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川西市教育委員会

保育士の勤怠管理、給与支払をデジタル化し、事務作業を大幅に減らしたい!

採択企業
株式会社ネクストビート

Point

解決したい課題

紙の出勤簿で管理している市立保育所、認定こども園の保育士(会計年度任用職員)の勤怠管理や、手作業で行っている給与支払事務を大幅に削減したい。

想定する実証実験

保育所1施設において開発したアプリ等から、出退勤時刻、休暇申請、給与(通勤費を含む)計算を行い、効果を検証する。

Story

川西市教育委員会

1560時間あれば、みなさんは何をしますか。

1560時間と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
そして、皆さんならその時間で何をしますか?

これは、川西市が公立保育所(5所)や認定こども園(3園)に勤務する職員に給与を支給するために年間で要している延べ時間です。

(算出過程)
・教育委員会 月60時間×12か月=720時間
・保育所 1所あたり 月8時間×12か月=96時間 (5所で480時間)
・こども園 1園あたり 月10時間×12か月=120時間 (3園で360時間)

私たちはこの時間をデジタル化することで削減し、園所に通う子どもたちや現場で働く保育士さんの環境改善に取り組んでいきたいと考えています。

勤怠管理事務が軽減されたら~各保育現場ができること~

保育所はAM7時~PM7時まで(認定こども園は、AM7時~PM8時まで)開園していることから、正規職員のみでは長時間保育に対応できません。

そこで多くの短時間パート職員を雇用し、正規職員とシフトを組んで、保育を実施しています。短時間パートの勤務については、勤務時間帯が一律ではなく、複雑化しています。
教育委員会への提出前に行う、出勤簿、休務届の再確認は一苦労です。

(もしも、事務作業が軽減されたら…?)

保育士資格や幼稚園教員免許を持っている職員のみなさんが、その専門性を活かし、園に通う子どもたちの発達(育ち)確認や、健康管理、園所の環境整備や施設点検、保護者との日常的な情報交換や育児相談、園所職員の保育指導など、本来業務に時間を費やすことができます。今以上に園所運営に専念し、現場で働く保育士や子どもたちの笑顔のために取り組んでいきたいと考えています。

図1
現状イメージ

図2
導入後イメージ

給与支払事務が軽減されたら~教育委員会ができること~

保育業界は慢性的に保育士の確保が難しいことで、本来取り組みたいことになかなか取り組めずにいます。

1. 保育ニーズに応じたフレキシブルな子どもの受け入れができていない。
2. 支援が必要な子どもたち全員に十分な加配職員をつけることができていない。

保育士の確保は課題だと認識していますが、毎日日々の仕事に追われ、特に月初は時間外勤務が当たり前になっているのが現状です。時間外勤務の削減が進められる中で、求人募集を出して、ただただ募集を待っているような状況です。

(もしも、事務作業が軽減されたら…?)

そもそも、保育士不足におちいる根本的な課題である「離職率の高さ」については現場任せになってしまっています。今回、給与支払事務を軽減できたら、「保育士さんがイキイキと働ける環境づくり」に注力して、魅力ある職場を保育所とともにつくっていきたい。

保育を必要とするすべての子どもたちに、サポートが必要なすべての子どもたちに必要な手を差し伸べられるように取り組んでいきたいと考えています。

図3
現状イメージ

図4
導入後イメージ

「プロジェクトの成功」 = 「保育士さんの幸せ」 + 「すべての子どもたちの幸せ」 + 「子育て世代の幸せ」

職場環境が変われば、保育士さんにやりがいをもって働いてもらえる、保育士さんが楽しく働くことが、子どもたちの笑顔につながり、子どもたちが笑顔になることが、親御さんやその周りの人の笑顔につながる。子どもたちは、ほんの少しのきっかけで大きく成長します。

「子どもたちに人生最高のスタートを」

これは、私たちが「川西市子ども・子育て計画」に掲げたミッションです。

川西市教育委員会
第2期川西市子ども・子育て計画 26頁より抜粋

すべての子どもたちに人生最高のスタートを届けるためには、「必要とするときにいつでも必要な教育・保育サービスが受けられる体制を整えること」、「特別な支援を必要とする子どもたち全員が十分なサポートを受けられる教育・保育環境を整えること」が必要です。

