応募終了
神戸市 住宅都市局 計画部 公共交通課
地域コミュニティ交通の予約システムの実証開発
- 採択企業
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- コガソフトウェア株式会社
Point
解決したい課題
事務員がいない時間は予約できないため、利用者の利便性向上を図りたい
想定する実証実験
予約システムの実証的導入・検証
Story
地域内をバスやタクシー等があまり運行しておらず、不便を感じたことはありませんか?
それを解決するために、過疎地域や交通が著しく不便な地域において、実質的にタクシー等によっては当該地域の住民に必要な旅客輸送の確保が困難となっている状況にあると認められる場合等に、住民の移動手段の確保を目的として、NPO法人等が自家用自動車を使用して、有償で運送する仕組みがあることを知っていますか?
公共交通空白地有償運送という仕組みがあります。
(この制度は、平成18年に法律に位置づけられました。)
この度、政令指定都市である神戸市の北区淡河町において、公共交通空白地有償運送が開始される予定です。
淡河町は、神戸市の北部に位置し、町内全域が市街化調整区域です。
この地域は、鉄道駅から離れているうえ、地域内を運行する路線バスも少なく、地域内にタクシー等の営業所が存在しない等から、地域の生活の足として、地域が運行主体となり、平成30年春頃から有償運送を開始する予定です。
淡河町の概要
予定している有償運送の運行内容等は、下記のとおりです。
・運行区域 :発地および着地のいずれもが淡河町内
・運行車両 :2台(5人乗り及び7人乗り)
・運転手 :8名
・運送する旅客の範囲:淡河町住民及びその親族等
・運賃 :1回乗車当たり、1人300円
・運行内容 :診療所便、帰宅支援便、幼稚園保育園便など、利用目的にあわせて運行する時間・ルートを設定
平日(月~金曜日)に運行する有償運送のルート
予約システムの構築が急務!
この有償運送は、電話での予約受付を予定しており、事務員を9:00~17:00に配置して予約受付を行う予定ですが、今回有償運送を行う予定である運行主体が、平成29年1月からボランティアで運行を行っているなかで、予約の取り間違いや、利用者の電波状況によっては予約内容が聞き取りづらいこと、また、別用を行っており電話を取ることが出来ない等の課題が発生しています。
また、予約内容の記録方法についても、一旦紙に記録し、その後既存のアプリに予約内容や運転手の割り振りを入力して運転手間で共有している状況であり、効率化が必要となっています。
このような状況をふまえ、利用者と運行主体が負担なく予約・受付をすることできるとともに、利用者と運転手の双方が予約状況や運転手の割り振り等を確認できる、新たな予約システムの導入が必要となっています。
さらに、利用しやすい機能として、予約状況に応じた最適な運行ルートを設定するシステムの開発やバスロケーションシステムの開発、定期的な利用者等から連絡がない場合に運行主体から連絡できるシステムの開発等、付加的なシステムの開発が要望として挙げられています。
予約を受け付けている様子
ボランティア運行の様子
有償運送のこれまでの経緯
・平成29年1月~ ボランティアによる運行開始
・平成30年春頃~ 有償運送の開始
神戸市では、平成28年3月に公共交通のマスタープランである神戸市公共交通網形成計画を策定し、地域コミュニティ交通の維持・充実を目指し、地域主体による地域コミュニティ交通の導入を進めており、あわせて、予約システムなどのICTを積極的に活用することにより、公共交通の利便性向上及び利用促進に繋げていきたいと考えています。
すでにいくつかの予約システムが存在しますが、終日事務員を配置せずに電話やアプリにより予約受付を行い、運転手と利用者が予約状況等を共有できるシステムについて、地域の意見を取り入れながらシステム開発を進めることで、利用者にとって使いやすいシステムが完成することを期待しています。
人口減少や公共交通機関の撤退等の理由で、公共交通空白地有償運送を実施している地域もあり、また、利用者に高齢の方がいる場合には、電話とアプリを併用した予約システムの利用の可能性は高いと予想されます。
神戸市は、公共交通空白地有償運送のデータ提供(計画・ルート等)や、利用者や実施主体の意見収集等のサポートができます。
ぜひ、公共交通空白地有償運送の予約システムの開発にチャレンジしてみませんか?
Vision
実現したい未来
利用者の利便性向上と業務の効率化
得られるもの
・実際のユーザー(高齢者等)からのフィードバック
・他地域への展開
Outline
背景 | 神戸市北区の淡河町において、地域の生活の足を確保するため、地域内を運行する公共交通空白地有償運送を平成30年春頃から予定している。 |
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課題(詳細) | 今回の運行の予約方法は電話予約のみであるため、事務員を配置して予約受付を行う必要がある。 また、現在、スマートフォンなどを用いた予約アプリなども開発されているが、利用者の多くは高齢者であるため不慣れであり、操作方法がわかりにくいことが考えられる。 |
求める解決策 | ・終日事務員を配置せずに、電話で予約受付ができるシステムの開発 ・高齢者が使いやすく、電話予約からアプリ予約へと転換を促進するシステムの開発 ・電話とアプリの併用予約を可能とする予約管理システムの開発 |
付加的・発展的な要素 | ・予約状況に応じた最適な運行ルートを設定するシステムの開発 ・バスロケーションシステムの開発 ・定期的な利用者等から連絡がない場合、運行主体から連絡できるシステムの開発 |
想定する実証実験内容 | ・利用者の電話・アプリ予約システム:主な利用者である高齢者が使えるような自動電話応答予約システム、アプリの予約システムの試作を行う。 ・運転手・利用者の予約管理システム:予約の一覧等が閲覧、編集できる管理システムの試作を行う。 ・秋頃にかけ、高齢者を主とした利用者に実際に使用してもらえるか実証実験を行う。 |
求めるスタートアップ像 | 最終的には地域でシステムの管理・変更等ができることを考えており、安価で小回りのきくシステムの開発を求めている。 |
スタートアップに求める条件 | ・個人情報を扱うので、セキュリティ面に配慮する必要がある。 ・打ち合わせ等を考慮し、事務所はできる限り近い方がよい。 |
提供可能なデータ・環境等 | 運行の計画・ルート、対象地域の人口・高齢化率 |
プログラム終了後の本格導入 | 地域の求めることに合致したものができれば、地域でシステムを引き続いて管理・運用を行っていきたいと考えている。 |
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