Urban Innovation JAPAN


残り17

締 切

小牧市 資産税課

課税調査の脱アナログへ!現況調査の手法を見直し、効率的な課税業務を実現したい!

Point

解決したい課題

土地の固定資産税の課税にあたり、担当者の現況調査を安全かつ効率的に行いたい

想定する実証実験

従来の「紙」をベースとした土地の現況調査手法を、地図の電子化や録画映像を活用した新たな手法に置き換えることで、現況調査事務の効率化やその精度、職員の負担軽減に繋がるか検証する

Story

みなさんは土地の固定資産税がどのように課税されているか知っていますか?

 土地の固定資産税は、「その年の1月1日時点で、その土地がどんな使われ方(地目)をしているか」で税額が決まります。家が建っている土地なら「住宅用地」、工場などの、家以外の建物が建っている土地なら「非住宅用地」、駐車場などに利用している場合は「雑種地」、そして作物を育てる「田、畑」などもあります。

 現場の状況によって税額が変わるので、私たち土地の課税担当者は来年の課税に向けて適切に現況を把握するため、毎年秋口から年末にかけて、市内全域の土地の使われ方を調べる「現況調査」を行っています。

現地調査の様子

現況調査のやり方はとってもアナログ!

「地目現況図」という、毎年業者から納品されるA2サイズの大判な本を持って出かけます。地目現況図は、今年の1月1日時点の土地の使われ方によって各土地が色付けされており、一目でどの土地がなんの地目で課税されているのかわかるようになっています。ですが業者から納品される地目現況図はあくまでその年の1月1日時点の状態。来年度課税に向けて、1月1日以降に動きのあった土地についてはまだどこにもデータがないので、自分たちの目で、現場まで赴き、確認し、変化のあった土地については地目現況図に書き込み、来年度課税に向けて準備を整えていきます。


 現況調査は主に2人1組で公用車(軽自動車)に乗って行います。自分の地区を調査するときはペアに運転してもらい、助手席で地目現況図を広げながら道順の指示、現況と地目現況図との比較、気になった点のメモ、など同時に幾つもの情報を処理する必要があるため、てんやわんやです。そんな中。。。想像してみてください。

紙の地図で確認をする様子

紙の地目現況図だと、どうしてもページの境目があり、切れてほしくないところでページが変わり、道や土地が途中で切れてしまう切なさを。すぐ隣のページに飛ぶ。ならまだ良いもので、時には数十ページまたいで続きの地図のページが飛ぶこともあるのです。


また、当然市内には公用車では通り抜けできない細い道や、反対に国道41号のような車通りの多い、幹線道路沿いの土地もあるため、それらの土地については職員が地目現況図を手に歩いて現場を見たり、同じ道を何度も通ることで確認漏れを防いでいます。


さらに、業者から納品される地目現況図には「市内」のみしか表示されていません。小牧市外の土地については、白紙となり、そこに道があるのか、どんな状況の土地なのか、情報は何もなくなってしまいます。現況調査を行うのは小牧市内だけで良いので、机上で図面を眺めるのには問題ないですが、実際の現場は市内全域を見るために多少は市外の道も通る必要があるのです。

紙の地図を持ち、現地調査をする様子

また、2人1組で現況調査に向かうため、調査中は事務室に職員数も少なくなり、市民からの来庁時の対応や電話対応等も残った職員に集中することになり、結果として市民の皆様を待たせることになったりと市民サービスの低下にも繋がってしまうこともあります。

想定している実験

そんな現況調査の課題を解決するために、私は現況調査の在り方を変えたいと思っています!
具体的には、以下の4つの機能が備わるものがあると、私たちの現況調査は飛躍的に進化すると思っています!ですが、今回は実証実験のため、一部の業務改善なども含めて提案していただけると嬉しいです。

  • 電子機器等を用いた地図の電子化(地目現況図及び周辺街路図(住宅地図、都市計画図))
  • どこの場所を撮影したのかどうかの記録とともに残る録画機能
  • 調査履歴の管理(どこの土地を調査済なのか一目で分かる機能)
  • タッチペン等で、調査時に気になったこと等を電子化した地図に記入できるメモ機能

実証実験後は

固定資産税という、全国の自治体共通の土地の固定資産税の適切な課税に欠かせない「現況調査」ですが、未だアナログなやり方で業務にあたっています。現況調査の在り方を変えることができれば、より効率的に、そしてより正確に現況の把握、ひいては適切な課税につなげられると思っています!!

