Urban Innovation JAPAN


残り29

締 切

教育委員会事務局 子ども応援課

子どもたちの悩みを早期発見・早期対応したい!

Point

解決したい課題

普段の学校生活の様子からだけでは、悩みを抱えSOSを出せない子どもたちを見つけることが難しい。できる限り早く発見し、適切な対応に繋げたい。

想定する実証実験

先進技術を用いて、学校内での生徒の様子等のデータ分析や、AI相談ツール等を活用した相談のしやすさの評価を行うなどの検証を行う。そこから得られたデータから、専門家による人的サポートへの確実な連携を目指す。

提案企業に求める専門性

すでに行っている仕組みや取り組みだけでは、自ら助けを求めることが難しい子が一定数いるという現状があります。そのため、新たに子どもたちが自らSOSを出しやすい環境や、周囲の大人が変化に気づきやすい仕組みづくりが求められます。既存の取り組みを補完し、支援へとつなげるための新たなアプローチが期待されます。

Story

「なごや子ども応援委員会」とは?

 名古屋市では「なごや子ども応援委員会」を平成26年4月に設置し、さまざまな悩みや心配を抱える子どもや親を総合的に援助するため、常勤の専門職を学校現場に配置しています。

 子どもたちと普段から関わりながら、すべての子どもたちの健やかな発達を支援し、子どもたちが主体的に人生の針路を探すことができるよう応援しています。

子どもたちの悩みに気づくために

 名古屋市では、「日本で一番子どもを応援し、一人の子どもも死なせないマチ ナゴヤ」を方針としてナゴヤ子ども応援大綱に掲げていますが、自死の事例はなくなっていません。

 私たち子ども応援課としても「悩んでいる子を早期に見つけて支援したい」という強い思いがありますが、現代の子どもたちは、私たち大人が想像する以上に多くの悩みを抱えています。友人関係、家庭環境、学業のプレッシャー、SNSでのトラブル、将来への不安——その悩みの理由は多岐にわたり、しかも複雑化しています。

 また、子どもたちの中には、誰にも相談できずに自分の中に閉じ込めてしまう子や、「こんなことで頼れない」「自分で解決しないといけない」と思い込んでしまい、誰にも頼らず、結果として自分を追い込んでしまう子もいます。表面上は元気に見えても、心の奥底で深く傷ついているかもしれません。私たち大人がその小さなサインを見過ごしてしまうと、子どもたちは誰にも頼れず、一人で悩み続けることになってしまいます。

 学校は、子どもたちが多くの時間を過ごす場所であり、教師や友人との関わりの中で、子どもたちの変化に気づくことができる貴重な場です。しかし、日々多忙な学校現場では、すべての子どもの小さな変化に気づくことは容易ではありません。

 子どもの悩みの早期発見・早期対応を進める上で、通常の学校生活の観察だけでは、こうした子どもたちの悩みを察知することが難しいという課題認識が、本課題の出発点となっています。

一人も取り残さない社会への課題

 これまでも、スクールカウンセラーの配置や相談窓口の設置、スクリーニングの実施など、子どもたちを支えるための様々な取り組みを校内で行ってきました。全員面談や学校生活アンケートの活用もその一環です。

 しかし、既存の仕組みだけでは、自ら助けを求めることが難しい子がいるという現状を踏まえ、私たちは普段の学校生活の様子からだけでは早期発見が難しい子どもたちを、別の視点から見つけ出す方法を考えています。

新たな光を見つける挑戦

 そこで私たちは、新たな技術の可能性に着目しています。

 企業のみなさまが持つ先進技術を活用して、取得したデータをより深くオンタイムで分析することや、子どもたちがアクセスしやすいAIを活用した相談・ケアツールを活用することなど、革新的なアプローチを模索し、子どもたちの心の変化をより早く、より正確に捉えたいと考えています。

 もちろん、技術はあくまで「手段」です。大切なのは、それらを通じて人では気づきにくい変化を可視化し、子どもたち一人ひとりと向き合い、最終的には温かい人の手による支援へとつなげることです。この実証実験を通して、早期発見から早期に専門家や信頼できる大人へと繋ぐ、新しい連携を確立したいです。

子どもたちの未来のために、ぜひ力をお貸しください!

