応募終了
Point
解決したい課題
・避難所開設・受付から大阪府報告までのプロセスで、人的・時間的に効率的な運用を行いたい。
・各避難所の満空状況・物資の不足状況の把握及び伝達をさらに円滑に行いたい。
想定する実証実験
デジタルツールを活用し、避難所開設・運営の迅速・効率化が図れるソリューションについて実証したい。
Story
「避難指示が発令されました…」
皆さん、集中豪雨や台風のときには、ニュースやSNSで状況を確認したことがあるのではないでしょうか。その時に、避難所開設情報を目にされたこと方も多くいらっしゃると思います。
市民の方々に避難所開設をはじめ災害情報をいち早く届けるために、これまでも様々な取り組みをしてきましたが、まだまだ取り組まなければならないことがあります。
迅速で正確な情報を市民に伝えるためにやってきたこと
豊中市は、過去に洪水や台風、地震など災害に見舞われたことがあります。平成30年大阪府北部地震では人的被害・物的被害がありました。
風水害では、平成18年大阪府北部災害において道路冠水や床上・床下浸水に見舞われました。平成30年台風第21号では大規模な停電が数日に渡り発生しました。豊中市は、災害発生時に迅速かつ効果的な対応を行うため、市民が安心して過ごせる環境整備を進めています。
これまで災害情報の発信として防災スピーカーを設置し災害情報を放送することで市民に情報を提供しています。最近ではSNSなどの情報発信にも力を入れており、令和3年9月にはデジタルハザードマップを公開しました。
防災施設の整備では、災害時に避難できる公共施設を避難所として指定し安全な避難場所を提供しています。
災害時の支援体制として、災害状況に応じて市に災害対策本部を設置し必要に応じて緊急時の指揮を執っています。
近年の想定を超えるような災害に対応するべく、迅速で正確な情報を市民に伝えるためには、これまで備えてきたインフラだけでは限界があり、AI等の技術を活用した新たなテクノロジーを利用することが市民の安心・安全に繋がるものと考えます。
避難所受付から開設までのプロセスの課題を解決したい
上記のような取り組みを進めていく一方で、避難所開設と運営のプロセスについては改善の余地が少なくありません。
避難者を受け入れるには受付名簿に登録していただく必要がありますが、名簿は紙で運用しているため、受入までに時間がかかり、多くの避難者がすぐに避難所に入所できない可能性があります。
また、各避難所が災害対策本部に状況報告を行う際、従来の電話報告からタブレット端末によるチャットにすることで一定の改善はできましたが、チャットでは古い情報にアクセスしづらく、別システムへの転記時に入力ミスが発生するなどの課題が残っています。
避難所運営は住民の方々に担っていただく部分が多いため、いざという時に使いやすい仕組み化が必要だと日々感じています。
本市は、避難所の受付において、避難者が滞留することで過度のストレスがかからないようにスムーズな受付ができるようシステム等の活用が必要と考えます。
避難所と災害対策本部間の相互連絡を効率化するには、新たな技術的なソリューションを採用することが必要と考えます。
避難先の情報については、リアルタイムに近い状態で住民周知をしなければ、適切な避難判断に繋げることが出来ないため、このようなプロセスについては、人的・時間的を軽減・短縮することが必要です。
誰もが簡単に操作できるソリューションを、協働して作りたい
避難所運営は地域団体も関連することから、避難所受付システムの開発については、住民視点も踏まえ当該関係団体も巻き込み意見を反映出来ればと考えています。また、避難所と本部(関係部局)がスムーズな連携が図れるよう新たなソリューションについては、誰もが簡単に操作できるようなものを望んでいるため、開発段階から市も関与し、迅速な住民周知についても既存のシステムを活用するため、親和性を確認したいと考えています。
私たちだけでは難しいチャレンジだからこそ、ソリューションや専門性を持つ事業者の方々と協働して、リアルタイムに避難先の情報を収集・発信できる仕組みを作っていきたいです。
リアルタイムの情報収集・発信で命を守る行動につなげられる未来を
避難所の状況把握及び発信によって、円滑な避難所開設・運営ができ、さらにはリアルタイムの気象把握や気象予測によって適切な避難指示・誘導を実施することや、被害状況をマッピングすることで、適切かつ安全な避難経路を明示することができるなど、災害時に、いつでも、どこでも、だれでも、必要な情報を収集・発信することで、命を守る行動に繋げられる未来を一緒に目指して頂ける事業者の方々からのご提案をお待ちしています!
