Urban Innovation JAPAN


応募終了

藤枝市 街道・文化課、商業観光課

祝、日本遺産認定!AI画像解析等を活用し、観光地の来場者分析と駐車場誘導の効率化により、エリア全体の観光促進につなげたい。

Point

解決したい課題

藤枝市の主要な観光地である「大旅籠柏屋」と「蓮華寺池公園」への誘客のために効果的な広報をしたいが、来場者のニーズを把握できていない。合わせて季節イベント時の駐車場誘導がうまくできず、渋滞が発生している。

想定する実証実験

・画像解析による来場自動車のナンバー分析、新しい生活様式を前提とした(非対面・マスク着用対応等)来場者の属性分析
・駐車場や周辺道路の混雑状況をリアルタイムで情報発信、適切な動線を明示し、誘導する。

Story

集合写真

祝 日本遺産に認定!注目が集まる藤枝市の観光スポット

旧東海道の歴史・文化を繋ぎ合わせたストーリー『日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅』が令和2年度の日本遺産に認定されました。

藤枝市内にある、東海道の21番目の宿場町岡部宿の「大旅籠柏屋」もその構成文化財のひとつです。

日本遺産に認定

大旅籠柏屋をはじめとした文化財が点在する「岡部宿」

大旅籠柏屋は、岡部宿を代表する旅籠で、国の登録有形文化財にも認定されており、随所に当時の面影が残る東海道筋の貴重な江戸時代の建物です。昔の旅籠の様子や、人々の暮らしぶりが学べ、旅衣装の体験は外国人旅行者にも人気です。

平成12年に市の観光施設として開館し、今年で20周年を迎え、入館者は年間約1万人、隣接する内野本陣施設広場などの施設全体を含めると約2万5千人が訪れています。

岡部宿
岡部宿

蓮華寺池公園と藤まつり

一方で、藤枝市の中央に位置する「蓮華寺池公園」。江戸時代に灌漑用のため池として作られた「蓮華寺池」を中心に、市民の憩いの場として年間150万人以上の方が来園されています。藤枝市民で換算すれば、一人が年間で10回以上訪れていることになります。四季折々の風景や遊具を楽しむことができるこの公園は、老若男女を問わず一日中楽しむことができます。

また、公園は「藤枝花火大会」など大規模イベントの会場ともなることから、近隣市町にもその存在を知られ、市内外から多くの方がいらっしゃいます。

蓮華寺池公園を舞台としたイベントで、市を代表するものが「藤まつり」。毎年4月中下旬から5月5日にかけて行われる一大行事で、期間中は20万人を超える方が来場されます。

蓮華寺池公園

日本遺産に認定!東海道エリアのさらなる観光促進を

今後、大旅籠柏屋を中心に地域全体の環境整備を実施・活用し、国内外へ積極的な情報発信、誘客促進プロモーションを行っていく予定です。プロモーションにあたっては、柏屋のみならず蓮華寺池公園を含む”東海道エリア”としての観光促進をし、観光客を効果的に呼び込みたいと考えています。

観光施設が抱える2つの課題

大旅籠柏屋はどんな方が来場してくださっているのだろう?

開館翌年の平成13年には5万人を超えた来場者が、ここ数年は3万人弱と減少傾向にあります。また、主屋歴史資料館への入館者数は平成13年の約3万6千人に対し、平成31年度は約9千人と大きく下回っています。

来場者推移

効果的な広報をするためには、現在どのような方が来場してくださっているのかをしっかりと把握する必要があります。しかし、来場者の年齢、性別の他、入館者以外の通行者に関する情報はこれまで取得できておらず、来場者分析が急務と言えます。

せっかく来てくれたのに、駐車場が大混雑…

藤まつりと駐車場

「藤まつり」来場者は自家用車での来場がメインであるため、蓮華寺池公園常設の駐車場では来場車両を収容しきることができません。そのため、近隣小学校グラウンドなどを臨時駐車場として借用し、収容台数の確保による渋滞緩和を図っています。また、常設駐車場などを有料化し、その料金により駐車場や主要交差点に警備員を配置しています。

駐車場誘導の課題

複数ある駐車場への誘導にあたっては、チラシによる場所の明示や、誘導看板の設置などにより、各方面から来られる車両を振り分けていますが、日によっては臨時駐車場が利用できない場合があり、また別イベントや道路混雑状況の変化など、市内で生じた別の事案によっても誘導すべき動線が変化します。そのため、動線計画の立案・駐車場誘導は経験のあるイベント担当者等ごく限られた職員によって行われているのが現状です。一方で、渋滞が発生すると車両が近隣の生活道路に流入する恐れもあるため、適切な誘導が求められています。

また、無料駐車場が満車になる一方で、優先で案内するべき有料駐車場が最後まで満車にならないこともあり、有料駐車場稼働率の向上が求められています。

イベント時に限定して発生する状況でもあるため、その期間のみ人的労力を投入して問題を解決しているのが現状です。担当者の経験の蓄積次第で結果が左右されるところに、不確定さ、不十分さがあるものと考えています。

駐車場

課題を解決して、さらに魅力のある観光スポットへ!

