Urban Innovation JAPAN


残り29

締 切

観光文化交流局 観光推進課・名古屋城総合事務所 管理活用課

名古屋城エリアの人流解析!データに基づく観光戦略を

Point

解決したい課題

名古屋城と名城公園周辺の訪問者の周遊状況と属性を把握し、必要なデータ収集と、分析を行ったうえで効果的な施策立案につなげたい。

想定する実証実験

名古屋城エリアの人流変化や属性別周遊状況、訪問者の市内周遊エリアをデータに基づき可視化を想定しています。

提案企業に求める専門性

人流解析や属性データ収集・分析に関する先進的な技術やノウハウを求めます。特に、多岐にわたるデータソース(携帯キャリアデータ、チケットデータ、AIカメラなど)の活用や、これらのデータを統合し、総合的に可視化する能力が必要と考えています。複数の部署や関係機関と協力して高度な解析を実現できる専門性を期待します。

Story

名古屋城が描く、未来の賑わい

 江戸時代から伝わる伊勢音頭の一説に「尾張名古屋は城でもつ」と言われたように、名古屋城は名古屋のまちやその繁栄の象徴でした。令和の世においても、名古屋城は名古屋の観光を牽引する一大観光地であると共に、国の特別史跡に指定されている重要な歴史的施設として、多くの観光客を惹きつけています。

 また、名古屋城の北側、現在の名城公園北園は、江戸時代には尾張藩主の庭園として利用されていました。御庭には茶席や、薬園、陶器を焼く窯、田園、架空の宿場町が造営され、尾張藩主は名古屋城の水堀にある船着場から舟に乗って御庭へ行き来をしていました。また、幕府の上使が名古屋城に来た際には、上使をもてなすために御座船に乗せ、御庭の御茶屋まで招き入れていました。昭和5(1930)年に名古屋市へ下賜され、翌年には名古屋城と、かつての庭園の大部分が名城公園として開園し、一般公開となりました。

 私たちは、この歴史ある地が単なる観光スポットに留まらず、名古屋市全体の活力と賑わいを牽引する存在となる未来を描いています。名古屋城と名城公園周辺が一体となり、訪れる誰もが新たな発見と感動を享受できるような、活気に満ちたエリアの創出を目指しています。

誰も知らない城内の物語

 名古屋城を訪れる多くの方々が、城内でどのように時間を過ごし、どこを巡っているのか。また城を拠点として、名古屋市内のどのエリアへ足を延ばしているのか。現状では、これらの周遊状況や訪問者の具体的な属性を十分に把握できていないという課題に直面しています。

 また、名城公園周辺においては、IGアリーナや名城公園北園の再整備等を契機に、これまで以上に様々な目的を持った方の来訪が予想され、名古屋城・名城公園周辺は大きな転換期を迎えています。

 しかしながら、前述の課題は、城内や周辺エリアの魅力的な要素を最大限に活かし、訪問者にとってより豊かな体験を提供するための施策立案の障壁となっています。

データが紡ぐ、新たな賑わいの形

出典 名城エリア観光拠点化に向けた調査検討業務委託報告書

 私たちがこの課題に取り組む理由は、名古屋城エリアの持つポテンシャルを最大限に引き出し、新たな賑わいと活性化を実現したいからです。訪問者の行動パターンやニーズを正確に理解することで、より魅力的で効果的な施策を立案できるようになります。これにより、例えば、誘客促進に繋がる企画や、まちづくり全体に資する施策へと繋げることが可能となります。データに基づく洞察は、未来への投資であり、名古屋城エリアの持続的な発展に不可欠です。

共に創る、名古屋の未来

 本プロジェクトでは、名古屋城内の人流変化や属性による周遊状況を把握し、名城公園周辺の訪問者が名古屋市内のどのエリアを周遊しているのかを分析する実証実験を想定しています。単なるソリューションの提供に留まらず、共に新しい技術や仕組みを創造し、地域に貢献できるパートナーシップを期待しています。名古屋城エリアの賑わい創出は、名古屋市のシティプロモーションにとっても重要な意味を持ちます。私たちは、この取り組みを通じて、名古屋城が持つ無限の可能性を解き放ち、地域全体の活性化に貢献したいと強く願っています。この熱意に共感し、先進的な技術と創造性で、名古屋の未来を共に築き上げてくださる皆様からのご提案を心よりお待ちしております。

