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豊橋市 都市計画部 公園緑地課

27年も未解決…豊橋駅前に大量に集まるムクドリを追い払いたい

Point

解決したい課題

6月から12月までの日没後、豊橋駅周辺に数千羽もの大群で集まるムクドリ。耳障りな鳴き声と大量のフンが市民や近隣店舗を困らせている。

想定する実証実験

実際に集まっているムクドリに何らかの手段を講じて、ムクドリがいなくなるか、戻ってこないか、継続的に効果があるかなどを検証する。

Story

駅前に集まる数千羽ものムクドリ

日の入り前に郊外から駅周辺に飛来し、街路樹、電線、屋上などに数千羽の大群で集まるムクドリ。行き交う人々が驚き思わず足を止めるほどの光景です。耳障りな鳴き声、大量の落としていくフンなど、市民や近隣店舗からの毎年苦情が寄せられます。

初夏から市民の苦情が入るようになり、職員は重たい腰を上げながら時間外の調査へ出かけます。そして冬が近づくにつれて苦情も減り、本市の対応も減っていきます。

ムクドリが集まりだしたのは平成6年ごろから。平成9年から樹木の剪定、平成14年からテグス張り及び反射シート設置、平成15年からさらにロケット花火・忌避音による対策、平成17年から強剪定及びネット掛けなど様々な対策を講じてきましたが、どれもすぐに慣れてしまい効果はほとんどありません。

ネット掛けは一定の効果を得られますが、街路樹本来の機能を果たせず景観をも損ねてしまいます。また街中であるため、作業方法に制限(交通規制、近隣住民への配慮、安全面)があり、行政の駆除方法は手詰まりしています。

ムクドリは鳥獣保護法によって原則保護することが定められているため、むやみに駆除することはできません。また街路樹の伐採についても地元からの要望で行うことはできません。

駅周辺に集まるのは天敵がいないため、安心して寝ることができるためと考えられています。しかし、年によっては別の場所に集まるなど、不規則な動きをみせることも悩みの一つです。

ネット掛け施策の様子

現時点の対策は鷹でムクドリに恐怖感を与えること。しかし、ベストではない…

現在は、鷹による追い払いを行っています。この方法はムクドリへ恐怖を与え、 一定の効果がありますが、適切な期間に複数回行う必要があります。6月から12月にかけて、年10回程度で、その予算は100万円ほどになります。

安全確保のための職員は夜間に立ち合いをせねばならず、少しでもムクドリを郊外へ追いやるために、足を棒にしながら、鷹匠と街なかを走り回ります。例年、初回はかなりの時間を要し、日の入りから0時ほどまでかかっています。そこからは次第に鷹への反応がよくなり、すぐ逃げるようになりますが、街中に飛来することは変わらず、いたちごっことなっています。

もっとスマートな追い払い方法はないか?全国の自治体が困っています

全国の事例を調べては見るものの、他都市も本市がこれまで行ったような同じ方法を取っており、効果についても同じ状況です。我孫子市、福井県、大分市なども同じように猛禽類を使用し、効果を得ていますが、やはり一時的なものです。

これ以上にスマ-ト且つ画期的な手法があれば、全国の自治体も採用し、普及していくと考えています。企業の皆さんが持っている技術を活用し、効果的な対策を一緒に考えていきたいです。

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Vision

実現したい未来

ムクドリを街なかから追い払い、駅前が適切に活用できる環境を取り戻す。

得られるもの

全国で多くの都市が困っているがいまだに成果は出ていないため、他都市への展開が期待できる。

Outline

背景

農村部にいたムクドリが都市化に伴い街中の街路樹を夏ねぐらとして、夜間を街中で過ごすようになった。集まりだしたのは平成6年頃から。

平成9年から樹木の剪定、平成14年からテグス張り及び反射シート設置、平成15年からさらにロケット花火、忌避音による対策、平成17年から強剪定及びネット掛けなどの対策を講じてきたが、どれもすぐに慣れてしまい効果はほとんど見られない。ネット掛けは一定の効果を得られるが、景観を損ねるため実施が難しい。

ムクドリは鳥獣保護法によって原則保護することが定められているため、むやみに駆除することはできない。

課題(詳細)

ムクドリが集まるのは毎年6月から12月ごろにかけての日没後。夜間に騒音を発するとともに、大量の糞を歩道に落とし、近隣住民や店舗から苦情が寄せられる。

現在は、鷹による追い払い実施。ムクドリへ恐怖を与えるため、一定の効果があるものの、効果の持続性はなく、年に10回ほどの依頼が必要。委託費は年100万円ほどになる。さらに、安全確保のための職員が立ち会いをせねばならず、足を棒にしながら街を走り回っている。とくに初回はかなりの時間を要し、日の入りから0時ほどかかる。

 

求める解決策 ムクドリの群衆に対して、持続的な効果のある対策。例えば、ムクドリが恐怖を感じ、街中は危険な場所であることをわからせるなど。なるべく人の手間がかからない手法で、道路空間で実施が可能な対策を望む。
想定する実証実験内容(詳細) 実際に駅前に集まるムクドリに何らかの対策を講じて、ムクドリの減少量や減少までにかかる時間、効果の持続性などを計測する。
実証実験成功後の発展性 全国で多くの都市が困っているがいまだに成果は出ていないため、他都市への展開が期待できる。
提案企業に求める専門性 道路法や公共事業について熟知しているほか、鳥の生態、害鳥駆除対策についても熟知している業者
プロジェクトの進め方打合せ方法 現場でムクドリ対策を実施している状況の視察、オンライン会議の対応可
提供可能なデータ・環境等 ムクドリの対応への報告書、他都市での事例。 ムクドリが集まる現場の立ち合いも可能。また、動画(鷹匠による追い払い、街路樹を蹴って追い払い、ムクドリの集合)も提供可。
プログラム終了後の本格導入 費用対効果の観点から効果が少ない場合、有効性は無として判断。有効な場合は90万円の予算を使用可。

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