Urban Innovation JAPAN


応募終了

神戸市 保健福祉局 健康政策課

ICT×高齢者!?誰もが健康になれるまちを目指すために

採択企業
株式会社KURASERU

Point

解決したい課題

市民PHR(Personal Health Record)システムの開発・運用を行っているが、ICTに馴染みがない高齢者の健康データが集められない。

想定する実証実験

高齢者のヘルスケア関連のデータを電子化し、市が所有する市民PHRシステムで一元管理するツールや仕組みの試行導入および効果測定。

Story

集合写真

わかっちゃいるけど、変えられない

最近、日本人の健康意識は非常に高いものとなってきています。各企業からも健康食品が売り出され、従来はボリューム重視だったコンビニでも、健康志向の商品が数多く並ぶようになりました。
生涯にわたって健康な生活を送るために、大切なことは何でしょうか?

毎日の生活習慣と健康は、切っても切れないとても強い関係があります。たとえば、偏った食事をしている、デスクワークばかりで運動不足である、睡眠時間は5時間程度など、ちょっとしたことでも、それが、1ヶ月、1年、10年と続くと、身体に与える影響は非常に大きいものになります。

バランスの良い食事は大事。野菜も食べなきゃ。運動しなきゃ。ストレスは溜め込んではダメ。タバコは止めないといけない…頭では理解していても、その生活が長く続いていれば続いているほど、生活習慣を変えるのが難しくなります。
未来の自分から、あのときの自分がもっとこうしていれば健康だったのに、という手紙でも受け取ることができれば、状況は変わるかもしれませんが、そんな訳にはいきません。

ICTの活用により、市民の皆さんの健康課題を解決したい!

神戸市は、未来の自分から手紙が届かなくても、市民一人一人に健康への意識を変えてもらい、行動変容を促し、健康な生活を送ってもらうための政策を実施しています。

平成29年7月に、健康課題に産学官民が連携して取り組んでいくために健康創造都市KOBE推進会議を設立し、誰もが健康になれるまちを目指した取り組みを進めています。
特に、平成31年4月から、市民の健康関連データを集約・結合しビッグデータ化して利活用することで、市民の健康づくりを支援する仕組み、市民PHR(Personal Health Record)システム「MY CONDITION KOBE(マイコンディションコウベ)」の運用を開始しました。
そのシステムのサービスの一つとして、スマホ向け健康アプリの運用も行っています。

行政としては、地域の健康課題の「見える化」ができ、さらにICTを活用することで、時間をかけずに低予算で情報の収集・配信ができるため、必要な施策を効率よく市民に届けることができます。
市民目線では、自分の健康状態の「見える化」ができ、健康アドバイスが受けられ、さらに健康ポイントの運用により、楽しみながら健康づくりに取り組むことができます。

MY CONDITION KOBE イメージ

ICTに馴染みのない人のデータをどのように集めるか?

スマホ向けアプリは、健康への意識が高まってくる年代である40歳から60歳代の方をメインターゲットとして運用していますが、今後必要になってくるのが、高齢者の健康情報です。

ICTに馴染みのない方からすると、スマホ向けアプリで健康情報を管理するというのはとてつもなくハードルが高いですし、そもそもスマホを持っていない、スマホは持っていても小さな画面が見えない、文字の入力が難しいなどなど様々な声を聞きます。
しかし、高齢者に適切な健康支援サービスを提供するには、まずは高齢者の健康情報から暮らしの中の健康課題を明らかにする必要があります。

また、高齢者の支援については、本人が健康管理をするだけでは十分ではない場合も多く見受けられます。家族のほか、医師・看護師、ケアマネージャー、薬剤師等、様々な職種の医療関係者が関わるケースがほとんどで、高齢者を取り巻く関係者の中での情報共有をいかに円滑に行うか、という課題も神戸市に限らず存在しています。そのような文脈でも、高齢者の健康状態をデジタル化し、共有できる状態にすることが急務となっているのです。

もちろん、この市民PHRシステムは、市が単体でできるものではなく、本人の同意があってはじめて成り立つものです。本人の同意を取り、情報を集め、電子化し、市民PHRシステムと連携させる。どのようにすれば、ICTに馴染みのない高齢者の情報を、効率的に集めることができるか、そのアイデアとツールをぜひいただきたいと思っています。

高齢者とICTのイメージ

誰もが健康になれるまちを目指して…

急速な高齢化が進む中で、健康に生きられる期間(健康寿命)を延ばすためには、産学官民の連携が不可欠です。
神戸に来たらみんなが健康になれる!
そんな街にしていくために、先進的なIT 技術を活用し、当市の課題を解決できるスタートアップの方からのご提案をお待ちしています!神戸市から健康を!

集合写真
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Vision

実現したい未来

個人や関係者が、個人から社会レベルまで幅広くヘルスケア関連のデータを利活用し、健康増進に役立てることができる社会。

得られるもの

実証実験後の本格導入、他都市への水平展開

Outline

背景 神戸市は、誰もが健康になれるまち「健康創造都市KOBE」の実現を目指す中で、EBPM(Evidence-based Policy Making)の手法による健康政策を行っていくため、2019年4月に、市民の健康データを一元管理する市民PHR(Personal Health Record)システム「MY CONDITION KOBE」を理化学研究所と共同開発した。
課題(詳細) 生まれてから死ぬまでのあらゆる健康データを一元管理することで、市民が抱える健康課題を解決していくことが必要であるが、データを集める部分で多くの課題を抱えている。市民が自らカラダや暮らしの情報を入力し、自身で管理ができるスマホアプリの導入により、若年層のデータ収集は順調に進んでいるが、ICTに馴染みのない高齢者の情報の収集が喫緊の課題である。
求める解決策 高齢者のデータが自然と集まってくるツール、システム等
付加的・発展的な要素 高齢者の健康情報をデジタル化して集めることで、医療・介護の分野が抱える様々な課題を解決できること。
想定する実証実験内容(詳細) 本人の同意を適切に取った上で、また個人情報保護法・条例に則った形で、高齢者のデータを収集できるツールや仕組みの試行導入、効果検証。
求めるスタートアップ像 先進的なIT 技術に広く専門的な知識を有し、行政だけでは企画できないツール・システムの提案をいただきたい。
スタートアップに求める条件 神戸市内での打ち合わせが可能なこと。
提供可能なデータ・環境等 各種検討会での議論
プログラム終了後の本格導入 市民PHRシステム「MY CONDITION KOBE」との連携

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