Urban Innovation JAPAN


残り17

締 切

小牧市 市民安全課

新たな防犯教育!?デジタル技術を活用して「安全・安心な小牧」を実現したい!

Point

解決したい課題

小牧市内で発生する犯罪件数を減らしたい

想定する実証実験

DXを活用した防犯対策

Story

課題の背景

現在、首都圏を中心に、民家を狙った闇バイト強盗事件が相次いで発生しています。その手口は、以前では考えられないような凶悪なものであり、国民の体感治安は大きく悪化しています。


また、全国の刑法犯の認知件数については、平成 15 年から令和3年まで一貫して減少してきたところ、令和4年には新型コロナウイルスの行動制限から社会活動が正常化したこともあり、現在まで連続して増加し、今後の動向について注視すべき状況にあります。


小牧市内の犯罪発生状況に注目すると、全国の情勢と同様に、令和4年から刑法犯認知件数が増加傾向にあるとともに、令和6年の犯罪発生状況については、一つ間違えれば強盗事件にも発展しかねない自宅を対象とした住宅対象侵入盗が増加している等の状況にあります。更には、犯罪には至らないものの、愛知県内の子供や女性に対する声掛けやつきまとい等の件数も増加傾向にあります。


そのような治安情勢の中、安全で安心して暮らせる小牧市の実現は、全ての小牧市民の願いであり、小牧市では、犯罪が発生しにくい、全ての市民にとっての「安全・安心な小牧」に向けたまちづくりが大きな課題となっています。

これまで実施してきたこと

小牧市では、小牧市を管轄する小牧警察署や地域の自主防犯パトロール団体等と連携した防犯対策に取り組んでいます。

現在は、
・小学生の通学路における防犯カメラの設置
・市内の個人宅に防犯機器を設置する際の設置補助
・地域の自主防犯パトロール隊に対する活動支援
・市内における防犯キャンペーンの実施
・自治会や高齢者サロン等の集会施設における防犯講話
等の防犯対策に取り組んでいるところですが、市内の刑法犯認知件数を減少させ、市民にとって安全で安心して暮らせる小牧市にするためには、「更に効果的」で、「今まで取り組んだことのない新たな」防犯対策が求められています。

今回実施したいこと

この度、小牧市でチャレンジしたい取組は、DXを活用した防犯対策です。
DXを活用した新たな取り組みであれば広くアイデアを募集したいと思います。

一例として、小牧市で想定している実証実験に取り組む場合は、現在、警察や市、地域住民等が合同で実施している「まちの防犯診断(※)」を体験できるようなVR映像を作成し、体験者が町中に潜む危険箇所や注意が必要なポイントについて学ぶことができるようにすることで、犯罪被害に遭わないためのポイントを学べるような防犯教育に取り組みたいと考えています。

そうすることで、VRを体験する市民の方は、防犯意識を高めることができるとともに防犯に必要な知識を身に付けることができ、地域の自主防犯パトロール隊の方は、防犯パトロールをする際の着眼点を学び、質の高いパトロールに繋げていくことができるので、小牧市を防犯力の高い町にしていけると考えているのです。

※ まちの防犯診断
まちの防犯診断とは、愛知県警察が委託した防犯設備士が、地域の住民、警察官、自治体の住民と歩きながら町を診断し、防犯上の危険箇所を抽出し、防犯設備の設置などの必要な対策を提案するとともに、提案に基づいて防犯環境の改善や自主防犯活動を強化することで、地域の防犯力を高める取組みです。

取組み内容としては、
◾️闇バイト犯罪に対する対策 
相次いで発生する住宅強盗事件等は闇バイトに応募した者が実行している実態を踏まえ、不審者の服装や挙動の特徴の説明や、強盗の下見と思われる不審者に対する声掛け要領を習得するもの。

◾️犯罪被害に遭わないための対策
不審者が潜んでいる可能性がある路地裏等の危険箇所の説明や、犯罪者に連れ込まれて被害に遭う可能性がある公衆トイレ等の危険箇所を説明し、町中の危険箇所についての知識を身に付けるもの。

◾️犯罪の発生を防ぐ防犯環境
地域の目を妨げる植栽の剪定や防犯カメラ設置の重要性、不審者が犯罪を敢行しやすい状況や場所の説明や、不審者に遭遇した際の対応要領を習得するもの。
等があります。

まちの防犯診断の様子
まちの防犯診断の結果

目指す未来

目指す未来は、「安全・安心な小牧」です。
「安全・安心な小牧」の指標となるのが、小牧市内の犯罪の認知件数減少です。小牧市では、今回のプロジェクトを通じて、新たな防犯対策に取り組むことで、犯罪の認知件数の減少に繋げていきたいと考えています。

小牧市を「安全・安心な小牧」にしていくためには、警察や市役所が主体となって防犯対策を進めていくことに加え、市民の自主的な防犯対策及び地域の防犯活動を活発化させていくことが必要です。

犯罪の手口は、時代によって変化するため、「防犯に絶対的な対策は存在しない。」と言われています。
そのためには、日々新たな防犯対策を検討・導入していかなければならないのですが、その対策の一つがDXを活用した防犯対策の導入であり、小牧市では、これからの時代に沿った新たな防犯対策を導入することで、市民の防犯力を向上させ、小牧市を犯人にとって犯罪を起こしにくい、犯罪が発生しにくい地域にしていきたいと考えています。

