Urban Innovation JAPAN


残り5

締 切

山口県 観光政策課

主要観光地の訪問者数をタイムリーに把握し、観光対応に活かしたい!

Point

解決したい課題

主要観光地の訪問者数や人流の情報を、タイムリーに把握することで、より的確で効果の高い観光施策を打ち出す。

想定する実証実験

県内の主要観光地における訪問者数を、センサーやカメラなどのデジタル技術を用いて計測し、人流を把握する。

実現したい未来

山口県の観光の「見える化」を実現し、よりクオリティの高い観光地経営と観光客の方々への利便性向上を図ることで、山口県を魅力あふれる観光先進県にしたい!

得られるもの

観光地の訪問者数をタイムリーに把握することは、全国的なニーズが高いため、簡易かつ低コストでそうした手法が確立できれば、行政機関や観光団体などを対象として、全国的な展開が見込める。

Story

観光を「データ」で読み解く!

 22,092,287人

 皆さんはこの人数は何だと思われますか。

 日本の人口の約5.5分の1、または、スリランカの人口より少し多い人数です。

実はこの人数は、昨年(2020年)の山口県の観光客数です。

この人数だけでは、山口県の観光の現状が分かりませんが、次の表をお示しすると色々なことが分かります。

 2020年の山口県の観光客数は、新型コロナ感染症の影響により、前年から約1,400万人、割合にして39%減少しました。県内の人気の観光地も、前年に比べて観光客数が激減しました。

 特に、新型コロナウイルス感染症対策として、全国を対象に緊急事態宣言が発出された2020年4月から5月にかけては、4月は前年から約200万人、66%の減少、5月は同じく約320万人、78%の減少と過去に例のない落ち込みとなりました。

 こうした危機的な状況に対応するため、山口県では、宿泊割引券の発行などを柱とした「行こうよ。やまぐちプレミアムキャンペーン」を2020年7月から展開しました。さらに国のGoToトラベル事業も開始されたことから、秋以降、観光客数等の回復の兆しが見受けられました。

 以下は、2020年の月別の延べ宿泊者数の状況をまとめた表です。

9月から12月まで前年度より宿泊者数が増加しています。これは全国で唯一、山口県だけに起こった現象です。

未だに、コロナウイルス感染症の収束の見通しが見えておりませんが、山口県では、感染状況や経済状況を踏まえながら、感染症対策や、旅行需要・消費需要を拡大する取組を関係機関、団体等とともに進めているところです。

取組の成果は統計資料などのデータに如実に現れることになります。

課題は「タイムリーなデータ把握」!

さて、わたしたちの観光振興の取組にはデータが非常に重要です。観光客の動態や、観光事業者の活動状況を把握していく必要がありますが、欲しいデータがすぐに手に入るわけではありません。先ほどお示した統計資料は公表されるまで時間がかかります。また、そもそも統計資料には欲しいデータが含まれていない場合もあります。

しかし、観光客のリアルタイムな動向を確認しなければならない場合が多々あります。

例えば先述したようなコロナ対策の検討をする場合などです。

緊急事態宣言の発出や、コロナ対策による人流抑制、あるいは大きな事故や災害の発生など、観光客の動向に大きな影響を及ぼす出来事等があった際、「今どうなっているのか」「以前と比べてどうか」など、各地の観光地の状況をすぐさま把握する必要が生じます。しかし、わたしたちの手元に欲しいデータが自動的に集まるわけではありません。

現状は、その都度、関係する市町や、観光施設等の皆様に、電話などで状況を聞き取るというアナログな対応をしています。場合によっては、市町の担当者の方が、さらに施設の担当者から聞き取るなど、伝言リレーのような経緯をたどることもあり、色々な方のご協力を得ながら、とりまとめているところです。そのため、時間もかかりますし、協力いただく方々の労力と負担もかかります。

そこで、わたしたちは、デジタル技術を活用し、県内主要観光地の訪問者数をタイムリーに把握したいと考えています。正確な人数までは必要としませんが、おおよその傾向がつかめるデータが必要な時にすぐに欲しいと思っています。

解決方法はいろいろありそうですが・・

現在、全国各地で人流を把握する実証事業が行われています。

カメラを使った方法や、スマホなどからの位置情報を活用した方法、また、人流を確認できる統計システム等も公開されており、わたしたちが抱える課題はすぐ解決できそうに思われます。

しかし、いずれの方法も、例えばシステム構築費や維持費が非常に高額であったり、得られるデータの属性や量が多すぎるため分析する側にそれなりのスキルが求められたりと、潤沢な事業予算またはデジタル人材なしでは導入に踏み切れない状況です。

「簡単」に「安価」で「わかりやすい」、そんな手法を開発いただけると、わたしたちの課題は一気に解決します。

こんな解決策はありませんか?

