Urban Innovation JAPAN


残り29

締 切

緑政土木局 測量調査課

測量ナレッジの喪失リスクをゼロに!ベテラン職員の知見をAIに学ばせたい!

Point

解決したい課題

紙や非構造データの資料が点在し検索が困難となっている。専門知識やノウハウも属人化しており、継承が課題である。

想定する実証実験

職員の知識や過去資料を負担なく集約・格納する。必要な情報を効率よく検索・参照できるか検証したい。

提案企業に求める専門性

非構造化データの整理・検索技術、UI開発等の高い専門性を求めます。
ナレッジ共有のコンサルティング能力も重視します。
※測量に関する専門的な経験は問いません

Story

眠る知恵、多忙な現場

 私たちの測量調査課の日常業務は、道路と土地の境界を定めるという、市民の財産に深く関わる重要なものです。この業務を遂行するためには、過去の膨大な測量記録、図面、協議の経緯などを参照する必要があります。しかし、これらの貴重な情報は紙媒体や古いデジタルデータとして保管庫に眠っていることが多く、探し出すのに膨大な時間と労力を要しているのが実情です。

 また、長年の経験を持つベテラン職員の頭の中にある「知恵」に頼る場面も少なくありません。現状のままでは、組織としての知識の共有が進まず、退職や異動によって、貴重なノウハウが失われてしまう可能性があります。

先進技術でつなぐ、新たなナレッジ循環のシステム

 これまでも、私たちは日々の業務の中で、先輩から後輩へと知識や技術を伝える努力を続けてきました。OJTや資料のファイリングといった従来の方法で、ノウハウの継承に努めてきましたが、情報の量が増大し業務が複雑化する中で、限界も見え始めています。特に、紙媒体で残されてきた過去数十年にわたる膨大な記録や、個々の職員が持つ断片的な情報は、有効に活用しきれていない側面がありました。この現状を打破し、より体系的かつ効率的な知識共有の仕組みを構築することを喫緊の課題として考えています。

 今回、私たちが実現したいのは、測量調査課に眠るあらゆる知識や情報を一元的に集約し、誰もが容易にアクセスし活用できる「新たなナレッジ循環システム」です。

 紙の文書や手書きのメモ、電子化された図面など、形式を問わず情報を格納し、必要な時にAIが関連情報を探し出し、提示してくれるような仕組みを想定しています。これにより、若手職員でもベテラン職員が持つような知識に触れ、業務の質を高めることができるようになります。また、職員自身が持つ知識をシステムに容易に登録できることで、組織全体の知識ベースを継続的に成長させていくことを目指します。

 専門的な知識や過去の記録が、職員の異動や世代交代によって失われることなく、組織全体で共有され、活用される仕組みが実現すれば、業務の効率化はもちろんのこと、判断の精度向上や、市民や測量パートナー業者の方々への迅速かつ的確な対応も可能となります。

未来へのバトンを共に

 このプロジェクトは、単なる業務効率化に留まらず、私たちの働き方を変革し、行政サービスの未来を形作る挑戦です!皆様が持つ先進的な技術や柔軟な発想力で、私たちの課題解決にお力添えいただけないでしょうか?

 この取り組みを通じて、名古屋市の測量調査課から、ナレッジ継承の新しいモデルを発信し、将来的には他の分野や地域へも展開できるような、大きな可能性を秘めたプロジェクトに育てていきたいです。私たちは、この想いに共感し、共に未来を創造してくださる企業様との出会いを心から楽しみにしています!

Vision

実現したい未来

専門知識の継承を円滑化し、知識喪失リスクを解消したい。
将来的には名古屋市における全庁的なナレッジの集約・可視化を起点に広域的な業務の効率化と知識継承を支える「知識共有プラットフォーム」の構築を目指します。

得られるもの

行政業務の課題解決実績、実環境でのシステム開発・実証、他自治体への展開可能性

Outline

実証支援金:最大150万円

負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで

Hatch Technology NAGOYA 2025 オンライン課題説明会

開催日時:


今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。

【開催概要】
◯ 日時:2025年7月1日(月)15:00〜17:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。

●第1部 行政課題編(8課題)
15:00〜15:10  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
15:10〜15:20  10分 課題説明(動画)
15:20〜16:00  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
16:00〜16:05  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
16:05〜16:15  10分 休憩

●第2部 社会課題編(8課題)
16:15〜16:25  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
16:25〜16:35  10分 課題説明(動画)
16:35〜17:15  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
17:15〜17:20  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
17:20〜17:30  10分 クロージング 事務局
17:30 終了

背景

測量調査課では、道路と土地の境界を明確にするための重要な業務を日々行っていますが、その判断には過去の膨大な資料や専門知識が不可欠です。資料は紙媒体や複数のデジタル形式で散在しており、必要な情報へ迅速にアクセスすることが難しい状況です。加えて、長年培われてきた知見やノウハウが個々の職員に留まる傾向があり、組織全体での共有が効率よく行われていない現状があります。

課題(詳細)

現在、業務で必要となる過去の文書、図面、報告書といった資料群が、紙媒体やPDF、スキャン画像などの非構造データとして各所に保管されています。これにより、情報を探し出すのに多くの時間を要し、必要な時に適切な資料を活用しにくい点が課題です。また、ベテラン職員が持つ専門的な知識や経験といった暗黙知が、組織内でも充分に共有されておらず、業務対応が属人化し、知識の継承が円滑に進まない状況が見られます。

求める解決策

本プロジェクトでは、散在する多様な形式の業務資料を効率的に集約し、必要な情報を職員の誰もが容易に検索・参照できる仕組みの構築を目指します。また、個々の職員が持つ専門知識やノウハウを組織全体で共有し、有効に活用できるような環境を整備したいと考えています。これにより、業務の属人化を解消し、知識のスムーズな継承が促進することで、持続可能な業務遂行体制を確立することを期待しています。最新のAIを用いるなど、多様な知見が集まり、新たな価値を生み出す基盤となるような解決策を求めます。

想定する実証実験内容(詳細)

①経験豊富な職員が持つ調査記録や専門知識を効果的にシステムへ格納できるか、②紙媒体やPDF、手書きメモを含む図面など、長年にわたり蓄積された多様な形式の業務資料を、一元的に集約し整理することが可能か試みます。最終的に、③格納・集約された情報を、職員が必要な時に効率良く検索し、内容を参照できるかを確認したいと考えています。

実証実験成功後の発展性

構築されたシステムは庁内での知識共有・継承を大きく前進させることが期待されます。将来的には、このモデルを他の多様な部門や機関にも展開し、地域全体の行政サービスやインフラ運用、さらには災害対応といった分野での知識集約・共有を推進する社会的な情報基盤へと発展させられる可能性があります。

プロジェクトの進め方打合せ方法

週に一度程度のオンラインミーティングを基本とし、必要に応じて現地での打ち合わせを実施したいと考えています。柔軟な形式で密にコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めたいです。

提供可能なデータ・環境等

区画整理の管理データや過去の立会い記録、法務局や市政資料館等のに格納されている資料の情報を提供することが可能。
・字原図、旧土地台帳付属地図、換地確定図、設定図
・各種事務の取扱要綱及び手引き、マニュアル
・道路等境界確認申請事務取扱要綱、窓口業務の手引き等

プログラム終了後の本格導入

有効性が確認された場合、開発されたシステムや仕組みの本格的な導入を検討します。導入に際しては、実証実験の結果を踏まえ、より実用的なシステムへと改善・拡張を進めていくことを想定しています。

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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