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締 切

山口県スポーツ推進課(公益財団法人山口県スポーツ協会 やまぐちスポーツ医・科学サポートセンター)

スポーツトレーナー研修をオンライン化して、登録トレーナー数を増やしたい!

Point

解決したい課題

県民がスポーツトレーナーを活用できる制度はあるが、トレーナーにとっては研修会への現地参加が負担となっていて、登録を更新せずに活動を継続しない方も多いため、充分な人数のトレーナーを揃えることが出来ていない。トレーナーにとって、新規の登録もしやすく、継続する上でも負担の少ない仕組みにDXできないか。

想定する実証実験

まずは、オンラインで研修をやってみる。その上で、トレーナーの負担がどれだけ軽減されたか、トレーナーの増加につながったのかを調査する。また、トレーナーがちゃんと受講しているかどうか、何らかの方法で確認できる仕組みを作る。

提案企業に求める専門性

・教育コンテンツの企画・制作に関するノウハウや、効果的な動画配信技術を持っていること
・学習管理システム(LMS)に関する知見
・(あれば)オンライン学習プラットフォーム自体の構築・運用実績

Story

アスリートの活躍を支えるスポーツトレーナーという存在

山口県では、アスリートの活躍や県民の健康を支える、質の高いスポーツ環境の構築を目指しています。

その中心的な役割を担うのが、専門知識を持つスポーツトレーナー(※)です。彼ら彼女らの存在なくして、アスリートのコンディション維持や怪我の予防、そして競技力の向上はあり得ません。私たちは、大きな大会に出場するようなトップアスリートだけでなく、スポーツを楽しむ全ての人々にトレーナーを気軽に活用してもらいたいと考えています。

特に成長期の子供たちにとって、専門的な知識がないままの指導は、怪我や精神的な負担につながり、スポーツを諦めてしまう原因になることがあります。山口県から将来有望なアスリートを育てるためにも、専門的な知識を持ったトレーナーによるサポートは非常に重要です。

山口県スポーツ協会では現在70数名のトレーナーが登録されていますが、人によって対応できる競技やサポートの分野があるので、大会が重なる時期には、サポートの依頼を断るケースもあります。

多くの依頼に対応するためにも、高度な専門性を持つトレーナーを増やし、彼らが活動しやすい環境を整えることが必要だと私たちは考えています。

※スポーツトレーナー(トレーナー)…ここでは、アスレティックリハビリテーション・コンディショニング等の専門知識を持ったアスレティックトレーナーや、理学療法士、スポーツ栄養士、看護師、柔道整復師、カイロプラクターのこと。山口県スポーツ協会では、サポートを提供するトレーナーをトレーナーバンクに登録し、競技団体等に派遣している。

トレーナー活動の必須条件、研修会が重い負担に

山口県でトレーナーが活動をするには、スポーツ協会のトレーナーバンクに登録する必要があり、新規登録及び更新をするには、定期的な研修会への参加が必須です。

しかし、この研修会は現地参加が必要なため、「研修の重要性は理解しているが、どうしても日程が合わない」「遠方からの移動時間を考えると参加が難しい」という声がトレーナーからあがっており、多忙なトレーナーにとっては大きな負担となっています。実際、昨年度から本年度にかけて16名のトレーナーが研修会に参加できず脱退しています。また、研修会が唯一の原因ではないものの、新規トレーナーの登録者数が伸び悩んでいる一因になっているのではないかと推測しています。

せっかく協力してくれているトレーナーが継続して活動できるよう、新たに登録してくださる方も増えるよう、研修の負担を軽減したいと考えています。

解決策は「まず、オンラインでやってみる」こと

この課題を解決するため、私たちは「まず、オンラインで研修をやってみる」という、シンプルな一歩を踏み出したいと考えています。大掛かりなシステム開発ありきではなく、まずは時間や場所の制約を受けずに、トレーナーが必要な研修を受けられる体験を提供したいのです。

一方で、オンラインではトレーナーの受講態度を確認しづらいことから「受講したふり」ができてしまうのではないかと懸念しています。そこで、視聴履歴の確認やミニテストの実施のような、トレーナーの質を担保するための方策が必要だと考えています。

これらの試みが、トレーナーが活動を続けやすくなるための、そして県全体のスポーツの質を高めるための、大きな変化に繋がると私たちは信じています。

トレーナーが継続的に活動できる環境を作ることがゴール

今回の実証実験で最も大切にしたいのは、研修会参加者の「生の声」です。オンライン研修を体験してもらった上で、「本当に負担は減ったか?」「集合研修と比べて満足度はどうか?」といった点を、アンケートなどを通じて率直に聞かせていただきます。

また、この取り組みによってトレーナーの新規登録が増えたか、脱退したトレーナーが復帰したかも合わせて調査します。

この取り組みが、単なる自己満足で終わることなく、トレーナーが継続的に活動する環境づくりに貢献できているのか。それを真摯に検証することが、今回のプロジェクトのゴールです。

ともに県民のスポーツ環境を変える第一歩を!

