
Point
解決したい課題
名古屋市のシンボルのひとつであるヒサヤオオドオリパーク内にあるシバフヒロバに美しい青々とした芝生を維持したいです。
私たちは、イベント開催などの市民の集いと美しい芝生の両立を図るための解決策を求めています。
想定する実証実験
提案された解決策をヒサヤオオドオリパークのシバフヒロバの一部に導入し、芝生維持管理への効果検証を行います。
(効果検証例)
・芝生の生育状況への影響度
・維持管理効率化
・コスト削減 など
効果測定の方法は、提案内容によって異なるため、具体的な方法は提案内容を踏まえて検討します。
提案企業に求める専門性
・AI・IoTなどの先端技術を活用した効率的な管理手法や現状分析手法
・公園緑地の維持管理に関する専門知識や技術、特に芝生管理に関する知見があれば、望ましいですが必須ではありません。
多くの方に利用していただきながら、美しい芝生を維持できるような管理手法や解決策の提案を期待します。
Story
ヒサヤオオドオリパークを賑わいと美しい緑のあふれる公園にしたい
ヒサヤオオドオリパークの広場には、子どもから大人まで多くの市民が集い、市民の憩いの場として、また名古屋市のシンボルとして、私たち市民の生活に潤いを与えてくれます。一方で、公園の美しさや快適さを維持するためにはさまざまな悩みがあります。
特にイベントの開催などに使われる公園の天然芝の広場における芝生の劣化や維持管理の難しさという課題に直面しています。
私たちは、この課題を解決し、美しい芝生と市民が集う賑わいの創出の両立を実現したいと考えています

「シバフヒロバ」の芝生劣化という課題
ヒサヤオオドオリパークは、公園内の5つのヒロバ全体で年間約200件ものイベントが開催され、名古屋の活気を象徴する場となっています。しかし、その賑わいの裏で、芝生の広場には大きなダメージが積み重なっています。
特に、シーズンによっては毎週のようにイベントが開催されるシバフヒロバがあります。公園に賑わいが創出されることは嬉しい一方で、芝生への影響は大きく、シバフヒロバは芝生の枯死がかなり目立っています。
本来であれば、イベント開催後は芝生養生のために、芝生エリアを封鎖したり、適切な時期に適切な養生期間を設ける必要がありますが、シバフヒロバでは一般的に必要とされている養生期間を確保することが難しく、芝生が枯死してしまうという事態が発生しています。

賑わいの創出と美しい芝生の維持との葛藤
シバフヒロバは24時間365日開放していることに加え、芝生の上で頻繁にイベントを開催している全国でもあまり例のない公園です。芝生を元気に育て、枯死させないようにするためには、イベント開催数を限定し、養生期間を適正化する必要があります。
しかしながら、私たちは市民の集いの場であるヒサヤオオドオリパークの「シバフヒロバ」を「観る」シバフヒロバではなく、「使う」シバフヒロバとして、公園利用者の方に芝生の上で「過ごす」ことを楽しんでもらいたいと考えています。
人が集うことで、芝生にストレスがかかり、枯れてしまう・・・
どうすれば、賑わいと美しい芝生の維持を両立できるのか頭を悩ませています。

なんとかイベント開催と芝生の維持を両立させたい…
ヒサヤオオドオリパークの芝生管理を担当してくださっている造園担当者の方も、青々とした芝生を維持できないことに歯痒さを感じられています。
芝生管理のプロとして、なんとか人の集いと芝生の維持を両立させられないか、シバフヒロバの芝生の上で子どもたちが遊ぶ姿をみたい、そんな想いを持って、日々工夫して管理をしてくださっています。
今回の実証実験では、イベント開催による賑わいと美しい芝生の維持の両立を目的達成に向けて、芝生の生育状況だけでなく、維持管理にかかるコストや手間などの提案内容に合わせた効果検証を検討する予定です。
市・造園担当者、そして実証パートナー企業がワンチームとなって、最適な解決策を見つけ出したいと考えています。

共に、緑あふれる未来をつくりませんか?
私たちは、ヒサヤオオドオリパークを賑わいを生み出す場所、且つ市民をはじめとした公園利用者がいつでも美しい緑を感じ、憩い、楽しめる場所にしたいと考えています。この想いに共感し、共に未来の公園づくりに挑戦していただける企業の皆様からのご提案をお待ちしています。