わたしたちと一緒に、現況調査の改革に取り組んでくださいませんか?

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Vision

実現したい未来

効率的に、そして正確に現況の把握ができるようになること。ひいては、市民からの課税事務に対する信頼性向上につなげたい

得られるもの

・固定資産税の現況調査に同様の課題を持つ他自治体への展開
・家屋係の担当する家屋調査及び罹災状況確認等の業務への展開・活用
・位置情報を含む映像記録を必要とする他部署(道路・河川・農地及び防災)への展開

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり最大50万円
※支援金は予算の範囲内において支払います。
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、実証報告書の検査完了後になります。

背景 土地の固定資産税の課税は「現況主義」であるため、現況を適切に把握・課税する必要がある。そのため小牧市では、毎年10月から1月にかけて、毎日職員が2班体制(1班2名(1名運転、1名記録)で、市内すべての土地を見て実態と課税が合っているかの現況調査を実施している。しかし、現況調査は紙の地図での管理であり、電子化できればもっと効率的に、そして正確な調査ができるのではないか
課題(詳細) ・現況調査はA2サイズの冊子の地目現況図を頼りに実施しており、ページの境目で現在地の確認に手間取ることが多い。
・A2サイズの紙だと、歩いての調査が必要な土地で持ち運びがしづらい。
・幹線道路沿いの土地の調査の際、目視だけでは見きれない。
・市境の土地の調査の際、市外に出ると市内状況のみが載っている地目現況図が白紙になってしまい、情報がなくて迷ってしまう。
求める解決策 タブレットや映像を活用した解決策を想定していますが、その他の解決手法についても幅広にご提案いただきたいです。
・現況調査用携帯端末(タブレット機器等・カメラ機能あり)の導入。
現在の紙媒体の地目現況図や住宅地図等を電子地図として携帯端末に格納し、地図のシームレス化を実現する。
・目視が難しい幹線道路沿いなども、カメラで撮影し事務室にて映像確認をすることによる業務量の削減。
想定する実証実験内容(詳細)

下記のような機能を持つ携帯端末などを使い、実際に現況調査で活用し、その効果と実用性を検証したい。ただし、すべての機能が網羅的に確保されていなくてもご提案可能です。

・電子機器等を用いた地図の電子化(地目現況図及び周辺街路図(住宅地図、都市計画図))
・どこの場所を撮影したのかどうかの記録とともに残る録画機能
・調査履歴の管理(どこの土地を調査済なのか一目で分かる機能)→発展性:グーグルマップのように、自分の現在地を表示できる機能。また、ピンポイントで確認したい場所が複数ある場合にナビのようにルート案内してくれる機能があるとさらに助かる。
・タッチペン等で、調査時に気になったことを電子化した地図に記入できるメモ機能

実証実験成功後の発展性 ①資産税課
・まずは特定の地区で実証実験を行い、効果が認められれば市内全域へ展開する。
・家屋調査時の仕上げや備品等を撮影できることによりメモの代替化
②庁内の他部署
・映像記録を位置情報とともに必要とする場合に活用可能
(道水路の破損、上下水道管の破損、農地の転作・転用、空き家の状況等)
③ 庁外
・他自治体の資産税部門への展開
・他自治体の位置情報と状況を映像として記録する関係部署への展開
提案企業に求める専門性 個人情報保護に関する資格(プライバシーマーク等)、通信、GPS、GIS、固定資産税に関する基礎的な知識
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・オンライン会議対応可能です
・4月当初は繁忙期に当たるため打合せは月1回程度となってしまいますが、5月半ば以降は週1回程度の打合せの開催をしたいです
・導入するシステム等の操作説明含め、数回の現地対応を希望します
提供可能なデータ・環境等 課税データ、地目現況図、地番参考図、航空写真、都市計画基本図
プログラム終了後の本格導入 実証実験の結果を踏まえ、費用対効果によっては本格導入を検討

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