「県民がスポーツを楽しめるように、もっと気軽にトレーナーを活用できるようにしたい」、「ケガや精神的ダメージが原因で、大好きなスポーツを諦める子どもを減らしたい」そういう思いで、私たちはこの課題に取り組んでいます。

一部の指導者や保護者には、「トレーナーによるサポートはトップアスリート向けで自分たちには関係がない」という意見の方もいますが、実際にサポートを体験した中高生からは高い満足度をいただいています。

このように、アスリート側には、トレーナーに対するニーズがありますが、それに応えるためのトレーナーの人数を揃えられていないことに、強い課題感を感じています。

私たちは、トレーナーの負担を少しでも減らすため、オンライン研修会にチャレンジすることが、トレーナーの登録を増やし、県民のスポーツ環境を良くするための第一歩だと考えています。

この思いに共感し、山口県のスポーツの未来を共に創造していただける企業からのご応募を、心からお待ちしております!

Vision

実現したい未来

トレーナーの登録数が増えることで、県民がもっと気軽にトレーナーを活用できる環境を作りたい。特に、ジュニアアスリートにもっとトレーナーを活用してもらい、不適切な指導によるケガや精神的ダメージによってスポーツからリタイヤする子どもたちを減らしたい。

得られるもの

・山口県での実績を基にした、他自治体やスポーツ団体への展開可能性
・更新に研修受講が必要な他の資格への展開可能性
・地域スポーツの質の向上と普及への貢献による企業価値向上

Outline

実証支援金:最大50万円

1件(1課題)あたり50万円(税込み)上限

オンライン説明会

開催日時:


開催日時:2025年6月27日(金)13:30~16:30
内容:全8課題を前後半の2部制で実施(予定)
・第1部 県庁編 13:30〜14:45
・第2部 市町編 15:00〜16:30

背景 ・県民、特にジュニアアスリートが、もっと気軽にスポーツトレーナーを活用してほしいと考えているが、十分な人数のトレーナーを揃えることができていない。
・トレーナーを増やすことによって、県民が気軽に活用できる環境を作りたい。
・しかし、トレーナーの新規登録及び更新には研修会への現地参加が必要なため、多忙なトレーナーにとって大きな負担になっている。
・毎年一定数の新規登録者はいるが、研修会の予定が合わずに新規登録を見送るトレーナーや、登録を更新しなかったトレーナーもいて、全体数は横ばいである。
・副次的には、スポーツ医・科学の知識をより広い層へ届ける機会も追求したいと考えている。
課題(詳細) ・山口県スポーツ協会(以下、協会)では、サポートを提供するトレーナーをトレーナーバンクに登録して、競技団体等に派遣している。
・スポーツ活動における選手へのサポート体制の充実とスポーツトレーナーの資質向上を図るため、協会では年に3回程度研修会を行っている。
・トレーナーが登録を更新するためには、2年に1回研修会に参加しなければならない。
現在、研修会を対面で実施しているが、遠隔地であったり、多忙であったりして、現地参加が難しいトレーナーもいる。
・予定が合わずに登録を更新できなかったトレーナーもおり、対面での研修会が継続的な活動の障壁になっている可能性がある。
求める解決策 ・今まで対面でのみ実施していた研修会をオンラインで実施。
・何らかの方法で、トレーナーが受講しているか確認できる仕組みを作る(視聴履歴の確認やミニテストの実施などを想定)
・上記の条件を満たせば、配信の方法や受講確認の方法は問いません。柔軟な提案をお待ちしています。
想定する実証実験内容(詳細) ・まずは、年に3回実施している研修会のうち、座学のみのものをオンラインで「やってみる」ことから始める。ライブ配信・オンデマンド配信など、配信の方法は問わない。
・また、トレーナーの質を担保するため、視聴履歴の確認やミニテストの実施など何らかの方法で、トレーナーが受講しているか確認できる仕組みを作る。
・その上で、アンケート調査などを通じて、研修参加におけるトレーナーの負担がどの程度軽減されたか、研修の受講者数が増えたかを検証する。
実証実験成功後の発展性 実証実験でシステムの有効性が確認できた場合、県内のスポーツトレーナー研修プログラムへの本格導入や、学校の指導者、部活動の生徒・保護者向けの教育コンテンツとしての展開を目指します。さらに、他県のスポーツ協会や競技団体との連携により、全国規模でのオンライン研修プラットフォームへと発展させる可能性も追求したいと考えています。
提案企業に求める専門性 ・教育コンテンツの企画・制作に関するノウハウや、効果的な動画配信技術を持っていること
・学習管理システム(LMS)に関する知見
・(あれば)オンライン学習プラットフォーム自体の構築・運用実績
プロジェクトの進め方打合せ方法 定期的な打ち合わせは、オンラインで実施可能。ただ、必要に応じて現場での確認・検証にきていただけることが望ましい。
提供可能なデータ・環境等 ・既存の研修会で使用している資料(座学部分のテキストやスライド等、個人情報を除く)
・研修会の講師や、実証実験に参加するトレーナー候補者、指導者、選手等への協力依頼
・オンライン配信のテスト環境や、フィードバック収集のための協力体制も
プログラム終了後の本格導入 実証実験の結果が良好で、費用対効果や運用体制、コンテンツの質などが確認できれば、次年度以降の本格導入について前向きに検討します。オンライン研修を継続的に提供し、県全体のスポーツトレーナーの活用促進を目指します。

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