Urban Innovation JAPAN


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神戸市文化スポーツ局 文化交流課

withコロナ時代、山歩きアプリで六甲全山縦走大会を安心安全に開催したい!

採択企業
  • 株式会社ヤマップ

Point

解決したい課題

山歩きアプリやサービスを使用し、六甲全山縦走大会を継続したい。

想定する実証実験

アプリを使用したプレ縦走を実施し、参加者の利用感に基づき、運営上などの課題の洗い出し・効果を検証する。

Story

集合写真

半世紀の歴史を誇る「六甲全山縦走大会」

都心三宮から30分でアクセスできる豊かな自然の広がる六甲山。その六甲山を舞台に、毎年11月、自己の体力の限界への挑戦、そして全国各地の仲間が親善交流を図るイベントとして、六甲全山縦走大会が毎年11月に2日にわたり開催されています。

須磨浦公園から宝塚までの約50km余りを1日で歩きとおす非常に過酷なトレッキングイベントにもかかわらず、この大会には毎年、全国から4,000人以上の申し込みがあり、約80%の参加者が完走しています。

縦走大会は1975年の開催以来、これまでで45回の開催を誇る歴史ある全国有数の大会となっています。

縦走

六甲全山縦走大会と「課題」

縦走大会は、スピードを競う大会ではありません。スタート(須磨浦公園)・ゴール(宝塚)地点に加え、3か所(菊水山・掬星台・一軒茶屋)のチェックポイントを制限時間内に通過し、チェック印を受けるものとなっています。

この大会運営は、チェックポイントでチェックを行う「チェッカー」や、「コース誘導」「パトロール」「落伍者の救護」などを行う、約250名のボラティアおよび25名の神戸市職員によって支えられています。しかし、ボランティアの高齢化に伴う人員確保・早朝から深夜まで及ぶ出務職員による対応など、体制面に大きな課題を抱えているのです。

チェックポイント

新たな課題「新型コロナによる感染予防対策」

新型コロナウイルス感染拡大を受け、今年の縦走大会については、開催の中止を決断しました。これは縦走大会史上初となる決断です。コロナ禍にあっても、縦走大会の参加を楽しみにしている皆様に安心・安全に参加いただきたい。そうした想いから、日本山岳協会等の山岳関連団体のガイドラインに従い、原則2m間隔歩行の密にならない休憩場所確保といったコース上の過密対策や、仮設トイレ・手洗い場のさらなる確保や使用後の清掃・消毒の徹底といった衛生管理など感染予防対策を検討していますが、費用面そしてこれまでの体制面からも、継続自体も非常に困難な状況です。

「with コロナ」時代、アプリを活用した大会の検討をしたい

一方で、スマホの普及率が80%を超える今、様々なアプリやサイトが提供されています。このことから「withコロナ」時代の新しいスポーツイベントやレクリエーションのスタイルとして、参加者自身がリスクコントロールしながら自然を楽しんでいただく等の新たな大会運営方法を探り入れることで大会の継続を図りたいと考えています。

なお、アプリやサイトに求める具体的な機能は以下を想定しています。
①縦走大会における参加申込情報との連動機能(参加証・通過確認機能) 
②コース表示と現在地表示機能
③コース上の見どころ紹介機能
④ハイクを中止する際の帰路(公共交通機関)の表示機能
⑤ケガで負傷した際の、消防等への位置情報の通報機能
⑥コースを外れた場合の警告発報機能

縦走遠景

縦走大会だけではない神戸の魅力「太陽と緑の道」

神戸市内には、『太陽と緑の道』(26コース)をはじめ、複数のハイキングルートが設定され、市民に親しまれています。コロナ禍の中でアウトドア志向の高まりを受け、市内のハイキングルートのコースの見直しを進めています。今後設定される新ルートが簡単に設定できるアプリになっていると、将来的にwithコロナ時代の新しいレクリエーションのスタイルとして構築できると考えています。

新型コロナウイルスの感染拡大が始まって約半年の間で、レクリエーションのあり方を大きく変えました。イベントにおいてもこれまでの常識が通用しなくなり、あり方の変化を余儀なくされています。

With/Afterコロナの時代を見据えた新しいレクリエーションの形を一緒に検討するスタートアップの皆様のご応募をお待ちしております。

眺望
集合写真

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Vision

実現したい未来

六甲全山縦走大会実施にあたって、参加者やボランティアやスタッフ等の接触を最小限にし効率的に運営するイベントが開催できること。
スマホを片手にいつでも安全に山歩きが楽しめるようになること。

得られるもの

全国的な知名度を誇る六甲全山縦走に参画いただくことでソフトの知名度を広めることができるほか、各自治体や事業者が実施するハイキングイベント等にも波及効果が期待できる。

Outline

背景 withコロナの状況下、神戸市で開催される六甲山全山縦走大会も、その開催にあたり、スタッフと参加者、また参加者同士の密を避けるなどの感染防止対策を講じる必要が生じています。
またそもそも、年々増加する参加者の対応により、必要になる市職員やボランティアスタッフの業務の効率化を無くして、皆様から愛される六甲山全山縦走大会の維持継続は困難な状況です。
その一方で、社会に目を向ければ、スマホ普及率が8割を超え、登山やハイキングといったアウトドア志向の方々向けの様々なアプリも世に出回っています。
こうしたことから、これらの喫緊の課題を解決する革新的なアプリが開発され、またそれにより六甲山全山縦走大会が皆様にとって安心安全に参加できることが出来るのではないかと考えています。
課題(詳細) 半世紀の歴史を誇る全国有数の大会、「六甲全山縦走」をアプリ等により試験的に開催すること。
運営スタッフとも密にならずにスマートフォンで常時コースも確認できるような、参加者が安心安全に山歩きイベントを効率的に開催できることを目指す。
求める解決策 参加者の通過ルート・時間の記録およびルートの案内と、緊急時のSOSが発信できるアプリ・サービス
想定する実証実験内容(詳細) 六甲全山縦走大会を試験的に開催し、その際に開発されたアプリやサービスを参加者に利用いただく。
また、参加者へアンケートを実施し、アプリの有用性やアプリに求める機能等を検証する。
付加的・発展的な要素 参加者募集時の受付業務については、入札を実施する予定であり、各社の受付システムとの互換性があること(申込情報の共有ができること)
求めるスタートアップ像 山岳やアウトドアに関する危険性等、十分な知識を有している企業であること

スタートアップに求める条件

多くの方々に愛されている六甲山全縦走大会の価値を発信し、今後の大会のあり方を、行政職員および運営する関係者と共に検討できること

プロジェクトの進め方打合せ方法 適宜、オンライン会議
提供可能なデータ・環境等 縦走大会参加状況(S50~)、大会結果報告等
プログラム終了後の本格導入 今回の実証の効果を検証し、来年度以降の導入を検討する

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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