Urban Innovation JAPAN


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締 切

愛知県 教育委員会 あいちの学び推進課

県立の単位制高校に学習管理システムを導入して、生徒の学習環境と教員の業務効率を向上させたい!

Point

解決したい課題

・レポート課題は紙形式で作成されており、教員と生徒間での課題のやり取りが煩雑である。
・生徒の出席状況管理が煩雑であり、生徒も自分の学習状況が把握しづらい。

想定する実証実験

生徒個々の時間割や単位の修得状況を一元的に管理する学習管理システム(ラーニング・マネジメント・システム)を構築・導入し、単位制高校におけるICTを活用した業務の効率化や生徒が学習状況を自己管理できるようになるかを検証したい。

Story

学びの多様化

 ライフスタイルや価値観の多様化に伴い、現在は様々な学び方を求められるようになってきました。多様な学びの一つとして、定時制高校や通信制高校などの単位制の高校へ進学したいという想いをもった生徒が増えてきています。

 こうした生徒へ学びの場を提供するために、愛知県では全日制の高校に昼間定時制と通信制を併置したフレキシブルハイスクールを来年度県内4校で開設します。

単位制高校の抱える深刻な課題

 多様な学びを求める声の高まりとともに、単位制高校の需要がますます高まってきています。ところが、愛知県の単位制の高校、特に通信制高校には長年抱えている深刻な課題が未解決のまま残ってしまっています。

 通信制の学校では、生徒は主に自宅で学習し、その成果をレポートとして提出し、教員による添削指導を受けます。また、月に数回程度登校しスクーリングと呼ばれる授業を受け、理解を深めていきます。

 しかし、通信制高校ではその性質上、誰がどの授業に来るのかを教員側が事前に把握することができません。そこで、ある通信制高校ではスクーリングのたびに出席したすべての生徒に「自分が出席したという証」を紙で記入してもらい、教員に提出しています。教員は集めた紙をもとに、授業後に各生徒の出席情報を手作業でパソコンに入力しています。こうしたアナログ的手法では莫大な手間がかかるだけではなく、ミスにつながる恐れすらあります。1回の出席が認められるかどうかが単位認定に大きく関わっているため、生徒の人生に影響するような大切な情報が、未だアナログ的手法で管理されている状況に危機感を感じています。

 また、通信制高校の生徒にとってレポートによる添削指導は学習の根幹と言えます。しかしながら、現在レポートは郵送でのやり取りが基本となっているため、生徒が発送してから、教員が添削して生徒へ戻るまでにかなりの日数がかかってしまいます。学習してすぐに添削結果を見ることができないことで、学習効率は大幅に低下していると言えます。また、教員・生徒双方にとって、レポートを郵送する手間は甚大です。さらに、レポートは書留など記録の残る郵送方法ではないため、郵送中の紛失リスクという潜在的な問題を抱えています。

ラーニング・マネジメント・システム(LMS)のある未来を夢見て

 「もしレポートが郵送ではなくて、電子化されてオンラインですぐに送ることができたら、手間も郵送代もかからず紛失の心配もない。添削結果も早く見ることができる」、「もし出席状況をQRコード等で記録することができたら、効率的でミスも起こりえない」、「もし生徒が自分の学習状況をリアルタイムで知ることができたら、もっと単位を修得できる生徒が増えるんじゃないか」、そんな想いが年々強くなってきました。

 「公立」の高校だからこそ、生徒一人ひとりを大切にしたい。生徒が求めている多様な学び方を手助けしたい。そのための重要なカギとなるのが、単位制の高校であると考えています。そして、これらの学校での多様な学び方をする生徒たち一人ひとりをサポートする強力なツールがLMSだと確信しています。フレキシブルハイスクール開設を機に、今こそLMSを導入し、生徒と教員の双方にとってより良い環境を作っていきたいと心から願っています。これからの未来を担う生徒のために、学校現場が多様な学びを提供できるように一緒にサポートしていただけませんか。

