Urban Innovation JAPAN


残り14

締 切

兵庫県 県民生活部 くらし安全課

繁華街をもっと歩きやすく! 禁止区域での客引きを防止したい!

Point

解決したい課題

・客引き禁止地区における客引き行為の阻止
・通行人が客引きを利用しない環境作り

想定する実証実験

・客引き行為を早期に発見し、客引き指導員に通知、あるいは客引き行為を止めるよう音声等で注意喚起する
・行動心理学等に基づいた通行人に対する効果的な啓発・注意喚起を行う

Story

課題の背景

 以前から、神戸市の三宮地域において、通行人に対して執拗な客引き行為等が行われることにより、安心して通行することが妨げられる等の問題があります。
また、外国観光客の増加により本県への来訪者も増えるなか、国際観光都市にふさわしい環境の保持が必要であると住民から声があがったこともあり、誰もが安心して公共の場所を通行、利用することができるようし、安全で快適な地域社会の実現に寄与することを目的として、平成27年4月、都道府県としては本県が全国で初めて客引き行為等の防止に関する条例を制定しました。

 条例制定後、様々な客引き防止対策の実施によって、客引き行為者等の人数は条例制定前と比べて約3割減少しているものの、コロナの5類移行に伴い人手が増えたことで、客引き行為者等の数もコロナ禍以前の水準に戻りつつあり、客引き行為に対する通行人からの苦情も増加傾向となっています。

 客引き行為のための対策は条例制定後継続的に実施していますが、根本的な解決には至っておらず、また最近は、客引き行為等は行わないものの、狭い路上の両端に立ち、不特定多数の通行人に対するビラ配りや呼び掛けを行う者の増加により、快適な通行が妨げられている状況があります。

 令和6年5月1日には、西宮市からの要請を受け、阪急西宮北口駅北西地域、JR甲子園口駅南側地域の2地区を新たに客引き行為等禁止地区に指定しました。
この地区においては、飲食店が学習塾、住宅地と近接しているため、客引き行為によって子ども達が不安を感じている、商店街への客足が遠のく等の新たな問題も発生しています。

これまで実施してきたこと

兵庫県においては、県警、神戸市、地元団体と連携して様々な対策を粘り強く行ってきたことで、条例制定前と比べて一定の効果は見られるものの、根本的な解決には至っていません。

  • 行政指導の積極的な推進として、客引き行為等防止指導員(警察OB6人)を配置し、行政処分等(指導・勧告・命令・過料)を実施しているほか、違反を繰り返す悪質な客引き行為者の氏名等を県のHPで公表しています。
  • 客引きをさせない機運を醸成するため、神戸市、県警、地元商店街と協働した合同キャンペーンの実施、飲食店営業者に対する広報啓発活動を行っています。
  • 客引きをさせない環境の整備のため、悪質な違反店舗の営業者やビルオーナーへの直接的な働きかけや、三宮歓楽街ビルオーナー会議を開催し、店舗を貸す際に営業者に客引きをさせないように依頼をしています。
  • 県警と連携し、客引き行為者等に対する一斉現場指導を不定期に実施しています。
  • また、客引きのアルバイトの割合が多い大学生に対する対策として、県内の大学と連携した学生への指導を実施しています。

今回実施したいこと

 三宮北部地域及び阪急西宮北口駅北西地域、JR甲子園口南側地域において、客引きをしない、利用しない機運を醸成し、客引き行為を行う者や客引き等を行うために路上に立つ者の数を減少させ、快適な通行環境を確保したいと考えています。
現在三宮北部地域においては、週6日、指導員による巡回指導を実施していますが、人数の制約もあり、指導員がいない場所で客引き行為を行うなどの状況があります。

 例えば、AI防犯カメラ等を活用し、カメラが検知した客引き行為に対して警告音声を流して抑止したり、AIカメラから指導員に対しての通知により、巡回の効率化を行いたい。

 また、客引きを利用する者がいなくなることで、客引き行為者が減少することが考えられるため、通行人に対して客引き行為が条例違反であることを認識させ、客引きを利用させないための効果的な啓発を行いたいと考えています。

目指す未来

 三宮北部地域、西宮市の2地区においては、継続して地元団体等が客引き行為の防止のための活動を行っているものの、対応に苦慮しており、通行人、地域住民から不快な思いをしているとの声が多数寄せられています。
 客引きをしない、利用しない機運を醸成し、兵庫県を訪れる方と地域の皆様が安心して滞在、生活することのできる快適な通行環境を確保したいと考えています。

最後に一言

客引き対策を継続して行っていますが、根本的な解決には至っていない状況ですので、ぜひ、安全安心なまちづくりのため、お力をお貸しください!

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Vision

実現したい未来

・誰もが安全に安心して街を通行・利用できる環境

得られるもの

・繁華街を実証フィールドとして使う機会および実績
・他の自治体で客引き防止を業務としている部署に横展開できる可能性・各都市の繁華街にある商店街関係者に横展開できる可能性

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり補助率1/2以内、最大50万円(税込み)
(例:総事業費70万円の場合、35万円の補助
   総事業費200万円の場合、50万円の補助
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、事業実績報告書の検査完了後になります。

ひょうごTECHイノベーションプロジェクト企業向けオンライン説明会

開催日時:


各課題の担当課とのQAセッションができる貴重な機会となっておりますので、ぜひご参加ください♪
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本事業についてのお問い合わせは事務局から回答いたしますので、担当課や関係先に直接メール・お電話等でご連絡いただかないようお願いします。

背景

・客引き行為等を禁止する地区を条例で定めているが、依然として客引き行為が後を絶たない。

・神戸市・県警と連携して、私服による一斉指導等を行った際は、一時的に客引きの数が減少するなど一定の効果が見られたが、根本的な解決策とはなっていない。

・神戸市だけでなく、西宮市内の2つの地域を新たに禁止地区に指定したことで、客引き防止対策に対する期待が高まっている。

課題(詳細)

・禁止地区における客引き行為を30%減少させたい。
・禁止地区における苦情件数を30%減少させたい。

求める解決策

例えば以下のような方法で客引き行為を防止できないか検討しているが、他の有効な方法があればぜひ提案いただきたい。
・客引き行為を検出次第、客引き指導員に通知を出し、客引きの現場を捉えることができる。
・検知した客引き行為に対して、警告音声を流し、客引き行為を阻止する。
・行動心理学等に基づいた効果的な注意喚起方法により、通行人に客引きを利用させないようにする、など

想定する実証実験内容(詳細)

・AIカメラ等を活用した客引き行為の検出および客引き行為の防止
・行動心理学等に基づいた通行人に対して客引きを利用させない効果的な注意喚起

実証実験成功後の発展性 ・県内外の、他の客引き禁止地区へのサービスの横展開
・繁華街や商店街等の顧客を得られることが見込まれる
・新たに禁止地区に指定された地域があった場合に、同地域での運用の見込みがある
提案企業に求める専門性
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・随時打合せを実施(オンライン会議対応可能)
・現場視察の実施
提供可能なデータ・環境等 ・過去の取り組み一覧と効果
・実証フィールドへの機材の取り付け等の調整
プログラム終了後の本格導入 本実証事業を通じて検証を行い、来年度以降の導入を検討する。

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