るとともに、食品ロスの削減に寄与するような今までにない解決策が求められている。 |
求める解決策 |
例)食品ロス削減マッチングサービス マッチングサービスを導入することにより、食品関連事業者は本サービスに登録し、廃棄前の食品ロス予備軍を安価で販売する情報を消費者や事業者に提供する。本サービスに掲載された情報をもとに消費者や事業者が商品を購入することで食品ロス削減を図りたい。 その他、既存の枠に囚われないアイデアやサービスを募集したい。 |
付加的・発展的な要素 | ・サービスを活用したフードドライブやフードバンクといった事業への展開。 ・可能であれば、姫路市公式アプリ「ひめじプラス」と連動させたい。 |
想定する実証実験内容(詳細) | ・食品関連事業者及び消費者のサービスへの参画に、どのくらいの需要があるのか。 ・食品ロス削減及びごみの減量にどれだけ効果があるのか。 ・食品ロス予備軍を安価で販売することで、食品関連事業者の損益(売上高と廃棄物処理費のバランス)に変化はあるのか。 |
求めるスタートアップ像 | ・既存の枠に囚われないアイデアやサービスを持っているスタートアップ。 ・地域のフードバンクを主催している団体等との連携が可能であること。 |
スタートアップに求める条件 | ・サービスの導入にあたっては、導入費用が安価で、維持管理費がかからないことが理想である。 ・パソコン及びタブレット端末の両方で利用できるもの。 ・すでに同様の取り組みを行っている自治体等があれば、そのメリット・デメリットの把握に努める。 |
提供可能なデータ・環境等 | 姫路市“食品ロス”もったいない運動推進店登録店舗一覧 |
プログラム終了後の本格導入 | 本格導入後のわたしたちの役割として、サービスの活用促進のための周知・啓発には携わっていくが、サービスの維持管理やバージョンアップについては基本的に民間が主となった運用を想定している。 |
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