今回の取組みについて

効果的な防犯対策とは、市民が自主的に身の回りの防犯や地域の防犯に取り組むためのきっかけ(行動変容)になり得る対策を指すものだと考えていますが、例えば、VRを活用した防犯対策に取り組む場合は、現在小牧市が行っている各防犯対策を体験者にとってより防犯対策の必要性を切実に感じてもらえる防犯教養にすることができると考えています。

また、業務の効率化という点では、VR機器を市役所窓口で来庁者に体験してもらえるような形にすれば、「専門的な知識を持った職員」でなくてもどの職員でも防犯教養が行えますし、体験者にとっても防犯講話のような日時や場所に縛られることなく防犯教養を受けられるようになります。

DXを活用した防犯対策は、VRの活用に限らず、今まで無かったような画期的かつ効果的な防犯対策に取り組むことができる可能性を秘めています。
企画に一緒にチャレンジしていただく企業の方は、小牧市市民安全課、小牧警察署とともに、小牧市民や小牧市内の自主防犯パトロール団体の方々の生の声やアドバイスを聴きながら、共同でプロジェクトに取り組むことができますので、全国自治体から求められている「新たな防犯対策」という製品を開発するための絶好の機会にしていただけるかと思います。

ぜひ、小牧市と一緒に「新たな防犯対策」にチャレンジしてみませんか?

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Vision

実現したい未来

市民一人一人が高い防犯意識・防犯知識をもつことで、犯罪が発生しにくい「安全・安心な小牧」を目指したい

得られるもの

実証実験を通じて取り組む防犯対策を製品化することで、本市をはじめ他の自治体や警察、民間企業での導入が期待できる

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり最大50万円
※支援金は予算の範囲内において支払います。
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、実証報告書の検査完了後になります。

背景 現在、首都圏を中心に闇バイト強盗が発生し、国民の体感治安は著しく悪化しています。闇バイト強盗は全国に被害が拡大することが危惧され、小牧市での発生も懸念されています。
また、令和3年から、市内における刑法犯認知件数は増加傾向にあり、罪種別に注目すると、令和6年は強盗事件に発展する危険性がある住宅対象侵入盗の被害が増加しています。
更には、犯罪には至らないものの、警察に寄せられる県下における子どもや女性に対する声掛けやつきまとい等の事案も増加傾向にあります。
よって、小牧市では、犯罪が発生しにくい、市民が安全で安心して暮らせる「安全・安心な小牧」に向けたまちづくりが大きな課題となっています。
課題(詳細) 安全・安心な小牧にするためには、犯罪の認知件数や市・警察に寄せられる不審者の通報件数を減少させなければなりません。
しかし、犯罪や通報を減少させるためにこれだけをやっておけば良いという効果的かつ即効的な防犯対策は未だ確立されていません。よって、DXを活用した新たな防犯対策にチャレンジしていくことが必要なのです。
また、安全・安心な小牧にしていくためには、警察や市役所が主体となった対策に併せて、市民の自主的な対策及び地域の自主防犯団体の防犯活動を活発化させることが重要であり、そのための防犯対策(市民や防犯団体に対する防犯教育)が必要なのです。
求める解決策

小牧市内でDXを活用した新たな防犯対策に取り組みたい。
一例として、市民や地域の自主防犯パトロール団体向けに、危険箇所の着眼点やそれらを防ぐためのポイントや必要な防犯対策などを知ってもらうためのVRを活用した防犯対策(防犯教育)などを想定しています。
ただし、VRの活用に限らず、他にもDXを活用した新たな防犯対策を是非ともご提案ください!

想定する実証実験内容(詳細) VRを活用した防犯対策に取り組む場合は、防犯VR映像を作成し、市民や自主防犯パロトール団体に体験してもらい、フィードバックをいただくようなことを想定しています。

他のDXを活用した防犯対策に取り組む場合も概ねこのような流れになると考えていますが、実証実験の内容にもよると思いますので、取組内容が決定した後に改めて流れを検討したいと考えています。

実証実験成功後の発展性 実証実験で作ったコンテンツを、市内の犯罪情勢や犯罪手口に応じてバージョンアップしていく想定をしています。
例えば、
・特殊詐欺の前兆電話が自宅にかかってきたパターン
・自宅や店舗に強盗犯人が押し入られたパターン
・施設内に凶器をもった不審者が現れたパターン
の作成にも取り組むことで、時代や地域、業種ごとに求められる必要な防犯対策を学ぶことができるような商品に発展させていくことが可能であると考えています。
提案企業に求める専門性 使われるDXに関する専門知識や、それを一般の方にも伝えられるコミュニケーション能力 など。
また、これまでに防犯対策に取り組まれた実績や防犯対策に対する知識や経験があれば、プロジェクトをより前向きにすすめることができると考えています。
プロジェクトの進め方打合せ方法 実験の方向性が決まるまでの序盤は、1週間に1回等頻繁な打ち合わせを希望します(オンライン打ち合わせも可能です)。
提供可能なデータ・環境等 ・防犯イベントを開催時の参加者の反響などのアンケート結果
・市内の自主防犯パトロール隊に対する協力依頼
また、小牧警察署や愛知県警察本部にも協力を求めながらプロジェクトを進めますので、犯罪の発生状況や犯行手口等のデータ提供、具体的に必要な対策等のアドバイスを受けることもできます。
プログラム終了後の本格導入 実証実験で取り組んだ内容が防犯対策として有効である場合は、今後の小牧市の防犯対策に導入していきたいと考えています。

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