Urban Innovation JAPAN


残り29

締 切

千種区 千種保健福祉センター 保健管理課

接遇向上!職員と市民が笑顔になる先進技術を利用した窓口改革

Point

解決したい課題

窓口対応における接遇のばらつきとカスハラによる職員負担を軽減し、市民サービスの質向上と職員が安心して働ける環境整備を目指します。

想定する実証実験

千種保健センターの窓口をフィールドに、提案技術の効果、職員の受容度、運用課題などを検証する実証実験を想定しています。

提案企業に求める専門性

行政職員の窓口対応の分析や評価に関する知見、またはリスク検知や安全確保に資する技術(AI、音声・画像処理等)に関する専門性を持つ企業を求めます。行政機関特有のデータ制約やプライバシーへの配慮、職員の多様な状況への理解も重要となります。既存の慣習にとらわれず、新しいアプローチを柔軟に提案・実行できる企業を歓迎します。

Story

地域に根差す未来の窓口を目指して 

 私たち千種保健センターは、市民の皆様が安心して各種手続きや相談ができる、地域に根差した温かい窓口を目指しています。窓口には、ご高齢の方から乳幼児の保護者、精神疾患のある方やそのご家族、医療従事者や飲食店等の事業者など、日々多様なニーズを持つ方々が来庁されます。窓口は市民生活と行政をつなぐ大切な接点であり、その環境をより良くすることは私たちの重要な使命です。そのため、全ての方が気持ち良く利用できる質の高いサービス提供に日々努めています。

職員が直面する課題と新たなアプローチを試みる理由 

 みなさんは役所の窓口対応で不快な思いをした経験はありませんか?私たち職員も、一市民として役所を訪れた際に、窓口での対応に不満を感じることがあります。そんな時、「市民は役所を選べず、職員がどんな対応をしても市民は我慢しなければならない」ということを身をもって実感します。手続きのために時間を作って来庁することは、ただでさえ市民の皆様にとって煩わしいことだと思いますが、そんな中でさらに職員の対応が悪ければ、不快に感じるのは当然です。そこで、窓口での職員の対応に不満を感じたり、がっかりしたりする人を1人でも減らしたいという思いから、どの職員が対応しても市民の皆様に不快な思いをさせない窓口づくりが千種保健センターに必要だと考えました。

 しかし、行政の窓口では、民間のサービス業で求められるような笑顔あふれる対応がふさわしい場面ばかりではありません。例えば、施設基準を満たさない事業者からの相談に対し毅然と対応する場面や、子育てに悩む保護者からの深刻な相談を受ける場面などが挙げられます。法律の下で正しく対応することが冷たい印象を与えてしまうことも少なくなく、職員も日々難しさを感じています。

 また、組織として市民サービスの向上に取り組んでいますが、職員の対応の質にばらつきが見られるという課題があり、個々の職員が自身の接遇を客観視する機会が必要だと感じています。加えて、近年ではカスタマーハラスメントが社会的な問題となっていますが、心無い言動や威圧的な対応等により職員の心が疲弊してしまうという課題もあります。

 これらの課題は、職員全体の接遇向上へのモチベーションに影響を与えるだけではなく、同じ空間に居合わせた市民の方にも不快な思い等を与える可能性があり、結果として安定した市民サービス提供の妨げとなる懸念があります。

これまでの試行錯誤と未来への展望 

 これまでも接遇研修や職員間での情報共有、OJT等を通じて組織としての接遇改善に取り組んできました。しかし、研修に参加できる人数には限りがあることや、行政の窓口対応での客観的な評価基準がなく研修等の取り組みの効果測定やフィードバックが難しいこと、職員間の行政における接遇の重要性に対する意識の違いなどから、個々のスキル向上には限界を感じています。そのため、組織全体での接遇の質の標準化や、カスタマーハラスメントへの体系的な対応が十分だとは言えません。特にカスタマーハラスメント対策は接遇を改善していくことだけでは解決のできない問題であるため、接遇以外の面でも予防や早期対応の仕組みが必要です。

 そこで、先進技術を活用したデータ解析やAIの視点を取り入れることで窓口での接遇の質を可視化し、職員全体の意識改革や対応の質の標準化、安心して働ける安全な職場環境を実現したいと考えました。

 本プロジェクトでは、外部の知見や技術をお借りすることで、より客観的で効果的な接遇向上策や、職員の安全を確保するための実践的な対策を見つけ出したいと考えています。実証実験を通じて得られた成果を基に、千種保健センター内に留まらず、他の部署や自治体にも広く展開可能な行政における窓口改善のモデルケースを構築することを目指します。

