Urban Innovation JAPAN


応募終了

姫路市 総務局職員部 人事課

検証!「市庁内25度設定の施行」

Point

解決したい課題

姫路市では、働き方改革を進める中で、夏場の執務環境が与える影響に着目し、健康、効率、環境を考慮し最適な室内温度を設定したい。

想定する実証実験

室内外の温度・湿度、作業効率、光熱費、時間外勤務時間数、環境に与える影響、職員へのアンケート等により、適正な温度を探る。

Story

集合写真

室内設定温度、28度は本当に適正なのか?

姫路市では、市民の皆さんの「くらし」を豊かにする市政を目指し、長時間労働の縮減やモバイルワークの実施等働き方改革の一環として、執務環境の改善を進めてきました。

その中で、今年度は「環境省のクールビズにより推奨する夏季における室内設定温度28度が、昨今の猛暑において適正な設定温度なのか?」との観点から、職員の健康、作業効率、光熱費等に焦点をあて検証しました。

職員の8割強「効率あがった」

わたしたちは、大阪市立大学の梶本教授(疲労医学)の提唱に基づき、室温を25℃に設定することによって職務能率が効率するかを、試行検証(7月16日~8月30日)しました。

なお、検証に当たっては、室内の温度・湿度、外気温の定時計測、電気・ガス使用量、試行後の職員アンケートのデータを実施しましたが以下のような結果が出たのです。

(試行結果の検証)
試行期間後、前年度との同時期の比較を行い、

時間外勤務時間は、17,000時間の削減
電気使用量は、9,500kwh(約130,000円)の削減
ガス使用量は、2,500㎥(約200,000円)の増加
CО2排出量は、2,300kg-C02の増加

職員アンケートでは、

設定温度について79%が「ちょうどよかった」
湿度について86%が「ちょうどよかった」
勤務後の疲労感について83%が「かなり軽減」「少し軽減」
業務効率について85%が「とても向上」「少し向上」
就業意欲について83%が「かなり高まった」「やや高まった」

といずれの項目においても好結果が得られた。
結果的には、電気・ガス使用量は増えたものの、時間外勤務時間は削減されました。

とはいえ、昨年は、大雨や台風等による緊急対応による時間外勤務などがあったほか、外気温も昨年より7月で平均2.9℃、8月で平均1.2℃低いことなど、単純に比較できない要素も多く存在しています。

日本の職場環境のカイゼンを姫路から

姫路市は、引き続き来年度以降も検証を行い、効果を明らかにしていくこととしていますが、CO2の排出量や職員の健康状態など、分野が多岐にわたることもあり、市職員だけで全ての要素を明らかにすることは難しいのです。

そこで、私たちと一緒に、最適な室内環境を明らかにするための検証・実証実験に取組むスタートアップを募集します。
疲労医学・環境・健康など様々な観点から、日本全体の職場環境をより良くしたい、そんな方々に、是非応募いただければと思います。

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Vision

実現したい未来

職員が心身ともに健康に職務遂行でき、光熱費、環境への影響を最小限に抑える中での最適な温度設定を行う。

得られるもの

数年の実証実験を経て適正温度での本格的な実施

Outline

背景 姫路市では、2019年7月16日~8月30日にかけ「庁舎内25度設定の試行」を実施し、この結果、業務効率の向上・時間外残業時間の削減といった効果が確認された。このため2020年以降も本施行を継続する予定である。
課題(詳細) ・施行自体の継続は決定しているが、本施策の多角的な評価についてはその調査項目・評価手法等については継続して検討を行う必要がある。
・具体的な項目としては、CO2排出・光熱費の消費量・職員の健康やストレス状態といったことを想定しているが、項目が広範に及ぶことから、必要十分な項目のデザインをするための知見が必要。
求める解決策 以下、設計及び実際に計測可能な機器の提案を求めたい。
・「庁舎内25度設定の施行」を多角的に評価するための項目の設計
・選定された項目に応じた計測方法および評価方法の設計
・ウェアラブルデバイスや庁内環境をモニタリングするデバイス等実際に計測ができるための機器
付加的・発展的な要素 実際に計測ができ、「庁舎内25度設定の施行」の効果を定量的に分析しうることが判明した場合、2020年に行う予定の施行時に実装を検討する。
これにより、職員が心身ともに健康に職務遂行でき、光熱費、環境への影響を最小限に抑える中での最適な温度の洗い出しを行う。
想定する実証実験内容(詳細) 項目の設計を行った後、姫路市庁内ないし代替の施設にて実際に計測を行い、項目の確からしさの検証及び評価方法等を検討する。
求めるスタートアップ像 先進的なIT技術に広く専門的な知識を有する企業で、柔軟な発想で行政では思いつかない「庁舎内25度設定の施行」の評価項目や方法案を提示できる企業
スタートアップに求める条件 定期的にオンラインで打合せを行うほか、月に1度程度姫路市庁舎にて対面での打合せが可能な企業
提供可能なデータ・環境等 ・電気・ガス等の各種使用状況のデータ
・姫路市役所にて選定した環境(施設および一部職員)での計測
プログラム終了後の本格導入

今年度アーバンイノベーション事業を通じて設計・検証を行い、以降本格導入するかどうかを検討する。

本課題は、「Urban Innovation JAPAN “for 姫路市”」の課題です。実施自治体により、募集要項が変わりますのでご注意ください。詳しくは「募集要項」をご確認ください。

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