Vision

実現したい未来

名古屋城エリアの周遊データを活用し、まちづくりや新たな賑わいを創出する施策につなげ、誘客促進や来場者に対する効果的な観覧環境を実現したい。

得られるもの

名古屋城という魅力的な観光資源を対象とした実証実験の機会
複数の部署や関係機関との連携による大規模なプロジェクト経験
社会貢献と地域活性化への寄与
他城郭など類似施設への転用が可能

Outline

実証支援金:最大150万円

負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで

Hatch Technology NAGOYA 2025 オンライン課題説明会

開催日時:


今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。

【開催概要】
◯ 日時:2025年7月1日(月)15:00〜17:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。

●第1部 行政課題編(8課題)
15:00〜15:10  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
15:10〜15:20  10分 課題説明(動画)
15:20〜16:00  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
16:00〜16:05  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
16:05〜16:15  10分 休憩

●第2部 社会課題編(8課題)
16:15〜16:25  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
16:25〜16:35  10分 課題説明(動画)
16:35〜17:15  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
17:15〜17:20  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
17:20〜17:30  10分 クロージング 事務局
17:30 終了

背景

名古屋城は、国内外の観光客からの認知度も高く、多くの方に来場いただいているが、城内の周遊状況や、名古屋城及び名城公園北園を訪れる方が名古屋市内のどのエリアを周遊しているのか、訪問者の属性等について、現状十分な把握ができていません。観光推進課では、名古屋城や名城公園北園を擁する名城エリアにおいて予定されているIGアリーナの開業や、名城公園北園の再整備等を好機とし、同エリアを歴史・観光・文化・スポーツの拠点とするため、多様な主体が戦略的に取り組むうえでの指針となる基本構想を策定し、エリア全体の賑わい創出を図ってまいります。

課題(詳細)

現在の状況では、名古屋城内の人流変化や属性による周遊状況、また名城公園北園の訪問者が名古屋市内のどのエリアを周遊しているのか、交通手段は何を利用しているのか等を詳細に把握できていません。これにより、人々の動きや滞在パターン、さらにはどのような属性の人がどこから来てどこへ行ったのかといった具体的な情報が不足しており、どのような対策を打てば良いか分かりにくいという課題があります。
また、名古屋城では、名古屋城により親しみを持っていただく機会の提供及びさら
なる誘客に向けた実証実験として、名古屋城本丸外無料化を予定しており、名城エリアは新たな施設が立て続けに開館することにより、大きく様変わりしようとしている中、エビデンスに基づいた施策立案が難しくなっています。

求める解決策

名古屋城エリアの訪問者の動線や滞在状況を詳細に把握し、その変化を多角的に分析するソリューションを求めています。特に、訪問者の属性を考慮した周遊状況の解明や、周辺エリアへの広がりを可視化する手法及び対策提案を期待しています。これにより、将来的には名古屋城エリアの特性を活かしたまちづくりや、新たな賑わいを創出するための具体的な施策立案に資するデータの活用を目指します。

想定する実証実験内容(詳細)

名古屋城内の人流の変化や訪問者の属性に応じた周遊状況を把握、また名城公園周辺を訪れる訪問者が名古屋市内のどのエリアを周遊しているのか分析することを目指します。

実証実験成功後の発展性

実証実験で得られた名古屋城エリアの周遊データは、今後のまちづくりや新たな賑わいを創出する施策へと繋げます。具体的には、誘客促進企画、イベント誘致や企画の参考となる施策へ発展させることを想定しています。名城エリア全体の回遊性を高め、北園を日常利用する市民や学生等と観光客の人流を変える目標達成に貢献します。

プロジェクトの進め方打合せ方法

1~2週に一度程度のオンラインミーティングを基本とし、必要に応じて現地での打ち合わせや視察を実施したいと考えています。本プロジェクトの実証においては、必要に応じて複数の部署や関係機関と連携して進めます。

提供可能なデータ・環境等

名古屋城入場者数のデータを提供可能です。また、実証場所として所管区域内の場所を検討いたします。

プログラム終了後の本格導入

名古屋城エリアの周遊データをもとに、まちづくりや新たな賑わいを創出する施策への展開を図ります。

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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