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小牧市 市民安全課

市民の声・データを元にした、より効果的な交通安全対策を行いたい!

Point

解決したい課題

交通渋滞を回避して生活道路を利用する車に対する対策のためにデータを収集し、効果的な啓発や交通安全対策を行いたい。

想定する実証実験

データを活用し、交通事故が発生する危険性が高い生活道路を選定し、時間帯、季節による交通量の実態を把握し、必要な対策を実験する。

Story

土地の利が良い、小牧市

小牧市の写真

 小牧市は、愛知県の北西部、名古屋市の北方約15km圏内に位置しています。市域面積は62.81㎢で、東西約15km、南北約9kmと東西に細長く、中央部から西部が平坦地、東部が丘陵地という地形です。
また、東名・名神高速道路、中央自動車道、名古屋高速道路、国道41号及び国道155号が交わる広域交通の結節点であり、空の玄関口である県営名古屋空港にも近接しています。
広域的な交通アクセス面で、極めて優れた立地条件のまちです。

地図で見る小牧市

利便性が良い一方で生じる交通問題

 交通の利便性に加えて、トラックターミナルや幹線道路沿線を中心に多くの工業施設があります。そのため、市内は物流車両や通勤車両が多く行き交い、時間帯によっては渋滞が発生しています。大型車両の通行規制や、時間帯通行規制がある道路もありますが、規制がない道路は抜け道として迂回し、地域住民の住環境に影響を与え、交通安全対策の要望を受けることがあります。

 地元から寄せられる声の多くは速度規制や時間帯通行規制などですが、実際に規制ができない場合は、注意を促す看板等の設置を要望されます。

交通安全対策の取り組みと課題

 具体的な取り組みとして、地域住民の要望により注意喚起の看板を作成・配布などを行っています。設置場所は現場の状況に詳しい地域住民に委ね、維持管理も地域住民で行っています。
 横断歩道の新設や時間帯規制などの要望や道路補修等の要望は、地域住民からの申請により、道路の維持管理に関する要望は道路課へ、交通規制等の要望は市を経由して小牧警察署へ提出することで対策を進めています。

 これらの市の対策を含め、小牧警察署による交通安全対策などの結果、過去10年で人身交通事故は減少傾向にありますが、更なる減少に向けて、市では別のアプローチでの対策が必要であると考えています。

小牧市の人身交通事故の推移

 たとえば、交通量やスピード超過、一時不停止などは地域住民の感覚によるものが多く、実際に現地の状況を確認するには、職員が現地調査を行うほか方法がないのが現状です。時間帯や季節により変動する情報をある程度正確に把握することはとても困難です。

 また、交通委員(市内129区より各1名委嘱)やボランティア団体には、交通死亡事故ゼロの日に交通安全をアピールする啓発を行っていただいていますが、啓発を行う場所についても「ここでやっておいた方がいいだろう」「ここでよくスピード違反が起きているであろう」という、個人の感覚によるものとなっています。交通委員については任期が1年であり、毎年新しい方が担う場合が多く、活動場所を尋ねられることもありますが、私たちもその把握をすることに苦労しています。

交通安全の啓発の様子

感覚だけでなく、データも活用した交通安全対策をしたい!

そこで、市内の交通状況を実証実験により得られるデータと、地域住民の声をもとに現状を把握し、交通安全対策に活用できればと考えています。

例えば、

①車両の走行データなどを活用し、スピード超過や急ブレーキ個所などを可視化
②交通事故や渋滞等が発生しやすい問題個所の把握及びマップの作成
③場所ごとの効果的な交通安全対策を検討
④啓発看板の有効な設置個所の選定や、啓発活動の場所選定などに活用
⑤取り組みの効果を測定

 これができれば、市民の声とデータの双方から状況を把握でき、より効果的な交通安全対策が実施できると思っています。さらに、市民の声が上がる前から対策を講じることも可能になります。

 ただし、あくまでも私たちが想定している内容ですので、前述の課題が解決できるなら手段は問いません。

誰もが安心して生活できる、道路環境の実現へ!

私たちの実現したい未来は、単にヒヤリハットがなくなり、市民からの声が出なくなることではなく、「誰もが安心して便利に通行できる道路環境を整えること」です。

 現在も道路課・警察署と連携をしていますが、今回の実証実験で有効なデータが手に入れば、横断歩道・信号機の設置や速度規制等の可否の情報として警察署への提供を行うことも可能になります。そして、実証実験後は、対策を行った結果の検証を行い、交通事故だけでなく、慢性的に起こる渋滞対策などに役立てることも視野に入れています。

 私たちと一緒に、データに基づいた交通安全対策のあり方にチャレンジしませんか?たくさんのご応募お待ちしております!

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Vision

実現したい未来

市内における交通事故・交通渋滞のない道路環境の整備

得られるもの

各自治体が抱える課題であるため、注目度が高く、実証実験の効果次第では導入を検討する自治体が増加する。

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり最大50万円
※支援金は予算の範囲内において支払います。
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、実証報告書の検査完了後になります。

背景 ・小牧市は、昭和30年に愛知県下21番目の市として産声をあげ、名神・東名高速道路、中央自動車道の結節点として、さらに県営名古屋空港を擁するなど恵まれた広域的交通条件を生かし、内陸工業都市として飛躍的な発展をしてきた。
・さらに、平成13年には名古屋都心部と小牧インターチェンジを直結する名古屋高速道路高速11号小牧線が開通し、陸上交通要衝としての地位をさらに確固たるものとしたが、市内は、南北に国道41号、東西に国道155号が走り、非常に多くの車両が行き交い、交通量が多くなっている。
課題(詳細) ・現在、小牧市では交通安全対策に活用できる効果的な情報がなく、地元から寄せられる声を頼りに対策を行っているところである。
よって、効果的な交通安全対策を実施するためには、自動車走行データに基づき、季節や時間帯ごとの速度や交通量を把握することで危険個所を抽出する必要がある。
求める解決策 ・自動車走行データなどを活用し、対策が必要な個所及び必要となる対策を明らかにし、効率よく効果的な対策を行う。
想定する実証実験内容(詳細) ・自動車走行データなどから抽出し、データに裏付けされた危険個所と地元から寄せられる情報をもとに、対策が必要な箇所の特定など、今後の交通安全対策の政策立案を行う。
・また、収集したデータは、信号切り替えのタイミングや横断歩道の設置、歩行者用信号の設置等の必要性の情報として活用する。
実証実験成功後の発展性 ・交通量等が可視化されることにより、注意喚起のポイントの絞り込みができ、効果的な対策ができる。
・また、交通量の多さによる道路の摩耗程度を予測できるため、路面の維持管理にも役立つ。
提案企業に求める専門性 ・交通事故やスピード超過等の発生要因と見解
・道路環境に応じた必要な対策案
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・随時打ち合わせ(オンライン会議可)
提供可能なデータ・環境等 ・防犯カメラ設置箇所図
・過去の地元住民からの要望一覧
・小学校区別安全マップ
プログラム終了後の本格導入 ・本実証の検証結果次第で翌年度以降の本格導入を検討する

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