熱意ある企業の皆様へ

 私たちは、この課題に真剣に向き合い、市民サービスと職員環境の両面を向上させることを強く望んでいます。私たちの目指す「快適な窓口と安全な職場環境」の実現には、皆様の持つ革新的なアイデアと技術が不可欠です。ぜひ、私たち千種保健センターと共に、期待を超える公共サービスの新たなスタンダードを創造する挑戦にご参加ください。熱意ある企業の皆様からのご提案をお待ちしております。

Vision

実現したい未来

職員が安心して市民サービスを提供でき、市民の皆様にとっても快適で満足度の高い窓口環境を実現したいです。

得られるもの

公共分野における実証事例の獲得
ソリューションの有効性を示す機会
他部署や他自治体への展開可能性
広報面での連携や露出機会

Outline

実証支援金:最大150万円

負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで

Hatch Technology NAGOYA 2025 オンライン課題説明会

開催日時:


今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。

【開催概要】
◯ 日時:2025年7月1日(月)15:00〜17:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。

●第1部 行政課題編(8課題)
15:00〜15:10  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
15:10〜15:20  10分 課題説明(動画)
15:20〜16:00  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
16:00〜16:05  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
16:05〜16:15  10分 休憩

●第2部 社会課題編(8課題)
16:15〜16:25  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
16:25〜16:35  10分 課題説明(動画)
16:35〜17:15  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
17:15〜17:20  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
17:20〜17:30  10分 クロージング 事務局
17:30 終了

背景

行政職員の窓口対応においては、市民サービス向上の観点から、より質の高い接遇が求められています。一方で、窓口業務に従事する職員が不当な要求や暴言といったカスタマーハラスメントに直面するリスクも増大しています。接遇の質が、時にこうしたハラスメント行為の一因となる可能性も指摘されており、両者は関連性の深い課題として捉えられています。職員が安心して業務に取り組める環境整備は重要な課題です。

課題(詳細)

窓口での対応において、職員の経験やスキルによって対応の質にばらつきが生じることがあります。また、カスタマーハラスメント発生時における組織的な対応体制が十分ではなく、個々の職員に負担がかかっている現状があります。これらの状況は、職員のモチベーションや心身の健康に影響を与えかねません。課題解決のためには、客観的な視点を取り入れ、職員を支援する仕組みが求められています。

求める解決策

窓口対応の質を客観的に評価し、職員の接遇スキル向上に繋がるフィードバックを可能とする手法を求めています。また、カスタマーハラスメントの予兆や発生を検知し、職員の安全を確保するための新たな仕組みを期待します。これらの解決策により、全ての職員が望ましい市民サービスについて理解し、常にそれを実践できる環境を整備することを目指します。先進技術の活用を含め、既存の枠にとらわれない多様なアプローチを歓迎します。

想定する実証実験内容(詳細)

提案いただく解決策について、千種保健センターの窓口の一部をフィールドとして実証実験を行います。対象とする窓口業務や期間は、提案内容と実現可能性を踏まえて調整します。実証期間中は、提案技術やサービスの効果、職員の受容度、運用上の課題などを検証します。効果測定の方法についても提案企業様と協議しながら定めます。

実証実験成功後の発展性

実証実験で有効性が確認された解決策については、千種区役所内の他の窓口や部署への横展開を検討します。名古屋市内の他区役所や、類似の課題を抱える他の自治体への普及の可能性も考えられます。提案企業様にとっては、公共分野における導入事例として、新たな事業機会の獲得やソリューションの展開に繋がることを期待します。

プロジェクトの進め方打合せ方法

プロジェクトは、週1回程度の定期的なオンラインミーティングを中心に進捗を共有し、課題が発生した際には迅速に協議を行います。必要に応じて、千種保健センターでの対面での打ち合わせや視察を実施します。職員の業務状況を考慮しつつ、効率的かつ密な連携を心がけます。

提供可能なデータ・環境等

実証実験のフィールドとして、千種保健センターの窓口環境を提供可能です。窓口対応に関するデータについては、個人情報保護に最大限配慮した形式で、提供の可否や範囲を個別に検討します。

プログラム終了後の本格導入

提案された解決策が課題解決に有効であることが確認できた場合、本格導入に向けて検討を進めます。予算化の可能性も含め、継続的な取り組みとなるよう、関係各所との調整を行います。

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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