Urban Innovation JAPAN


応募終了

公益財団法人 神戸市産業振興財団 商業・ものづくり支援部 ものづくり支援課

オートマッチングを見据えた、中小企業情報の効果的な運用ツール開発

採択企業
株式会社クラウドシエン

Point

解決したい課題

対話によって集めた中小企業の経営課題に関する膨大な情報を、様々な保存場所から取り出す作業に時間がかかっている。作業の効率化を図りたい。

想定する実証実験

現行作業の分析とその効率化のためのツール開発。

Story

集合写真

市内全企業数の99%が中小企業

神戸市経済観光局の外郭団体である公益財団法人神戸市産業振興財団では、市内全企業数の99%にあたる中小企業43,837社の活性化により、神戸経済の発展に寄与したい、そんな思いで職員が日々、中小企業の経営課題に向き合っています。


中小企業庁HP-都道府県・大都市別企業数、常用雇用者数、従業者数(民営、非一次産業、2016年)(平成30年12月14日更新)を元に作成

産業大分類別従業員数 構成比の推移
神戸の経済2016(神戸市経済観光局、平成29年3月発行)より抜粋

私たちの日常業務は、中小企業の、スタートアップから事業承継まで、町工場から商店街まで、さまざまな段階や業態にある企業の状況をヒアリングし、必要とされる各種支援を行うことです。

こうした、ヒアリングや支援内容を、各課担当職員が各々に作成・保存しているため、情報が分散してしまっており効果的な運用をできずにいます。

各社の経営課題にあった個別支援

これらの情報群の中から、特定の企業・案件に関連する情報を取り出す作業は、職員それぞれのノウハウに依存しています。

相談の様子

もし、スピーディーかつ漏れなく必要な情報を誰もが取り出せるようになれば、もっと効果的な支援をすることが出来るという思いがあるだけに、我々職員はもどかしさを禁じえません。

また、激しい経営環境の変化に対応すべく、同じ案件に複数の担当職員が関わるような案件も増えており、職員それぞれの努力だけでは補いきれません。

より多くの中小企業を支援するための、また複数の支援を有機的に連動させるための有効な手立てが欲しい、この思いは日に日に強まるばかりです。

データベースのその先に

情報を集めてきれいに整理する単なるデータベース化だけでは終わりにしたくない。

もし、最新のテクノロジーで、中小企業の一次情報と、既存の支援内容を整理し、望ましい支援や中小企業をオートマッチングさせることができたらどうでしょうか。
そんな機能が実現できれば、中小企業を取り巻く環境は大きく変わると言っても過言ではありません。

例えばですが、企業の成長段階に合わせ、300人以上登録している専門家の中から課題解決にぴったり合う専門家を、金型メーカーを探している企業にはベストマッチな神戸の中小企業紹介を、ほぼ自動的にご提案する。
そんな企業支援の未来を実現しうるのです。

支援する中小企業は工業から商業まで幅広い

神戸の地で次世代の中小企業支援の形を共に!

だからこそ、この課題に本気で取り組むことを決めた私たちと、真剣勝負で取り組んでくれるスタートアップを求めています!

次世代の中小企業支援の形を神戸発で一緒に生み出したい。
神戸でともに実績を作りましょう。

一緒にチャレンジしてくれる企業の応募を期待しています。

集合写真

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Vision

実現したい未来

中小企業に対し、適切な支援メニューや企業・団体をスピーディーにマッチングしたい

得られるもの

・全国に数ある支援機関への水平展開
・中小企業支援機関職員との協業経験
・神戸市産業振興への貢献実績

Outline

背景

財団では、企業ニーズに合わせ様々な中小企業支援のメニューを用意している。
起業・創業期には「神戸起業操練所」、「神戸開業支援コンシェルジュ」、インキュベーション施設の運営、成長期には専門家派遣、「神戸セレクション」、「神戸発・優れた技術」認定、無料職業紹介所、水素や航空機産業参入支援、成熟期には事業承継など、多くのメニューを各課がそれぞれ担当している。

昨今の目まぐるしい環境変化に対応し、各課がさらに連携して支援を進める必要性が高まっており、課題を抱える企業に対し、数ある支援メニューの中から最適なメニューをスピード感を持って効果的に提供するには、課単位での情報管理では不十分で、事業の垣根を超えた情報共有が何より重要であるというのが、財団職員の共通認識である。

課題

上記の各種支援メニュー遂行の過程で、各課に蓄積される市内中小企業の貴重な一次情報がワードやエクセル、手書き等で分散して管理されており、ほかの支援メニューの検討時に取り出し難く非効率な状態である。

また、中小企業に提供した支援メニューの実績管理も統一されておらず、ノウハウが財団として蓄積しにくい。
これら相互の情報を紐づけて見える化し、職員誰もが常に最新の情報にアクセス・更新できるようにすることで、各中小企業の経営課題に応じた的確かつスピーディな支援メニューの提供や企業紹介につなげたい。

求める解決策 秘密情報保持を厳守しつつ、各課担当者が横断的に利用可能な情報の紐づけと継続的な情報更新が容易なツールの提供
付加的・発展的な要素 国、県、各種支援団体による中小企業支援メニューと神戸市内中小企業とのマッチング度合いの可視化、支援メニュー利用時の効果推計の見える化、個人または企業に紐づいた個人への支援データベースの構築と連携
想定する実証実験内容 現行作業の分析と効率化のためのツール開発
求めるスタートアップ像 粘り強く解決策を考え提案できる方、システムコンサルタント・ソリューションビジネスに強い方、中小企業支援の仕組みに興味のある方など
スタートアップに求める条件 セキュリティ対策を含むデータベースや情報処理ツールの開発経験、当財団に赴いての作業が可能なこと
提供可能なデータ・環境等 Word,Excel,Access,PDF,手書き資料
プログラム終了後の本格導入 実証事業の経過により次年度での本格導入を検討する

選考基準・スケジュール・よくある質問など

資料請求・新着課題

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