Urban Innovation JAPAN


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締 切

西宮市 地域コミュニティ推進課、市民協働推進課、地域防災支援課

地域活動DX!魅力とやりがいを未来の担い手に伝えたい!

Point

解決したい課題

・自治会加入率の低下や役員の担い手不足により、地域活動が70~80歳代の高齢者に偏っている。
・持続可能な活動とするためには新たな担い手を発掘することが必要。

想定する実証実験

・アクティブシニアなど地域住民への地域活動の魅力とやりがいの啓発、情報発信
・高齢の役員にも優しいUIのコミュニケーションツールの導入
・自治会業務の棚卸しとDX化に向く業務の特定
など

実現したい未来

自治会などの地域活動が担う役割や必要性を整理・発信したり、DX等による効率化を推進し、アクティブシニアなど多くの地域住民が参画したくなるロールモデルを構築したい

得られるもの

・行政連携の実績づくり
・収集データの共有
・広報支援、他自治体への横展開

Story

自治会って何しているの?なんとなく大変そう

「自治会に入るメリットは?」 「自治会って何しているの?本当に必要?」 「自治会活動って大変でしょ?」
住民同士の会話で時々耳にするフレーズですが、
果たして、どれだけの人が上記の質問に的確に答える事ができるでしょうか。
日本に住んでいる方で「自治会」を知らない人はいないハズ。
なのに、こんな身近な事にもかかわらず、ほとんどの方は「その実態を知らない」のが現実では…。

本市の自治会加入率は、平成10年に88.2%だったのが現在は67.8%まで落ち込んでおります。
(全国的にも同様の傾向です)

少子高齢化の進行やライフスタイルの変化等により、自治会への関心は年々薄くなってきています。
一因としては、「自治会にはメリットがない」や「自治会って不要では」、「自治会役員は担い損」などと感じる方が一定数いるからではないかと考えています。

自治会の良いところを知ってもらいたい!

では、本当に自治会に対する人々の認識はそれで正しいのでしょうか?

地域活動の担い手(役員)の多くが 自治会活動の必要性を感じていたり、やり甲斐を感じていたりします。
忙しさで活動のメリットを実感する余裕が少なく、活動が自分を生き生きとさせている事に気付いていないようにも思いますが、実は自治会など地域団体の役員をしていると、健康が維持されやすく長生きするという研究結果も出ています。

早稲田大学 2018 年1月報道発表資料地域活動参加で認知症リスク22%減 役割を担うとさらに19%減より引用

役員本人が活動することの意義やメリット、やり甲斐などを見つめ直すきっかけを作り、それらを情報として地域の住民に届けることができれば、“自治会に対する認識が変わるのではないか” と私たちは考えました。

地域活動の魅力・醍醐味を最初に伝えたいのはアクティブシニア

地域の未来の担い手の発掘に向けて、現時点では以下の仮説や考えを持っています。

①有力なターゲットはアクティブシニアではないか

本プロジェクトでは、ターゲットとなる方が「自治会」や「コミュニティ」に抱いている印象を把握し、その上で地域活動や地域コミュニティの大切さを実感したり、認識を改めてもらうための効果的なアプローチが重要ではないかと考えています。
ターゲットとして有力と考えているのが、アクティブシニアと呼ばれる退職前後(60歳代)の方々です。
豊富な経験を持ち、気力も体力も十分なアクティブシニアが、退職後にできた時間を地域や社会貢献活動としてご活躍いただくことは、これからの持続可能な社会に向けて非常に大きな力となります。
※本市には60歳代の方が約5万人いらっしゃいます。

スマートフォンの普及が進み、60歳代では約8割の方が所有し、メールや情報検索、SNSなどに活用されているという全国の調査結果(※)も出ていますので、デジタルも織り交ぜた情報発信によって、地域活動の魅力や醍醐味をどのように効果的に伝えられるかを実証実験で明確にしたいと考えています。

・スマートフォン保有率は60歳代で79.3%、70代で53.1%。
・インターネット利用目的としては、60歳以上は「電子メール」「情報検索」「SNS」が多い一方、「オンライン会議」「デジタルコンテンツの購入」などは低い。

出典:総務省「令和3年通信利用動向調査

②地域コミュニティの大切さやメリットを実感できるような情報発信が重要ではないか 

阪神・淡路大震災や東日本大震災の後、一時的に自治会加入率がアップしたり、自主防災組織への関心が高まった事から、体験やニュース等で災害を身近に感じると地域コミュニティの大切さを実感するのかもしれません。一方で、普段の生活が地域活動によって支えられている事は、なかなか実感していないのが現実かもしれません。
そのため、普段の生活における地域コミュニティの大切さやメリットを実感できるような情報発信が大切であると考えています。

例えば、冒頭に記載したようにコミュニティとのかかわりが多い人は健康で長生きする傾向がありますので、いつまでも健康で生き生きと暮らしたいという想いと地域活動の効能が結びつけば、自分自身にとってのメリットも見出してもらえるかもしれません。
他にも、清掃活動や見守り運動、災害時の助け合いなどの地域活動は「住みやすく安心・安全な町づくり」につながっていますが、実感していただくためにはどのような情報発信をしていけば良いでしょうか。

西宮市では、「コミュニティづくり」を推進するための全市的組織である西宮コミュニティ協会が、地域情報誌『宮っ子』の発行(約18万7千部、年6回)をはじめとした様々な取組を行っていますが、まだまだできることはあるかと思います。ぜひ皆様のお知恵をお貸しください。

