
Point
解決したい課題
大規模スポーツ大会の記念品やスポーツチームのサイン入りグッズなどのアセットを所有しているが、倉庫に保管されるだけで有効活用できていない。
想定する実証実験
アセットをデジタル化し、デジタルミュージアム等で公開するといったデジタル技術を用いて、公開コストに対する閲覧数等の広報効果を検証したい。
Story
目次
スポーツの力で地域を動かす──愛知県の挑戦
愛知県では、スポーツを通じた地域活性化を重要な施策の一つとして位置づけ、あいちスポーツコミッションを中心に、県内外への情報発信を積極的に行っています。
県内には約40のプロスポーツチームが存在し、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールといった主要競技において、国内トップレベルのチームが活躍しています。
さらに、ラグビーワールドカップ等の国際的な大会の開催実績を有し、2026年にはアジア競技大会およびアジアパラ競技大会の開催も控えています。こうした背景のもと、愛知県はスポーツを通じて地域の魅力を世界に発信する絶好の機会を迎えています。


活かしきれていない資産(アセット)──スポーツレガシーの課題
しかしながら、これまでの大会で得られたトロフィーやサイングッズなどの貴重な資産(アセット)は、展示スペースの不足により十分に活用されていないのが現状です。また、SNS等を活用した情報発信も行われていますが、より広範な層に向けた発信力の強化が求められています。
これらのアセットは、単なる記念品にとどまらず、愛知県のスポーツ文化の象徴であり、県民の誇りです。これらを有効に活用し、県内外に向けて愛知県のスポーツの魅力を伝えることは、地域のブランド力向上にもつながる重要な取り組みです。





デジタル技術による革新──デジタル化と広報の新展開
この課題を打開するため、アセットのデジタル化を軸とした新たな広報戦略を構想しています。3Dスキャナーなどの先端技術を活用し、アセットをデジタル化することで、デジタルミュージアム等による県民への公開など、多様な展開が可能と考えます。
実証実験では、県職員が自らデータを制作する際の技術的要件や工数の把握、公開後の閲覧数やメディア露出の効果測定、さらには権利者との調整に必要な条件の整理など、実践的な検証を行う予定です。これにより、スポーツレガシーを未来へと継承し、より多くの人々にその価値を届ける仕組みの構築を目指します。


継続的な発展に向けて──県民とともに築くスポーツ文化
実証実験の成果を踏まえ、愛知県では今後も開催される大規模スポーツ大会のレガシーを継続的にデジタルデータとして蓄積し、情報発信の基盤として活用していく方針です。また、県内のスポーツチームと連携し、チームグッズなどのデジタルデータを生成することで、ファンとの関係性を深め、地域に根ざしたスポーツ文化の醸成を図ります。スポーツの力を最大限に活かし、愛知県の未来を共に創るこのプロジェクトには、多くの可能性と希望が込められています。