これらの課題を解決するために、来場者や車の情報を画像・動画解析し、それらを効率的な広報と渋滞緩和に役立てられないかと考えています。

例えば、大旅籠柏屋歴史資料館や中庭、本陣広場等の周辺施設、蓮華寺池公園周辺に解析カメラを設置、年齢・性別・居住地等来場者の属性情報を取得できれば、東海道エリアの周遊性向上に向けたプロモーションに繋げることが可能となります。

また、合わせて駐車場混雑にも活用できるとなれば、同じような悩みを持つ全国の自治体の課題を解決につながると考えています。属性分析の精度、そしてシステム導入にかかる経費・運用費がネックではありますが、もし安価に解決できれば、一気に需要が高まると考えられます。

東海道エリアの魅力を発信し、より多くの方にお越しいただくには、本課題の解決は不可欠です。是非、みなさんの最新技術を課題解決に役立てませんか? ご応募をお待ちしております。

集合写真
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Vision

実現したい未来

・来場者の属性に対応した効果的な広報戦略の展開による、来場者増。
・交通渋滞解消による、近隣住民の生活保全と賑わい創出の両立。
最終的に、東海道エリアの周遊性アップにつなげたい。

得られるもの

・歴史観光施設の検証フィールド活用。
・メディア対応等、ソリューションの認知度向上に向けたプロモーション協力。

Outline

背景

今年6月に、本市及び静岡市の旧東海道の歴史・文化を繋ぎ合わせたストーリー「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」が日本遺産に認定された。今後、国内外への積極的なプロモーション展開を行っていく中で、その構成文化財として注目される「大旅籠柏屋」と、東海道沿いにあり多くの来場者がある「蓮華寺池公園」において、より効果的なプロモーションと受入体制の効率化を図りたい。

【大旅籠柏屋】
平成12年に観光施設としてオープンした大旅籠柏屋は、江戸時代の暮らしぶりを再現する歴史施設で、国内外から年間25,000人が来場する。
しかし、平成27年を境に入館者及び来場者数は年々減少傾向にあるため、今後のプロモーションのエビデンスとなるような来場者分析が求められている。

【蓮華寺池公園と藤まつり】
年間150万人以上が来園する「蓮華寺池公園」は、一日無料で楽しめる施設でもあるため、常に多くの来園者でにぎわっている。特に、天候が良い日には駐車場が満車となっているが、周辺道路が渋滞するため、近隣住民の生活に支障が生じている。特に4月中下旬から5月5日まで開催される「藤まつり」は、期間中20万人を超える来場者があるため、会場至近の常設駐車場を期間中限定で有料化、公共機関利用の案内、当該収入の警備員配置経費への充当など、渋滞緩和に努めている。

課題(詳細) 【来場者分析】(大旅籠柏屋・蓮華寺池公園)
大旅籠柏屋や蓮華寺池公園は出入口が1箇所ではないため、正確な来場者数や属性が把握できておらず、効果的な施策へ結び付ける根拠に乏しい。また、柏屋の主屋歴史資料館では入館者アンケートを取っているが、任意のため協力者数が少なく、統計資料として活用が難しい。

【駐車場誘導】(蓮華寺池公園)
・来場者の利便性や、有料駐車場の料金収入の確保のためには、駐車場を有料(常設)⇒有料(臨時)⇒無料(近)⇒無料(遠)の順に埋めていきたいが、現実的には有料(臨時)が埋まらずに無料(近・遠)が埋まることが多々ある。
・駐車場待ちの渋滞を抑制するため、満車時には警備員により駐車場を通過するよう誘導しているが、来場者は近くで駐車できるところを探すため、近隣住宅地へ車両進入をしてしまい、住民からの苦情が生じることがある。
・誘導を道路上の看板で行っているが、看板の矢印の向きを手作業で変えており、その作業に時間と人的リソースを取られている。仮に電子パネル等の表示で一括コントロールするとしても、事故や盗難への懸念がある。

求める解決策 【来場者分析】(大旅籠柏屋・蓮華寺池公園)
・画像解析技術等による年齢・性別などの分析、正確な来場者数の調査
・イルミネーション(10~11月)やひなまつり(2~4月)等、来場者が増加するイベント時の傾向の調査

【駐車場誘導】(蓮華寺池公園)
・有料駐車場の利用促進
・駐車場混雑状況の見える化
・道路上看板の矢印変更の作業自動化や、適切な誘導コースの明示

想定する実証実験内容(詳細) 【来場者分析】(大旅籠柏屋・蓮華寺池公園)
柏屋歴史資料館周辺と蓮華寺池公園周辺でのカメラやセンサー設置による、来場者の傾向を調査する。

【駐車場誘導】(蓮華寺池公園)
各駐車場にカメラまたはセンサーを設置、駐車場使用可否の情報をAIを活用した画像解析等により判断、併せて道路混雑状況をリアルタイムに把握したうえで、適切な駐車場誘導コースの明示。可能であれば誘導作業も自動化したい。

実証実験成功後の発展性 ・他観光施設への展開
・イベントごとで使用できる機能としてレンタルユース
提案企業に求める専門性 観光施設や各種イベントにおいて来場者分析の知見があること。
プロジェクトの進め方打合せ方法 オンライン会議対応可
提供可能なデータ・環境等 ・大旅籠柏屋入館者/来場者統計
・外国人入館者統計
・大旅籠柏屋説明マニュアル 等
・イベント期間中の、日ごとの駐車場利用件数、誘導看板設置場所図面
・協力団体:藤まつり実行委員会(事務局・藤枝市観光協会)
プログラム終了後の本格導入 【来場者分析】(大旅籠柏屋・蓮華寺池公園)
本格導入  可
予算化  費用対効果を考え、実現可能ならば予算化していきたい

【駐車場誘導】(蓮華寺池公園)
有料駐車場の利用促進による増収に繋がり、増収分で本格導入経費が賄えるのであれば、本格導入を検討したい。

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