Vision
実現したい未来
実証実験を通して、「観る」シバフヒロバではなく「使う」シバフヒロバとして、イベント開催等の公園利用と美しい芝生の両立を図るための道筋を見つけたいと思っています。
将来的には、新しい手法を用いて、市民をはじめとした公園利用者に青々とした居心地の良いシバフヒロバを提供したいと考えています。
得られるもの
ヒサヤオオドオリパークにおける実証実験の機会
持続可能な公園管理モデル構築への貢献
都市緑化に関する知見やノウハウの蓄積
他公園への展開を通じたビジネスチャンス
Outline
実証支援金:最大300万円
負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで
Hatch Technology NAGOYA 2025 オンライン課題説明会
開催日時:
今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。
【開催概要】
◯ 日時:2025年7月1日(月)15:00〜17:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。
●第1部 行政課題編(8課題)
15:00〜15:10 10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
15:10〜15:20 10分 課題説明(動画)
15:20〜16:00 40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
16:00〜16:05 5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
16:05〜16:15 10分 休憩
●第2部 社会課題編(8課題)
16:15〜16:25 10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
16:25〜16:35 10分 課題説明(動画)
16:35〜17:15 40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
17:15〜17:20 5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
17:20〜17:30 10分 クロージング 事務局
17:30 終了
背景 | 名古屋市のシンボルのひとつであるヒサヤオオドオリパークは、24時間365日開放しており、令和6年度には公園内の5つのヒロバで年間合計約200件のイベントが開催されるなど、子どもから大人まで市民の集いの場となっています。 イベント開催時には設置物によるストレスだけでなく、多くのイベント参加者が芝生上を行き来するため、踏圧により、芝生へ大きなストレスが掛かります。本来であれば、イベント開催後や春・秋の一定期間は養生期間として芝生への立ち入りを制限する必要があります。 しかし、現状、集いの場としての在り方を優先し、長期間にわたりシバフヒロバを全面封鎖する対応は実施していません。そのため、本来芝生の育成のために必要な養生期間を確保することができず、シバフヒロバの芝生が枯死してしまっています。 |
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課題(詳細) | ヒサヤオオドオリパークは芝生エリアの封鎖は最低限に抑え、芝生エリアでのイベント開催も積極的に行っています。そのため、シーズンによっては毎週のようにイベントが開催されるシバフヒロバの芝生は枯死してしまっています。 指定管理者や造園担当者の方は最大限の努力をしてくださっていますが、踏圧の影響が大きく、芝生の管理に苦労されている状況です。芝生の維持管理のためには養生措置が必要であることは理解していますが、養生措置を極力減らし、イベント開催ときれいな芝生の維持を両立したいと考えています。 |
求める解決策 | 先端技術を活用し、踏圧等の芝生への影響度を可視化し、効果的なケアに繋げたいと考えています。 具体的には、イベント開催時に参加者の動線を可視化・分析し、事前に踏圧の大きいエリアへピンポイントで養生マットを敷いたり、イベント終了後のケアを重点的に行うなどの対策に繋げることを検討しています。また、上記に関わらず、幅広い管理手法の提案をお待ちしています。 ・自動芝刈り機やIoT給水などの自動化技術・ドローン等によるNDV診断 ・AI・IoTモニタリング・ハイブリッド芝や改良品種等の高耐久性芝生の導入 ・科学的根拠に基づくエリア交代制養生などの維持管理手法の工夫 |
想定する実証実験内容(詳細) | 提案された解決策をシバフヒロバの一部に導入し、芝生維持管理への効果検証を行います。導入した技術が、効果的な芝生ケアや維持管理にかかるコスト・手間の削減などに繋がるかなどを検証します。 また、実証実験は公園の指定管理者や造園担当者とも密に連携を取りながら進めます。ただし、実証期間が秋~冬であり、シバフヒロバの芝生(高麗芝)が枯れている時期であること、提案内容によって検証方法が異なるため、提案内容を踏まえて協議したいと考えています。 |
実証実験成功後の発展性 | 実証実験が成功した場合、ヒサヤオオドオリパークにおける芝生管理モデルとして導入することを目指します。 また、このモデルを他の公園や緑地にも展開するできる可能性があると考えています。 |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | まず課題の詳細や現状の管理方法について情報共有を行い、その後、実証実験の計画や評価方法などについて協議します。 プロジェクト期間中は週1回程度の定期的なオンラインミーティングを中心に進捗を共有し、課題が発生した際には迅速に協議を行います。必要に応じて、現地調査や関係者との意見交換なども実施し、最適な解決策を共同で検討します。 |
提供可能なデータ・環境等 | ヒサヤオオドオリパークの芝生広場のデータ(面積、過去のイベント開催記録など)や、現在の管理方法に関する情報を提供可能です。 また、実証実験に必要な場所や設備などについても、可能な範囲で提供します。 |
プログラム終了後の本格導入 | 公園の指定管理者との協議の上、導入について検討していきたいと考えています。 |
選考基準・スケジュール・よくある質問など

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Urban Innovation JAPANのプラットフォームを通して、自治体の持つ本質的な課題にアプローチします。自治体と連携したサービスの実証実験を行います。


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