
Point
解決したい課題
「キツイ」「危険」「お堅い」若者が抱く警察官のネガティブイメージを新しい広報動画で払拭し、志望者の裾野を広げたい。現在も採用募集動画を制作しているが、動画制作が特定の職員に依存している状態なので、生成AIを活用して「属人化」から脱却したい。
想定する実証実験
アイディア出しから、もともとある写真や資料等を活用した生成AI動画の試作までを共同で実施。職員が「これなら自分でもできる」と感じられる、簡単で継続可能な制作の「型」を見つけることを目指します。
提案企業に求める専門性
・専門知識のない職員にも親身に寄り添い、共に試行錯誤しながら取り組んでいただけることを第一に考えています。
・生成AIに関する基本的な知見と、簡単なツールで面白いものが作れる実践的なノウハウ。
・若年層向けのコンテンツ企画やアイデア出しが得意であること。
著作権や肖像権等の権利関係への知見があれば、大変心強いです。
Story
採用広報がんばっているけれど…何かが足りない
私たちは、採用募集動画の制作をはじめ、採用チームの公式Instagramの開設や採用イベントの開催など、これまでも自分たちなりに採用広報に取り組んできました。
しかし、警察官採用試験の競争率は、20年前は8倍程度だったのが、昨年度は2倍程度に低下しており、少子化や民間企業の雇用拡大といった社会背景があったとしても、近年の競争率の落ち込み具合に危機感を募らせています。

小学生の「なりたい職業ランキング」で警察官が5位(第一生命第36回「大人になったらなりたいもの」調査より)なのに、なぜ受験者数は伸びないのだろうか?もしかしたら警察官は「キツイ」「危険」「お堅い」というイメージが若年層に定着していて、職業として魅力を感じられないのではないかと推測しています。このようなネガティブなイメージを払拭し、警察官の仕事の魅力やそこで働く職員の想いを伝えるには、今までにない切り口の発信が必要だと、私たちは考えています。
一方、採用募集動画の制作は、現在一部の職員のがんばりに依存しており、その職員が異動するとノウハウが失われるという「属人化」の問題があります。また、従来の実写動画制作では、シナリオからキャスティング、撮影を全て職員で実施しており、多くの手間がかかっています。できることなら、誰でも簡単に発信し続けるしくみを作りたいと考えています。
生成AIで「新しい採用募集動画」を作ってみたい
この2つの壁を同時に越えるため、私たちが考えた解決策が「生成AI」です。AIの力を借りれば、すでにある写真や資料を使って誰でも動画制作ができるようになり、「属人化」は解決できるかもしれない。 また、アニメ風など新しい表現に挑戦できれば、警察官の「堅い」イメージを柔らかく伝えられるかもしれない。これなら、私たちの想いを、新しい形で届けられるのではないかと期待しています。
探しています。私たちの「新しい挑戦」のパートナーを
皆様にお願いしたいのは、企画立案から動画制作、そして職員による内製化が実現するまでの一連のプロセスを、専門的な知見でサポートしていただくことです。例えば、「どんな企画なら若者に響くか」というアイディア出しや、動画制作における「著作権・肖像権の注意点」に関する具体的なアドバイスを期待しています。
最終的に、私たちが「初の成功体験」を経て、自力で継続できる体制を築くまで、親身に支援してくれるパートナーを求めています。
これは、単なる動画制作の依頼ではありません。 山口県警という組織が、新しいコミュニケーションの形を模索する、重要な第一歩です。
「若者に警察官の魅力を伝えたい。警察官志望者の裾野を広げたい」 私たちのこの不器用ながらも真剣な想いに共感し、「面白そうだ、一緒にやってみよう」と感じていただけたなら、ぜひ一度お話をお聞かせください。ご連絡を心よりお待ちしております。

Vision
実現したい未来
・警察という職場が、若年層にとってより身近で魅力的な選択肢の一つになり、警察官志望者の裾野を広げること。
・担当者が変わっても、一定水準以上の広報動画を継続して制作できる体制を構築すること。
得られるもの
・汎用性の高い「生成AIを活用した広報動画制作」のモデルケース。官民の多様な業界で横展開できる貴重な実績。
・生成AIを活用した「内製化支援」という、高付加価値な新規事業・サービスを開発する機会。
・公共機関のDX初期段階から伴走し、成功事例を創り上げる貴重な経験。
・社会的意義の高い採用課題解決への貢献による、企業のブランドイメージ向上。
Outline
実証支援金:最大50万円
