応募終了
神戸市 都市局 計画部 指導課
大規模集客施設の集積地域における安全性の検証実験
- 採択企業
-
- 株式会社MaaS Tech Japan
Point
解決したい課題
大規模集客施設の集積に伴う、自動車・歩行者等の通行環境の安全性の事前の予測が出来ないため、対策が立案が難しい
想定する実証実験
(1)自動車・自転車・歩行者における通行環境のシミュレーション(現状把握)
(2)対策の立案(ハード、ソフト両面から)
(3)(2)の対策実施後のシミュレーション
Story
「来る人」と「住む人」に選ばれる神戸へ
「神戸」の街といえば、どんなイメージでしょうか?
港町? 洋館をはじめとした異国情緒漂う街? おしゃれなスイーツや雑貨屋がある街?
どれも正しい答えですが、上記とは観点が異なる「神戸に住む人」に選ばれる街づくりにも、市として力を入れてきました。
たとえば、商業施設の利便性を向上と同時に、街のグレードや生活の質を重視した、若い世代が住みたいと思えるような街づくりなどです。
実際に、商業施設が揃い、「住むのに便利な街」という評価も頂いています。
しかし、商業施設が集積すると便利である一方で、集積すると歩道を横断して駐車場に出入する車両が増え、例えば自動車と歩行者や直進車と出庫車が交錯する心配が出てきます。
実は、市内のある地域には、短い区間(約100m)に商業施設が集積し、駐車場の出入口が5箇所(今後の予定を含む)とバス停が2箇所集中する箇所があり、まさに今この通行環境の評価と安全性の向上に取り組もうとしています。
最終的に、買物客と周辺住民の双方にとって、より便利で安全な街にしていきたいと考えています。
ポイントは、事前の予測と対策の立案
今までも、大規模集客施設が建設される前に、開店後の交通量を予測して必要な安全対策を確認してきました。
具体的には、一つの交差点で処理できる交通量に対する開店後の交通量の比率を示す「交差点の需要率」、「車線別混雑度」から、専用通路(進入路)の整備や駐車場出入口、入出庫ゲートの配置検討等の検討、さらに混雑時には交通整理人の配置等も検討してきました。
しかし、施設が集積してくると出入り口の数や、自動車や自転車、歩行者が交錯する箇所が多くなり、対策内容も複雑になってきます。
では、大規模集客施設が集積した際に、施設利用者や周辺住民の安全性を確保し、安心して過ごすことができるようにするためには、どうすればよいでしょうか?
新たなテクノロジー活用による解決を試行したい!
考えられる対策としては、例えば、施設間通路を設置して隣接道路への負荷を軽減させることや、ITを利用した入出庫管理、デザインの力を利用した分かりやすい案内(路面標示、カラー舗装、ミラー設置)等が挙げられます。
しかし、最大の問題は、これらの対策がどの程度効果があるのかが事前に分からないことです…。
そこで、商業施設が集積する地域で、入出庫車両による道路利用者への影響等を事前に評価し、対策と効果が確認できるような手法を求めています。
具体的には、斬新なテクノロジーを活用して、現状評価、対策、効果が確認できるシミュレーションが出来ないかと考えています。
(1)自動車・自転車・歩行者における通行環境のシミュレーション(現状把握)
(2)対策の立案(ハード、ソフト両面)
(3)(2)の対策実施後のシミュレーション(改善予測)
「来る人、住む人にとって便利で安全なまちへ!」
実証実験を通じて、商業施設の事業者と神戸市等による関係者を巻き込んだ事業実施につなげることができれば、大きな話題づくりにもなると思われます。
さらには、商業施設の事業者も協働したいと思ってもらえるような、説得力のあるシミュレーションを実施できれば、事業者にとっても安全な事業運営が可能になり、さらなるビジネスチャンスにもつながると考えています。
もちろん、同じような悩みを持つ他地域で展開できる可能性もあります。
我々と一緒に、安心して「また来よっと!」「住んで良かった!」と思ってもらえる街づくりに取り組みましょう!
Vision
実現したい未来
大規模集客施設集積箇所における「来る人」と「住む人」の便利と安全を両立させた街づくり
得られるもの
・神戸市との実績
・大規模集客施設事業者とのつながり
・対策案の事業実施の可能性
・他地域への展開の可能性
Outline
背景 | 神戸市内に大規模集客施設等が集積し、駐車場を出入する車両と、市道を通行する自動車・自転車・歩行者が交錯している箇所があり、今後も新たな集客施設が立地し、駐車場に出入する車両が増える見込みである。 周辺住民からは、当該地域のより良い通行環境を求める声があがっている。 |
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課題(詳細) | 大規模集客施設集積箇所における「来る人」と「住む人」の便利と安全の両立を、新しい技術、新たな視点で考えたい |
求める解決策 | IT技術等を利用した、自動車・自転車・歩行者の通行環境における現状把握・評価、対策の提言 (対策すべき事項の優先順位をつけたい。) |
付加的・発展的な要素 | 類似する他地域でのシュミレーションの実施や実証実験 |
想定する実証実験内容(詳細) | (1)自動車・自転車・歩行者における通行環境のシミュレーション(現状把握) (2)対策の立案(ハード、ソフト両面) (3)(2)の対策実施後のシミュレーション(改善予測) ただし、提案内容によっては、一部分の実証実験も検討可能。 |
求めるスタートアップ像 | 地域関係者(住民、大規模集客施設事業者、道路管理者等)が共有出来る、実現可能性のある提案を頂きたい。 |
スタートアップに求める条件 | 打ち合わせ、現地確認の必要性等を考慮し、事務所はできる限り近い方が望ましい。 |
提供可能なデータ・環境等 | ・直近交差点の交通量、大規模集客施設の来店車両予測台数、バス停利用者数 ・大規模集客施設等の事業者との意見交換の場のコーディネイト |
プログラム終了後の本格導入 | 大規模集客施設が集積する地域に新たに大規模集客施設を配置する場合は、本件で行うシュミレーションを参考にして、道路交通その他の都市機能の調和を検討することで、より便利で安全な街づくりを図っていきたい。 |
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