 名古屋市では、「一人の子どもも死なせないマチ ナゴヤ」を方針としてナゴヤ子ども応援大綱に掲げています。その実現のためには、行政や教育現場だけでなく、多様な知見と熱意を持った企業の皆様との連携が必要不可欠です。

 私たちの活動の中で、「自分の方を見てほしいのに誰にも向き合ってもらえなくて辛かった。自傷行為に気付いてくれたから声をかけてもらえた。やっと話を聞いてもらえたのは嬉しかったけど、もっと早く気付いてほしかった。」と実際に言われたことがありました。自分から助けを求められない子のSOSをもっと早く発見してあげたいと強く思いました。

 私たちは、子どもたちの幸せを本気で願い、共に取り組んでいただける企業や団体の皆さまを募集しています。技術的な知見やサービスを活かし、子どもたちの命と未来を守るための新たな仕組みを一緒に創り上げていきませんか?

 子どもたちの悩みを早期に発見し、適切な支援につなげることは、未来への投資であり、社会全体の幸福につながる取り組みです。そういったことに共感し、革新的なアイデアと技術で、この課題に一緒に立ち向かってくださるパートナーを心からお待ちしています!

Vision

実現したい未来

子どもが辛いと感じているときに、周囲が早期に気づくことができ、確実に早期支援へ繋げられる未来を目指す。

得られるもの

教育現場での実証を通じたデータや知見の獲得/開発技術、サービスの有効性実証と社会実装の可能性/他都市の教育委員会等への新たな事業展開の足掛かり

Outline

実証支援金:最大300万円

負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで

Hatch Technology NAGOYA 2025 オンライン課題説明会

開催日時:


今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。

【開催概要】
◯ 日時:2025年7月1日(月)15:00〜17:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。

●第1部 行政課題編(8課題)
15:00〜15:10  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
15:10〜15:20  10分 課題説明(動画)
15:20〜16:00  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
16:00〜16:05  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
16:05〜16:15  10分 休憩

●第2部 社会課題編(8課題)
16:15〜16:25  10分 Hatch Technology NAGOYAとは 事務局
16:25〜16:35  10分 課題説明(動画)
16:35〜17:15  40分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
17:15〜17:20  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
17:20〜17:30  10分 クロージング 事務局
17:30 終了

背景

名古屋市では、「日本で一番子どもを応援し、一人の子どもも死なせないマチ ナゴヤ」を方針としてナゴヤ子ども応援大綱に掲げていますが、自死の事例は残念ながらなくなっていません。
「悩んでいる子を早期に見つけて支援したい」という強い思いがありますが、現代の子どもたちは、私たち大人が想像する以上に多くの悩みを抱えており、複雑化しています。子どもの悩みの早期発見・早期対応を進める上で、通常の学校生活の観察だけでは、こうした子どもたちの悩みを察知することが難しいという課題認識が、本課題の出発点となっています。

課題(詳細)

悩みを抱えながらも、それを抱え込んでしまう子どもたちの“見えないサイン”を周囲の大人が早期に発見し、早急に支援につなげることが必要です。しかし、子ども自身の心理的な障壁や、既存のシステムの限界などが複合的に作用し、なかなか実現が難しいと考えられます。

求める解決策

すでに行っている仕組みや取り組みだけでは、自ら助けを求めることが難しい子が一定数いるという現状があります。そのため、新たに子どもたちが自らSOSを出しやすい環境や、周囲の大人が変化に気づきやすい仕組みづくりが求められます。既存の取り組みを補完し、支援へとつなげるための新たなアプローチが期待されます。

想定する実証実験内容(詳細)

先進技術によるデータの分析や、AIを活用した相談・ケアツールなどの手法を用いて、自ら声を上げづらい子どもたちへのアプローチとして有効であるか検証します。必要に応じて、学校現場(未定)での効果測定も行います。
また、どのようなデジタルツールを用いる場合であっても、最終的に専門家や信頼できる大人による人的サポートへ確実に連携できるかどうかの検証も行い、子どもたちにとって有効な支援のあり方を探ります。

実証実験成功後の発展性

教育委員会等他の行政機関への展開。また、メディアの取材等による他自治体・子ども関係施設等への事業展開。

プロジェクトの進め方打合せ方法

適宜、面談を希望します。(Zoom等オンライン会議も可能です。)
また、必要に応じて現地での打ち合わせや視察を実施したいと考えています。

提供可能なデータ・環境等

SC(スクールカウンセラー)・SSW(スクールソーシャルワーカー)等の相談等対応記録等、学校関係の複数データの提供が可能です。
また、実証に向け、市内の学校での試行ができるよう調整を行います。

プログラム終了後の本格導入

実証実験の結果、有用だと判断したものについては、本格導入・展開を検討します。

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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