Urban Innovation JAPAN


残り29

締 切

上下水道局 配水設計課・下水設計課

過去の設計データをAIで資産化!上下水道管の設計業務の効率化プロジェクト

Point

解決したい課題

職員の若年化が進む中、上下水道管の更新工事を発注する際、設計図や設計書(積算書)等の照査業務の精度を維持しながら効率化を図りたい。
※照査とは、工事の設計図や設計書に間違いがないかを確認することで、知識や経験が必要な業務です。

想定する実証実験

過去の設計データ(設計図・設計書のデータ)を学習したAIモデルを構築し、設計図や設計書の誤りと疑われる箇所を検出することで、チェック漏れや業務の負担軽減につなげられるかを検証する。

提案企業に求める専門性

・AIモデルの構築と学習データに基づく異常検知技術
・異常検知AIの運用や精度向上に関する知見・技術
・設計図や設計書に関する基本的な知識

Story

わたしたちの生活を支えるインフラの今

 近年、水道管や下水管の老朽化による漏水や陥没などの事故が各地で相次いでいます。これらの多くは、設置から数十年が経過した管路の更新が進んでいないことが原因とされています。インフラの老朽化は、生活の安全や都市機能に深刻な影響を及ぼすだけでなく、大規模な地震が発生した際には被害が拡大する恐れもあります。
 名古屋市においては、上下水道管の老朽化に起因する事故の未然防止や地震等の大規模災害による被害の低減を図り、お客さまの生活や社会・経済活動を支えるため、経営プランに示された改築・更新及び耐震化を進めています。

上下水道管の設計部門の課題

 名古屋市の水道管の総延長は約8,400km、下水管は約7,900kmに及んでおり、毎年、水道管102㎞、下水管45㎞の改築・更新を行っています。

 水道管・下水管の更新工事のための設計を行っているのが配水設計課・下水設計課になります。更新の対象となる管が残っている箇所は施工困難な場所が多く、設計積算業務のほか関係者との事前調整や工法検討、変更設計への対応、違算防止のための照査など、多くの時間と労力を要しています。
 働き方改革が求められる中、超過勤務時間の縮減を図りながら着実に設計業務を進めるためには、設計業務の効率化を図る必要があります。

最新技術で設計業務の効率化!

 今回は設計業務の中でも、照査を中心に設計業務の効率化を目指したいと考えています。照査は、工事の設計図や設計書が現場条件や基準に適合し、技術的に適切であるかどうかを確認するといった業務で、ある程度の知識経験が必要となります。

設計図サンプル
設計書サンプル
設計業務の流れ(イメージ)
※照査は設計図・設計書を作成した設計者とは別の設計者が担当する

 これまで過去の設計図・設計書データは工事が終わった後はあまり活用していませんでしたが、見方を変えれば貴重な知見の宝庫です。そこで私たちは、これらのデータをAIに学習させ、設計図や設計書のミスや記載漏れを自動で検出するとともに、膨大な過去の設計データから類似する工事情報を瞬時に提示する仕組みの実現可能性を探って行きたいと考えています。これにより、設計担当者がより効率的かつ正確に判断できるよう支援し、設計の品質を維持しながら照査業務などの時間短縮と職員の負担軽減を目指します。
 水道管と下水管で図面や積算方法に多少の違いはありますが、同じシステムを使用していることなどから、今回の取り組みでは水道・下水道一体で進めていきたいと考えています。
 みなさまからのご応募を心よりお待ちしております。

Vision

実現したい未来

AIモデルによって照査業務等を支援することで、職員の負担と設計の誤りを同時に縮減しながら、上下水道管の更新が事業計画通り着実に進む。

得られるもの

他自治体への展開の可能性

Outline

実証支援金:最大150万円

負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで

Hatch Technology NAGOYA 2025 オンライン課題説明会

開催日時:


今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。

【開催概要】
◯ 日時:2025年7月1日(月)15:00〜17:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。

●第1部 行政課題編(8課題)
15:00〜15:10  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
15:10〜15:20  10分 課題説明(動画)
15:20〜16:00  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
16:00〜16:05  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
16:05〜16:15  10分 休憩

●第2部 社会課題編(8課題)
16:15〜16:25  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
16:25〜16:35  10分 課題説明(動画)
16:35〜17:15  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
17:15〜17:20  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
17:20〜17:30  10分 クロージング 事務局
17:30 終了

背景 上下水道管の老朽化に起因する事故の未然防止や地震等の大規模災害による被害の低減を図り、お客さまの生活や社会・経済活動を支えるため、経営プランに示された管路の更新及び耐震化を確実に進める必要があります。
配水設計課・下水設計課では、管の更新工事を発注するための設計・積算業務を行っていますが、恒常的に業務量が多い職場となっています。
課題(詳細) 設計業務の中でも照査は設計図の間違いや積算ミス(工種、単価、数量など)がないかを確認する重要な業務で、ある程度の知識と経験が求められるとともに、多くの時間を費やしています。設計部門では若い職員が多く業務量的にも負担となっているのが現状です。このような状況を受け、照査業務に関して質を維持しつつ効率化することが課題となっています。
求める解決策 過去の設計データを学習させたAIモデルを構築し、そのAIモデルを照査業務に活用し、設計書の誤りと疑われる箇所を検出することでチェック漏れの防止や負担軽減につなげることができないかと考えています。また、設計書作成段階でも誤りの発見や過去の類似事例の参照が可能となれば、設計の質の維持・向上と効率化を目指せると考えています。なお水道・下水道一体での取り組みとしたいと考えています。
想定する実証実験内容(詳細) ・設計書(設計図、積算書等)の誤りと疑われる箇所や記載漏れ箇所の自動検出
・過去の設計データから、類似案件の自動抽出および参照機能の開発
・担当職員の設計・照査業務を支援するインターフェースの構築
・効果検証(照査精度の確認、業務時間の削減など)
実証実験成功後の発展性 他自治体への展開の可能性
プロジェクトの進め方打合せ方法 打合せについて、初回は対面、その後は対面またはオンラインでお願いします。頻度としては月2回程度の開催を想定しています。
提供可能なデータ・環境等 ・過去の設計データ(設計図、設計書)。個人情報・機密情報を除く
プログラム終了後の本格導入 短期間での実証であるため、実際の実務で使用するレベルにするには継続した研究が必要と考えています。

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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