Vision
実現したい未来
スポーツ大会の記念品をデジタルで公開・活用し、スポーツへの取組に関する県民への発信力を強化するとともに、県内全域でスポーツへの機運を高める。
得られるもの
他自治体や他事業への横展開に加え、大規模スポーツ大会やスポーツチームのファン層への認知が図られる。
Outline
実証支援金:最大100万円
1課題あたり最大100万円を県が負担
※支払いの時期は、実証実験が完了し、実証報告書の検査完了後を予定しております。
※実証実験に関する経費が100万円を超える場合、超える費用は事業者等のご負担になります。
「AICHI X TECH」企業等向けテーマ説明会
開催日時:
2025年6月23日(月)15:00-16:00に本事業の募集の説明会を開催予定です。
当日は事業概要紹介や担当課によるテーマ説明に加え、テーマ別Q&A会(ブレイクアウトルーム)にて、直接担当課に質問できる機会もございます。
当日のスケジュール予定
1.主催挨拶・開催背景 15:00~15:05
2.AICH X TECHの事業詳細紹介 15:05~15:15
3.前年度取組の紹介 15:15~15:20
4.各テーマのご紹介 15:20~15:35
5.テーマ別Q&A会(ブレイクアウトルーム) 15:35~15:50
6.クロージング・全体Q&A 15:50~16:00
(任意) 再ブレイクアウト 16:00~16:10
応募をご検討中の事業者の皆さまは、是非ご参加ください。
お申し込みはこちら https://forms.office.com/e/RMpQ7L0kxv
背景 | ・愛知県では、スポーツを活用した地域活性化を図るため、あいちスポーツコミッションを核として、県内のスポーツ情報の発信に努めている。 ・愛知県では約40団体ものプロスポーツチームの活動があり、野球、サッカー、バスケ、バレーなど国内の主要スポーツリーグのトップチームが存在している。 ・過去には国民スポーツ大会やラグビーワールドカップなどの大規模大会の会場となった他、2026年にはアジア・アジアパラ競技大会の会場となることが決定している。 ・マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知、FIA世界選手権ラリージャパンなどの国際大会が定期的に開催されている。 ・アジア最大級のスマートアリーナであるIGアリーナの開業により、今後も大規模スポーツ大会の開催が見込まれる。 |
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課題(詳細) | ・愛知県は、各種スポーツ大会のレガシーとして、トロフィーやサイングッズなどのアイコニックなアセットを所有しているが、展示スペースが無く、活用できていない。 ・県内のスポーツ情報発信のためSNS等を活用しているが、更なる発信力の強化を必要としている。 ・庁舎等への来訪者のみでなく、県内外の幅広い層に向けて、アセットを活用した愛知県のスポーツ大会開催実績をPRしたい。 |
求める解決策 | ・県が所有するアセットをデジタル技術を用いて効果的に活用する方法を提案していただきたい。(例示:3Dスキャナーの活用等) ・県が所有するアセットを用いた広報発信の仕組みと、その仕組みを実現するための技術の提案を求めたい。(例示:デジタルミュージアムでの公開、NFTとしての3Dデータの外部提供など) |
想定する実証実験内容(詳細) | ・デジタル技術の活用にあたり、職員自らの手で今後も製作を続けるためにどの程度の技術や工数が必要となるかを確認したい。 ・新しい技術の導入に伴い、その閲覧者数やメディア活用実績などの広報効果を検証したい。 ・デジタル技術の活用に際し、例えば3Dデータの製作、公開にあたり、本来の権利者であるチームや主催者との調整に必要となる条件などを整理したい(各権利者との調整は県が行う想定) |
実証実験成功後の発展性 | ・愛知県内では今後も継続的に大規模スポーツ大会が開催されることが見込まれるため、各スポーツ大会の開催時に生み出せるレガシーをデジタルデータとして蓄積し、更なる情報発信を行う。 ・愛知県内の各スポーツチームとの連携のもと、ぬいぐるみやメガホンなどのチームグッズのデータを生成し、チームのファンとの関係強化のためのツールとして情報を追加していくことも考えられる。 |
提案企業に求める専門性 | ・現状、県職員にはデジタルデータ制作に向けたCADツールなどの利用スキルが無いため、県職員が自らデータを製作する仕組みを提案していただける場合は、データ制作の人材育成スキルが必要となる。 ・各権利者との交渉は愛知県が行うが、データの取扱いにあたり、著作権等への配慮について一定の助言を受けられることが望ましい。(ただし、必須ではない) |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | オンライン会議の対応可。必要に応じて対面も可能。 |
提供可能なデータ・環境等 | 現在所有するアセットの主な内容は別紙リストのとおり 本事業の連携施策として、あいちスポーツコミッションが管理するWEBサイトやSNSにおける情報発信が可能。 https://aichi-sports.jp/ |
プログラム終了後の本格導入 | 一定以上の広報効果等の実証効果が認められる場合は、将来的な導入を検討する。 |
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