  • 山口県の各地域の代表的な観光地(たとえば、「秋吉台」や「錦帯橋」、「瑠璃光寺五重塔」「元乃隅神社」など・・)をいつ、何人が訪問したか、それらを日単位、時間単位に記録して、ダッシュボードのようなスタイルで結果を常時確認できるようにする。
  • 観光地への人の流れが、おおよそつかめればOK。ただし、可能な限りリアルタイムの情報を、欲しいときにすぐに入手できるように。
  • 簡易な方法により、安価なコストで、分かりやすい結果を手に入れることがベスト。
(高性能で最新のデジタル技術を駆使するのではなく、簡単なセンサーで人の通過数のみを測定していくようなイメージです。)

山口県の観光施策が変わります!

 皆様のアイディアとスキルで、わたしたちが求める観光地の訪問者数をタイムリーに把握する仕組みが確立できれば、山口県の観光施策の実効性が劇的に高まると考えています。

 例えば、こんな風に。

  1. 現下のコロナ禍、または事故災害のようなアクシデントが生じた際に、観光地の現状をいち早く把握できるようになるので、より的確でスピーディーな対策をとることができます。
  2. 県内周遊を目的とするような誘客キャンペーンを展開した場合、観光地のリアルタイムな状況を把握できるようになるので、期待した効果が表れているかキャンペーン中に確認が可能となり、必要に応じた追加策をとることができます。
  3. 注目を集めそうな観光トレンドを施策に組み入れることを検討する際に、観光地の現状が把握できるので、「どこで」「いつ」実施するか、新たな施策の企画立案に活用することができます。
    (例えば夜間の経済活動に着目した「ナイトタイムエコノミー」を取り入れた施策を検討する場合に、観光地の夜間の人流を確認して企画立案するなどが想定されます。)
  4. 確立した仕組みを応用して、混雑状況を指数で表すような活用ができれば、観光客の方々に県内の観光地の混雑状況をリアルタイムでお示しすることができます。

 そして、このたびのわたしたちの課題解決を端緒として、デジタル技術でデータを収集し、少しづつでも、山口県の観光の「今」がすぐに分かるような「見える化」を次々に図っていけば、わたしたちの観光施策の高度化はもちろんのこと、データを活かしたクオリティの高い観光地経営や、観光客の方々が欲しい情報を簡単に得られるという利便性の向上につながっていきますので、そうした相乗効果によりやまぐちへの旅行の価値を高めていきたいと考えています。いわゆる「DX」の一例を、山口県の観光でつくりあげていきたいとと考えています。

そして全国展開へ!

 デジタル技術を用いた人流把握は、コロナ後の世の中に欠くことのできないソリューションであると思います。

 そして、わたしたちのように、簡易な手法で観光地の人流把握を希望する行政機関や観光団体は、数多く存在するはずであり、ニーズは非常に高いと思います。

 そのため、革新的な手法を開発されれば、それが標準となり、一気に全国展開されていくのではないでしょうか。 ぜひ、わたしたちと一緒に、「主要観光地の訪問者数をタイムリーに把握し、観光対応に活かす!」方法を模索しませんか。ご提案をお待ち申し上げます。

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Outline

背景  観光振興の取組において、観光客数等統計データの活用は非常に重要であるが、正規の統計結果を入手するには非常に時間がかかり、欲しいデータが手に入らない場合もある。
 現状は、観光客の動向を早急に把握したい時は、関係者に逐一聞き取り照会をしている。
課題(詳細) ・デジタル技術の活用により、県内の主要観光地の訪問者数をタイムリーに把握したい。
(観光地への訪問者数のおおよその傾向がつかめるデータ(観光地ごとに日単位、時間単位)を必要な時に即座に把握したい。)
・「簡単」な方法で、「安価」なコストで、「わかりやすい」データを入手したい。
求める解決策 ・県内の主要観光地に人流を計測するセンサーを設置して、通過人数をカウントする。
・記録は日単位、時間単位で把握できるようにし、集約して、観光地施設ごとにデータ表示する。(日単位の通過人数、時間単位のグラフなど)
想定する実証実験内容(詳細) ・県内の主要観光地に人流を感知するセンサーを設置して、訪問者の動向をリアルタイムに計測・記録し、いつでも状況を把握できるようにする。
なお、実証個所は、県内の代表的な観光地を、所在市町の協力を得ながら数か所選定する。
実証実験成功後の発展性 簡易に安価なランニングコストで把握する方法を確立できれば、全国各地の自治体や観光団体への展開に加え、商業施設等を運営する民間事業者への波及も期待できる。
提案企業に求める専門性  人流をデジタル技術で把握する実証事業等の経験があればベターです。
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・オンライン会議に対応可です。
・観光地の選定は所在市町の協力を得ながら進めていきますが、現地視察も対応します。
提供可能なデータ・環境等 観光庁統計情報
山口県の宿泊者及び観光客の動向について【山口県HP】
プログラム終了後の本格導入 費用対効果を考慮して次年度の事業化(本格実施)を判断する。

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