応募終了
豊岡市 環境経済課(豊岡市工業会)
コロナ禍でも豊岡の子どもたちにオンラインでものづくりの楽しさを伝えたい!
- 採択企業
-
- ファブラボ西播磨
Point
解決したい課題
ソーシャルディスタンスの確保と三密を回避した安全な環境での、子ども向けものづくり体験学習イベントの開催
想定する実証実験
AR、VR、MR技術等を活用したオンラインによるものづくり体験学習イベントの開催
Story
夏の大人気イベントに育った子ども向けのものづくり体験イベント「おっとろっしゃ!」
豊岡市工業会は、兵庫県北部但馬地方のものづくり企業66社と1団体で構成する団体です。2011年に停滞する地域経済をなんとか元気にしたいという思いを束ね地域をリードするため設立されました。
豊岡市工業会では、毎年夏休みに小学生を対象としたものづくり体験イベント「おっとろっしゃ!豊岡のものづくり」を開催しています。
「おっとろっしゃ」とは、但馬地方の方言で「びっくり!すごい!」という意味です。イベントを通じて会員企業の知られていない高度な技術とそれを生かした製品を、来場した子どもたちや保護者に知ってもらうことで、会員企業が大人に成長した子どもたちの就職先の選択肢になることを目指しています。
過去6回の開催では、平均来場者数は500名以上に上り、夏休みが近づくと保護者から問い合わせがあるほど現在は夏休みの子ども向けイベントとしてすっかり定着しました。
※2014年は3日間開催、2015~2019年は2日間開催
市内へUIターンする若者は4割以下
このイベント開催の背景には、若者を中心とした深刻な人口減少があります。豊岡市には若者回復率という考え方があります。若者回復率とは、10歳代の転出超過数に対して20歳代の転入超過者数が占める割合です。仮に100人の10代が進学で町を離れ、20代で就職のために50人が戻ってきたら、若者回復率は50%となります。
若者回復率が100%を下回るサイクルを繰り返すことでどんどん人口は減少していきます。直近の豊岡市の若者回復率は39.5%です。このままでは将来における市内ものづくり企業の働き手の確保はますます難しくなり、会員企業の事業継続が厳しくなることが予想されます。そんな状況を少しでも改善するべく企画したのが「おっとろっしゃ!」でした。
今年の夏休み開催は中止、でも来年は絶対に開催したい・・・
このイベントの最大の売りは、ものづくり体験教室です。過去の開催では、金属加工の会員企業が金属製の貯金箱、また建築関係の会員企業が木製のイス等を協力して制作したりしてきました。特に、ものづくり企業の第一線で働く社員がそれぞれの技術やアイデアを生かした工作コンテンツを製作し、子どもたちにつくり方を直接指導してくれるのがポイントです。
このイベントきっかけに、子どもたちが、ものづくりの楽しさ、技術を学ぶ喜びを感じてもらうことを第一に考えてコンテンツを提供出来たらと考えています。
しかしながら、このコロナ禍です。残念ながら今年は中止となってしまいました。でもあきらめることはできません。来年以降、コロナの状況下にあったとしても何とかこのイベントを開催できないものかと考えています。
そのためには、ソーシャルディスタンスの確保と三密を回避できる感染症対策がされた環境整備がどうしても必要になります。
豊岡市は解決策として、一部のものづくり体験学習をオンライン化できないかと考えています。例えば、VR技術を活用し、オンライン上で工作体験、作ったものを3Dプリンターなどで出力して手元に届けることなどができないかと考えています。
これが実現できれば、体験学習をした子どもたちはものづくりに興味をもつだけでなく、ITエンジニアとしての将来を夢見ることもできるのではないでしょうか?
豊岡市はもちろん、全国には優れた技術をもつ企業がたくさん存在します。ものづくりやITエンジニアの優れた発想が企業の成長エンジンになります。そんな優れたエンジニアを地方から育てていける楽しいものづくり学習コンテンツを私たちと協働でつくりませんか?
Vision
実現したい未来
イベントに参加した子どもたちがものづくりの楽しさを実感し、市内ものづくり企業への理解を深めることにより、豊岡から優れたエンジニアを輩出したい
そして、その子達が将来、市内ものづくり企業で活躍したいと思える未来
得られるもの
オンラインによる教育コンテンツを検討する自治体、教育機関、業界団体への水平展開
Outline
背景 | 豊岡市工業会では、小学生を対象としたものづくり体験学習を通じて、ものづくりの楽しさや市内企業への理解を深めるきっかけをつくり、将来の優秀な人材確保を目指し、ものづくり体験学習イベント「おっとろっしゃ!」を2014年より毎年開催してきた。コロナ禍となった2020年の本イベントは初めて中止となり、次回開催までに安全に開催できる方法を確立しなければならない。 |
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課題(詳細) | ソーシャルディスタンスの確保と三密を回避した感染症対策がされた環境で安全にものづくり体験学習が実施できる方法を確立する。 |
求める解決策 | 市内企業の技術力や製品を応用したものづくり体験学習コンテンツを、開催関係者と参加者が密になることなく、安全に提供する。 |
想定する実証実験内容(詳細) | AR、VR、MR技術等を活用したオンラインによる小学生向けものづくり体験学習イベントの開催 |
実証実験成功後の発展性 | 豊岡市内の他のイベントや、他の教育コンテンツへの展開 他自治体、他業界団体への展開 |
提案企業に求める専門性 | 子ども向け教育コンテンツやAR、VR、MR技術等を活用したサービスの開発を得意とするスタートアップ |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | 定期的な打ち合わせ(オンライン会議対応可能) |
提供可能なデータ・環境等 | 豊岡市工業会会員企業の製造技術や製造品に関する情報 過去のイベント開催状況に関する情報 |
プログラム終了後の本格導入 | 本実証事業を通じて検証を行い、来年度以降の導入を検討する |
選考基準・スケジュール・よくある質問など
おすすめの募集中課題
資料請求・新着課題
地域・社会課題解決に繋がる、
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