1件(1課題)あたり50万円(税込み)上限
オンライン説明会
開催日時:
開催日時:2025年6月27日(金)13:30~16:30
内容:全8課題を前後半の2部制で実施(予定)
・第1部 県庁編 13:30〜14:45
・第2部 市町編 15:00〜16:30
背景 | ・山口県における警察官採用試験の競争率は、20年前は8倍程度だったのが、昨年度は2倍程度に低下しており、優秀な人材確保が喫緊の課題になっている。 ・少子化や民間企業の雇用拡大といった社会背景も考えられるが、若年層にとって警察官は魅力的な仕事ではないのではないかと推測している。 ・YoutubeやInstagramで警察官の魅力を発信しているが、応募数の増加にあまり結びついていない。 ・動画制作が特定の職員に属人化しており、継続的に制作できる体制ができていない。 |
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課題(詳細) | ①若年層における警察のネガティブイメージ ・小学生の「なりたい職業ランキング」で警察官が高い順位にあるものの、受験者数は減少傾向。 ・若年層に警察官の仕事が敬遠されるのは、体力的な負担や危険が伴う業務内容であること、そして、警察官に対する厳格なイメージが定着していることが要因ではないかと推測している。 ・今までと違った動画を制作することで、警察官の仕事の魅力やそこで働く職員の想いを伝え、ネガティブなイメージを払拭したい。 ②動画制作の属人化と手間 ・現在も採用募集動画を作成しているが、特定の職員のスキルに依存している状況。 ・従来の実写動画制作では、シナリオからキャスティング、撮影を全て職員で実施しており、多くの手間を要している。 ・担当者の異動によってノウハウが失われ、コンテンツの質や継続性が担保できない可能性がある。 |
求める解決策 | ・既存の写真や資料をもとに、生成AIで広報動画を制作。 ・将来的に職員が自走できるよう、アイディア出しから制作まで一貫してサポート。 ・若年層に注目してもらうための効果的なアプローチについての具体的な提案や戦略。 ・共に試行錯誤しながら、私たちに合った「やり方」を見つけ出す、柔軟なパートナーシップを求めています |
想定する実証実験内容(詳細) | ・「どんな内容なら若者に響くか?」という企画会議からスタートし、生成AIの機能を活かして今までにない表現を一緒に模索したいです。 ・制作する動画のイメージは、15~30秒程度のショート動画で、クオリティの高さよりも誰でも一定レベルのものを作れることを重視します。 ・著作権や肖像権等について、基本的なアドバイスや相談、簡易な確認方法(類似作品の検索方法など)を提示いただけると大変心強いです。 ・最終的に、職員が「これなら続けられそう」と思える、シンプルで継続可能な制作・運用の「型」を確立することがゴールです。 |
実証実験成功後の発展性 | 官民関係なく、採用や広報に課題を抱える組織への横展開が期待できる。 |
提案企業に求める専門性 | ・専門知識のない職員にも親身に寄り添い、共に試行錯誤しながら取り組んでいただけることを第一に考えています。 ・生成AIに関する基本的な知見と、簡単なツールで面白いものが作れる実践的なノウハウ。 ・若年層向けのコンテンツ企画やアイデア出しが得意であること。 著作権や肖像権等の権利関係への知見があれば、大変心強いです。 |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | 定期的な打ち合わせは、オンラインで実施可能。ただ、必要に応じて現場での確認・検証にきていただけることが望ましい。 |
提供可能なデータ・環境等 | ・既存の広報資料(パンフレット、写真、動画素材等)。 ・警察業務の一部見学や職員へのインタビュー機会の調整も検討(個人情報や機密性の高い情報を除く)。 ・利用可能なSNS媒体は、YouTube、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookの4つ(内部規定によりTikTokの利用は現時点では困難)。 ・生成AIについては山口県警内でも使用可能だが、詳しい要件については、山口県警の情報技術推進課の担当者が、打ち合わせに同席するので、都度確認が可能。 |
プログラム終了後の本格導入 | 実証実験の結果を踏まえて予算化を検討する。 |
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