Vision
実現したい未来
避難先の情報をリアルタイムに近い状態で把握することで、スムーズな避難行動(避難所の満空状況・避難所までの安全な避難ルート)及び避難所運営につなげたい。
得られるもの
避難所運営に関わる地域団体も巻き込み意見を反映させることで現場で活用しやすくなり、他地区・他市での横展開可能。
Outline
背景 | 豊中市は、過去に洪水や台風、地震など災害に見舞われたことがあります。平成30年大阪府北部地震では人的被害・物的被害がありました。 風水害では、平成18年大阪府北部豪雨災害において道路冠水や床上・床下浸水に見舞われました。平成30年台風第21号では大規模な停電が数日に渡り発生しました。豊中市は、災害発生時に迅速かつ効果的な対応を行うため、市民が安心して過ごせる環境整備を進めています。 これまで災害情報の発信として防災スピーカーを設置し災害情報を放送することで市民に情報を提供しています。最近ではSNSなどの情報発信にも力を入れており、令和3年9月にはデジタルハザードマップを公開しました。 防災施設の整備では、災害時に避難できる公共施設を避難所として指定し安全な避難場所を提供しています。 災害時の支援体制として、災害状況に応じて市に災害対策本部を設置し必要に応じて緊急時の指揮を執っています。 近年の想定を超えるような災害に対応するべく、迅速で正確な情報を市民に伝えるためには、これまで備えてきたインフラでは限界があり、AI等の技術を活用した新たなテクノロジーを活用することで市民の安心・安全に繋がるものと考えます。 |
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課題(詳細) | 避難所の受付において、避難者が滞留することで過度のストレスがかからないようにスムーズな受付ができるようシステム等の活用や仕組みが必要と考えます。 避難所と市の災害対策本部間の相互連絡を効率化するには、新たな技術を活用したソリューションを採用することが必要と考えます。 特に、避難先の情報については、リアルタイムに近い状態で住民周知をしなければ、適切な避難判断に繋げることが出来ません。そのため、避難所受付から開設までのプロセスについては、人的・時間的を軽減・短縮することが必要です。 |
求める解決策 | 避難所開設・運営のプロセスで、人的・時間的に非効率な運用となっている部分について、迅速・効率化が図れるソリューションの導入。また、避難先の情報についても、混雑状況や物資の不足状況がリアルに把握できるよう新たな仕組みの構築。 |
想定する実証実験内容(詳細) | 避難所運営は、地域団体も関連することから避難所受付システムの開発については、住民視点も踏まえ当該関係団体も巻き込み意見反映出来ればと考えている。また、避難所と市の災害対策本部がスムーズな連携が図れるよう、新たなソリューションについては誰もが簡単に操作できるものを望んでいるため、開発段階から市も関与をしたい。迅速な住民周知についても既存のシステムを活用するため、親和性を確認したい。 |
実証実験成功後の発展性 | 他の自治体においても同様の課題を抱えていると考えられ、導入しやすいサービス運用の仕組みと価格が確立できれば横展開が期待できる。 |
提案企業に求める専門性 | ・誰もが使いやすいデジタルツール開発技術 ・防災、減災、復興支援等に関わる経験やノウハウ |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | リアル・オンライン併用可能。必要に応じて避難所である体育館へ行くことも可能。 |
提供可能なデータ・環境等 | タブレット端末、豊中市避難所運営ガイドライン |
プログラム終了後の本格導入 | 実証でリアルタイムに避難先の情報を収集・発信できる仕組みが実現された先には、避難所に来ている人の被災者台帳の整備や避難所に来ていない人も含めた被災者の把握の仕組みなどを検討することを想定している。 |
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