Urban Innovation JAPAN


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豊中市 こども支援課(暮らしやすさ向上プロジェクト)

子育て中、休むのは気が引ける?保護者の「フリータイム」をつくるための調査実証を!

Point

解決したい課題

子育て世帯は経済的、心理的などさまざまな負担を感じている。その中の一つとして、「家事、仕事に追われていて余裕がない」「子どもと向き合う時間が確保できない」などの時間的な負担感を抱えている

想定する実証実験

子育て世帯が感じている時間的負担の要因分析を行い、分析結果を踏まえて課題解決のアプローチ方法を試行し有効性を検証する(プロトタイピングによる仮説検証)。検証結果を踏まえて、民間サービスの活用を含む「時間的余裕(フリータイム)」をつくるためのサービス提供モデルを検討する

Story

子育て世代に選ばれるまちとしての進化をめざして!

全国的に少子高齢化が進む中、豊中市は近年の転入超過によりR2国勢調査では人口40万人を超えました。テレビ大阪で放映された「関西住みたい街ランキング2019」では関西198市町村中で1位に選出いただくなど、転入者のボリュームゾーンである20,30代の子育て世代を中心に多くの方に住みやすいまちとして選んでいただいています。


一方で子育て世帯の課題やニーズは多様化・複雑化しているため、これからも子育て世帯に選ばれるまちであり続けるには、一人ひとりのニーズに応えるさまざまなサービスを提供するなどの進化をし続けることが重要だと考えています。

これまでの取り組み

豊中市ではこれまでもさまざまな子育て世帯のニーズに対応する支援を実施してきました。一例としては以下の通りです。
・不妊症・不育症に対する助成や妊婦健診の助成拡大など出産前からの子育て支援
・地域子育て支援センターやこども園などの未就学児の通所施設環境の整備
・インクルーシブ教育やICTを活用した教育など教育環境の充実
・妊娠前から子育て期にわたる切れめのない支援を行う拠点としてのはぐくみセンターの開設

しかしながら、転入者へのアンケートから豊中市を選んだ理由は、「職場や学校の立地条件や交通利便性」が多くなっており、「子育て・教育・福祉」施策を理由とする割合は少ないのが現状です。


より多くの子育て世代の方に選んでいただけるよう、私達はこのプロジェクトでは「保護者の時間的負担感」の軽減からチャレンジしていこうという考えに至りました。

なぜ時間的負担感なのか

子育て世帯のしんどさには経済的、心理的さまざまなものがありますが、「家事と育児、仕事で常に時間に追われていて、一息つく時間もない」「下の子にかかりきりで、上の子にかまってあげる時間がない」「育児で頼れる人がおらず、ワンオペ育児に追われている」「本当はもっと習い事などをさせてあげたいが、送迎、付き添い等が大変であきらめた」など時間的な余裕のなさが子育て世帯の負担になっていることが挙げられます。


豊中市は転勤などによる転入世帯も多く、保護者の親や友人など子育てにおいて協力者がいないという世帯の方もいらっしゃいますが、ベビーシッターや家事支援、保育所や習い事の送迎などの保護者の負担を軽減するような民間サービスの利用率は全国的に非常に低くなっています。

20代~40代の母親4477人を対象とした民間アンケートによると、家事代行サービスを使ってみたいという声は75%に上るにも関わらず、実際に使ったことがあると答えた方は僅か4%だったと言われてます。

結果として、いわゆる「小1の壁」と言われるような子育て環境が変わる時期に、主に母親が仕事をやめたり、働き方を変えざるをえないというケースも発生しています。


時間的な負担感を感じるポイントは、子どもの年齢や家庭の状況によって異なるため、地域特性や状況などを踏まえた多様なサービスを展開することが必要ではないでしょうか。

今回の事業の意義

子育て世帯の支援は、行政のサービスだけでなく、民間の力を最大限活用して、社会全体で子育て世帯を支援していく必要があります。今回はその第一歩のプロジェクトです。
何を隠そう担当者である私達職員も、子育て世帯の保護者という当事者として多数参画しています。


豊中市で子育てしたら、大変なことがあってもいろんな人・力を借りながらあきらめずに乗り切っていけそう!豊中市で子育てしたい、してよかった!と、私達職員も含めた多くの市民の方に感じていただけることがゴールだと思っています。


子育て世帯が大変さを感じて諦めてしまっていることを、諦めずにすむにはどうしたらいいのか、リアルな声を知り、一緒に課題解決方法を考えてくれるパートナーを募集します!

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Vision

実現したい未来

これまで実施している子育て支援施策と合わせて、民間サービスも含めた様々な子育てサービスを活用しやすくすることで子育て世帯の時間的な負担が軽減され、豊中市が「子育て世帯に選ばれるまち」になる

得られるもの

・他自治体への横展開
・子育て世帯の子育てサービス等に対するニーズ把握

Outline

背景 子育て世帯は経済的、心理的などさまざまな負担感を感じており、豊中市として「妊娠期からの切れ目ない支援」「多様な支援ニーズへの対応」をソフト、ハードの両面から行ってきているところである。「子育て世帯に選ばれるまち」になるためには、さらなる子育て環境の充実が必要である。
そのための一つのアプローチとして、多様化する子育て世帯の保護者ニーズに対して、量的にも質的にも応える使いやすい民間サービスの活用が必要であると推測される。
課題(詳細)

協働プロジェクトの最初の段階で当事者目線での課題の深堀をしていきたいと考えているが、現時点の仮説として以下を想定している。

・時間的な余裕のなさ(負担感)とその課題解決に向けての仮説はあるが、その仮説を裏付けるデータが不十分な状態である。
・子育て世帯の保護者ニーズに応える民間サービスの種類、供給量が不足し、費用も高価である。
・「子育ては親がするもの」という固定観念から「子育ては社会全体でするもの」という意識改革が必要である。
・課題とニーズが多様化する中で、効果的なサービス選択・提供のためにはデジタルツール等を効果的に活用していくことが求められる。

求める解決策 子育て世帯のニーズを調査、分析し、課題解決のためのサービスや仕組みを検討できるだけの材料を整え、サービスモデルとして提案できる状態をつくる
想定する実証実験内容(詳細) ・子育て世帯の各種サービス(民間サービスを含む)の利用状況、利用しない・できない理由の分析、解決策として必要なサービスと使うために必要な仕組みを検討する
・分析結果に基づき、プロトタイプの試行
実証実験成功後の発展性 ・他自治体への横展開
・子育てサービス市場の拡大
提案企業に求める専門性

有効なアプローチの提案を幅広く募集する。想定する専門性の例は以下の通り
・当事者目線の課題分析とニーズ整理、デザインリサーチ、それらに基づいたサービス開発を提案できる
・行動変容(ナッジ等)や意思決定科学などの知見を活用できる

プロジェクトの進め方打合せ方法 ・通常の打合せ等は、オンライン・リアル共に対応可能
・当事者(市民)へのヒアリング実施の際は、現地対応をお願いしたい
提供可能なデータ・環境等 ・当事者(市民)へのヒアリング機会
・市が有する、本プロジェクトに関するデータの一部提供(市民意識調査等)
プログラム終了後の本格導入 ニーズおよびサービスモデルの検討結果によって、具体的な事業化に向けた施策のトライアルを検討する

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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