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Vision

実現したい未来

フレキシブルハイスクール(※)を含む単位制高校に学習管理システムの構築・導入を進めることで、教員の働き方改革を継続的に進めるとともに、生徒が自己の学習状況を把握し、主体的に学習に取り組むことができる環境を作りたい。

※不登校経験者など多様な学習ニーズをもつ生徒にとって学びやすい高校として、 全日制・昼間定時制・通信制の3課程を一つの学校内に置き、3課程間をフレキシブルに行き来して学べる新しいタイプの高校です。

得られるもの

・高校現場の課題が把握でき、自社の商品開発に活かすことができる。
・全国の学校への展開が期待できる。

Outline

実証支援金:最大100万円

1課題あたり最大100万円を県が負担。
支払いのタイミングは、実証実験が完了し、実証報告書の検査完了後を予定しております。
実証実験に関する経費が100万円を超える場合、超える費用は企業等のご負担になります。

愛知県行政課題解決プロジェクト「AICHI X TECH」企業等向けテーマ説明会

開催日時:


愛知県ICT活用課題解決支援事業「AICHI X TECH」企業等向けテーマ説明会を7月2日(火)に実施します。
事業概要や募集テーマに加えて、課題担当課との個別質問時間もございます。ぜひともご参加ください。
お申し込みはこちら https://aichixtech-2024.peatix.com/

背景 2023年1月に策定した「愛知県 定時制・通信制教育アップデートプラン」に基づき、不登校経験者などの多様なニーズに対応するため、2025年度に県立高校4校の全日制を単位制に移行するとともに、昼間定時制及び通信制を併置することとしている。
また、本県では、全日制や定時制において単位制を採用する県立高校が複数ある。 
課題(詳細) 単位制の高校では留年という概念がなく、授業も選択科目が多くなるため、学年やクラスという単位で出席状況の管理がしづらい。特に通信制の高校では、いつ誰がどの授業に来るのか不明瞭なため、出席簿が使えず、生徒個々の出席状況を一人ずつ授業担当教員が確認しているため、教員の負担が増大している。また、通信制の学びの重要な要素であるレポート課題は、紙形式で作成され、主に郵送でやり取りされている。そのため、教員・生徒双方にとって大きな負担となっている。
求める解決策 実証実験で通信制高校1校に学習管理システム(ラーニング・マネジメント・システム)を構築・導入することで、次の3点を行えるようにしたい。
①レポート課題の提出・返却をオンラインで行う。
②QRコード等を用いて、生徒の出席管理を電子化する。
③生徒がスマホ等のデバイスで学習状況をオンラインで把握できるようにする。
以上の3点を行うことで、教員と生徒それぞれの負荷をどのくらい軽減できるか、また、生徒が自分の学習状況を把握する手助けになるかを検証したい。
想定する実証実験内容(詳細) 実証実験で検討する項目は以下の通りである。
①レポート課題の提出及び添削作業の効率化
・課題の印刷・発送業務に係る時間の削減(教員)
・レポート提出に係る時間の削減(生徒)
・結果の印刷・発送業務に係る時間の削減(教員)
②出席状況の見える化
・出席状況のデータ入力に係る時間の削減(教員)
・学習状況連絡票の送付に係る時間の削減(教員)
③生徒からの問い合わせ
・生徒からの問い合わせ対応に係る利便性の向上(教員・生徒)
実証実験成功後の発展性 ・本県のフレキシブルハイスクールや単位制高校全校への横展開が期待できる。
・同様の課題を抱えていると思われる全国の学校への横展開が期待できる。
提案企業に求める専門性 ・ラーニング・マネジメント・システム(LMS)構築
・個人情報保護や情報漏洩防止対策
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・打合せは、対面・オンラインどちらでも可能。対象となる学校現場にも来てほしい。
提供可能なデータ・環境等 実証実験の対象候補の学校
プログラム終了後の本格導入 実証実験後にシステムの機能や運用方法、コスト等を検証し、本格導入を検討する。

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