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兵庫県 朝来市 建設課

積雪地域における道路の路面標示を長寿命化させたい!

Point

解決したい課題

路面標示が除雪作業によって、短期間で摩耗・剥離することから、交通の安全と円滑を確保する路面標示の機能を継続的に維持できるようにしたい。

想定する実証実験

除雪作業による路面標示への影響などを検証し、必要な対策及び工法及び路面標示の劣化予測を検証する。

Story

普段の生活の中で、消えかかったセンターラインや、横断歩道を目にしませんか?

 このように道路に書かれたセンターラインや横断歩道は路面標示といい、道路舗装面に白色又は黄色で示されたもので、交通の流れを整え誘導する交通の安全と円滑を確保するため、道路構造物などの保全を図るために設置されているものです。
路面標示には、主に道路管理者が設置管理を行う白色の「道路区画線」及び「法定外標示」等と、交通管理者(公安員会)が設置管理する白色又は黄色の「指示標示」に大別されています。

 朝来市が設置管理する路面標示には「道路区画線」や「法定外標示」があり、具体的には「車道中央線」や「車道外側線」などの「区画線」と呼ばれるものが該当します。
朝来市が管理する道路の総延長は約626kmであり、その道路に設置された区画線の延長は約950kmとなっています。
区画線は路面アスファルト舗装に比べて劣化の進行が早く、性能を維持できる寿命が短いため、路面アスファルト舗装が寿命を迎えるまでに、引き直しなどの維持管理が必要となります。

 区画線の劣化要因としては、交通や自然環境に起因する摩耗及び損耗、また、積雪地域であることから、除雪作業による剥離なども課題となっています。

 区画線の維持管理にあたっては、周辺地域からの通報及び日常パトロールによって劣化損傷箇所を把握し、対処療法的に維持管理を行ってきました。
しかし、維持管理作業が劣化の速度に追いついていないことから、区画線が損耗・消失している路線が多く発生しています。

区画線消失の実例

交通を取り巻く情勢の変化

 全国各地で発生する交通事故に対して、道路管理者の管理者責任が取り上げられることもあります。
また、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発に取り組んできた「セーフティー・サポートカー(サポカー)」に搭載されている技術として、区画線を読み取って運転手の運転支援を行う車線逸脱防止支援システムも定着してきており、自動運転時代に向けた取り組みにおいても、必要となる道路施設として「区画線」の設置及び管理水準(車載センサ検知可能など)の明確化が求められようとしています。

 このような状況から、今後も路面標示が交通安全対策として重要な役割を担っていくことは明らかであり、これまでのような「事後保全」による維持管理から「予防保全」による維持管理への早期転換が必要であると考えています。

 特に積雪地域における路面標示の効率的な維持管理に向けて、自動運転の時代に対応し、少しでも交通事故を減らすため、是非一緒に取り組んでみませんか!?

朝来市役所 都市整備部 建設課
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Vision

実現したい未来

路面標示に必要な機能を継続的に維持できる管理体制を構築し、自動運転時代に向けて、クルマに搭載されている車線逸脱防止支援システムなどが安定的に機能する道路にしたい。

得られるもの

路面標示の劣化損傷は全国的にも課題となっており、多くの自治体にも導入される可能性がある。

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり補助率1/2以内、最大50万円(税込み)
(例:総事業費70万円の場合、35万円の補助
   総事業費200万円の場合、50万円の補助
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、事業実績報告書の検査完了後になります。

背景 道路の路面標示は交通の流れを整え誘導し交通の安全と円滑を確保するために設置されている重要な道路施設であるが、摩耗や剥離によって多くの路線で消失しており、全国各地で発生する交通事故に対して道路管理者の管理者責任が取り上げられることもある。
また、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発に取り組んできた「セーフティー・サポートカー(サポカー)」に搭載されている車線逸脱防止支援システムについても、路面標示(区画線)を読み取って運転手の運転支援を行うものであり、自動運転時代に向けた取り組みにおいても、必要な道路施設として路面標示の設置及び管理水準(車載センサ検知可能)の明確化が求められようとしている。
課題(詳細) 朝来市が管理する道路の総延長は約626kmであり、路面標示(区画線)の設置延長については約950kmとなっている。
路面標示の維持管理にあたっては、消失している箇所から随時「事後保全」による補修工事を行ってきたが、「除雪作業実施の有無」「積雪量」「交通量」などの現地条件によって劣化速度が大きく異なることから、路線毎の劣化予測が難しく、予防保全の考え方による補修工事を実施することが困難な状況にあります。
今後、自動運転時代に向けて、路面標示が交通安全施設として重要な役割を担っていくことは明らかであり、これまでのような「事後保全」による
維持管理から「予防保全」の考え方による長寿命化等による効率的な維持管理への早期転換が必要であると考えています。
求める解決策

積雪地域の道路における路面標示の長寿命化を図るため、除雪作業が路面標示にあたえる影響を明確化することで、必要な対策及び工法などをマニュアルにする。
また、路面標示の劣化予測を実施することで、効率的な維持管理を図る。

想定する実証実験内容(詳細) ①除雪機械の仕様及び作業方法などによる検証
②気象条件(積雪量・気温など)による検証
③路面標示設置工法などによる検証
④車載センサ(カメラ)による車線逸脱防止検知の検証
実証実験成功後の発展性 路面標示の機能を長寿命化することによって、計画的かつ効率的に維持管理を実施することができる。
予防保全的に路面標示の維持修繕を実施することにより、交通の安全を継続的に確保することが可能となり、道路における交通事故の防止にもつながる。
路面標示の劣化損傷については全国的にも課題となっており、、数多くの自治体にも導入される可能性がある。
協働実証実験の成果については、朝来市ホームページでの公表やプレスリリースなどを行うことで、新たな取り組み実績としてPRすることができる。
提案企業に求める専門性 ・路面標示の構造及び設置基準などに係る見識
・除雪作業に係る技術的な見識
・自動車の車線逸脱防止支援システムなどの見識
プロジェクトの進め方打合せ方法 随時、オンライン打合せや現地視察にも対応します。
提供可能なデータ・環境等 ・3D都市モデル(市内都市計画区域)
・民間プローブデータを活用した交通危険箇所「ヒヤリハットマップ」等
プログラム終了後の本格導入 本実証実験事業を通じて検証を行い、来年度以降の本格導入を検討する。

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