③新しい地域活動の関わり方を提示することで参加しやすくなるのではないか

他にも、地域活動又は市民活動に参加したことがない理由として、令和2年度 西宮市民意識調査では、忙しくて時間が無い(42.9%)、どのような活動があるか分からない(39.5%)などが多く挙げられています。「時間がないとできない」「全てに長けていないと役に立たない」との思いから、自分は活動できないと考えている人も多いと思われます。
発想の転換により、通信技術等により時間の問題を解決できる事や多様な人材がそれぞれの強みを結集し役割分担するからこそ可能性が広がるという発想を持ってもらう事も有効かもしれません。

DX推進の鍵は70代~80代へのサポート

現在、自治会など地域活動を担って頂いている方の多くは70歳〜80歳代です。
本プロジェクトでは、地域人材の発掘と併せて、現役員の方々が情報発信や役員間の連絡手段としてデジタルツールを使いこなせる事も重要と考えています。
可能ならば、現役員の方が地域活動で活用可能なデジタルツールを使えるようになるまで伴走していただけると、アナログ故の負担が軽減され活動に関心を持ってもらえたターゲットの方の定着に繋がるのではと期待しています。

求む、地域活動の魅力・醍醐味を具現化するスキーム作り

今、全国的な課題となっている自治会をはじめとした地域活動への関心が低下していることに対して、このような仕組みが機能する事で、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
“必要性”や“やり甲斐”などは言わば「想像」しないと見えてこないもの。そして自分たちの町を自分たちの力でつくる「創造」こそが、地域活動の魅力であり醍醐味です。
それを具現化する事で、真の持続可能な活動の活性化に繋がると信じております。

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Outline

背景 ・自治会加入率の低下や役員の担い手不足により、活動の縮小を余儀なくされている地域が増えてきている。
・地域活動の中心となっているのは70~80歳代の高齢者
・地域活動又は市民活動に参加したことがない理由として、忙しくて時間が無い(42.9%)、どのような活動があるか分からない(39.5%)などが多く挙げられている。(令和2年度 西宮市民意識調査
課題(詳細)

持続可能な組織とするためには未来の担い手を発掘し、新陳代謝を促すことが必要。大きく二つの課題に集約されると考えている。

課題①自治会活動の意義や参加するメリットが伝わりづらい

「自治会が何をしているのか分からない」「自治会費の使い方が不透明」といった声がある。また、担い手自身も、人手が足りていない分忙しさで活動のメリットを実感する暇がなかったり、活動が自分を生き生きとさせている事に気付きづらい。

課題②アナログな業務による担い手の負担
例えば、地域活動の情報発信はアナログな手法(回覧板、掲示板、チラシの全戸配布など)が多く担い手の負担となっている。自治会役員間のコミュニケーションも含め、デジタルの活用などによる効率化、負担軽減の取組は十分浸透しているとは言い難い。

求める解決策

課題①の解決策
アクティブシニアなど地域住民に対し、自治会活動に関心をもってもらったり、自治会のメリットを再確認してもらえる啓発、情報発信の取り組み

課題②の解決策
デジタル媒体の活用により、自治会の業務の棚卸など地域活動の透明化や自治会役員間のコミュニケーションの効率化を図り、地域の事務負担を軽減し、多くの人で少しずつ役割分担をできるような取り組み

※自治会に限らず、自主防災組織などの地域団体向け提案も受入可能。

想定する実証実験内容(詳細)

課題解決に資するアプローチを幅広く提案いただきたい。現時点で想定は以下の通り。

■実証実験内容例
課題①
・アクティブシニア等のターゲットが動く条件やタイミングなどニーズの分析、効果的なマーケティング、アプローチ方法の検証
・アクティブシニア等のターゲットに向けた啓発、情報発信を実施し、情報が届いた範囲や反応から効果を測定

課題②
・自治会の役割、意義、分野の可視化と切り出しを行い、担い手定着のための仕掛け(負担軽減)を検討・試行
・SNSやWEB掲示板など既存サービス等を現役役員でも手軽かつ効果的に情報発信・共有できる運用や、プロボノによる現役役員向けの支援方法の検証(情報発信・共有のハンズオン支援など)

実証に協力してくれる地域団体を市で2~3団体選定する。全市展開を想定し、先進的な取り組みに関心のある団体や標準的な役員構成(高齢者が多く、デジタル化があまり進んでいない)の団体を想定している。

実証実験成功後の発展性 ・全市展開を推進する(単位自治会数:458、連合自治会28)
・近隣自治体へ広報する
・NPOや地域団体など非営利で社会貢献活動する組織への展開
(参考)コミュニティ・自治会・NPO|西宮市ホームページ
提案企業に求める専門性 ・地域活動連携の実績がある(実際に地域の中で活動できる)
・UI、UX面でのノウハウがある
・ニーズ調査、マーケティングのノウハウがある
・必要に応じて現場での伴走支援ができる
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・定例の打ち合わせは週1ペースを想定。WEB会議も可
・地域も交えた現地での打ち合わせにも同席希望。概ね月1回程度(最大3回を想定)
提供可能なデータ・環境等 ・自治会アンケート調査結果
・自治会加入率推移
・市民意識調査の基礎データ
プログラム終了後の本格導入 担当課は全市展開に向けた予算獲得を目指す。

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