そのためにも、ひとつひとつできることから改善していく、このプロジェクトをそのきっかけにしたいと考えています。

~保育所・こども園から、その先へ~

まずは、保育所、こども園で実績を積み、そこから、幼・小・中学校、留守家庭児童クラブにも広げていきたいと思っています。

また今回のプロジェクトから、改善できることを証明し、すべての子どもたちに安全な教育・保育環境を届ける、すべての子どもたちに必要な教育・保育を届ける、将来の子どもたちにも提供する、というミッションを達成するために、挑戦できる教育委員会にしていきたい。

そのために力を貸していただける企業の皆様をお待ちしております!

川西市教育委員会
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Vision

実現したい未来

大量の事務作業を減らし、子どもたちと接する時間を増やしたい。

得られるもの

保育所、教育委員会と深くかかわることで、教育・保育現場が抱えている問題を深く知ることができ、現場に寄り添った商品の開発につなげることができる。私たちが感じている課題は惜しみなく提供します!

Outline

背景 教育委員会では、さまざまな背景を抱えた子どもたちをどう支援するか、待機児童問題、保育士不足問題にどう戦略的に取り組んでいくかなど多くの課題を抱えている。一方で、働き方改革による時間外労働の削減が求められているが、職員数の増加は見込めない。やらなければいけないことに追われる中で、将来のビジョンを描き、行動する余裕がないことに危機感を感じている。まずは勤怠管理等、既存の定型業務について簡略化していくことが急務だと考えている。
課題(詳細)

毎月、多くの時間を費やしている市立保育所と認定こども園に勤務する会計年度任用職員の勤怠管理や給与支払業務について、アプリ等を導入することで作業を自動化し、大幅に事務量を削減したい。

(各園所)
紙の出勤簿、休務届で管理→各園所長が確認→教育委員会へ提出

(教育委員会 ※すべて手作業)
紙の出勤簿、休務届をチェック(必要に応じて園所に修正依頼)→給与計算→計算結果のチェック→会計システム取込み用のCSVデータを作成

(一月当たりの事務量)
・保育所 ・・・1所あたり約 8時間×5所=約40時間 (約100人分)
・こども園 ・・・1園あたり約10時間×3園=約30時間 (約100人分)
・教育委員会 ・・・ 約60時間
※幼・小・中学校、留守家庭児童育成クラブでも同様の課題を抱えている。

求める解決策 ・出勤簿を紙帳票から各自のスマホにインストールしたアプリ等に切り替える。
・休暇届を紙帳票からスマホにインストールしたアプリ等に切り替える。
・アプリ等で集約したデータをもとに、自動で給与(通勤費を含む)計算、自動で既存の会計システム取込み用のCSVデータを作成する。
・経験や世代に関係なく、だれでも簡単に操作できるアプリ等であること。

勤怠管理、休暇申請、通勤費申請等から、給与計算まですべてカバーできることが望ましいが、優先順位をつけて徐々に取り組んでいくことも可能。

想定する実証実験内容(詳細) 保育所1施設において実際に開発したアプリ等から出退勤時刻の記録、休暇申請を行い、集約したデータから自動で給与(通勤費を含む)計算、既存の会計システム取込み用のCSVデータをつくる。実際に保育所や教育委員会の負担軽減に寄与するかを分析する。
実証実験成功後の発展性 現場の職員間で情報共有ができる機能など、現場に寄り添った機能を追加し、幼・小・中学校や留守家庭児童育成クラブでも同様のツールの導入を検討したい。教育・保育機関に特化したツールの開発により各自治体や民間の教育・保育機関に展開できる可能性がある。
提案企業に求める専門性 情報セキュリティに関する知識が豊富であること。
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・オンライン会議可
・実証実験施設を設定するため、現地視察、現場との意見交換
提供可能なデータ・環境等 ・勤怠管理に使用している出勤簿、休務届の紙帳票
・給与(通勤費含む)計算の方法
・会計システム取込み用のCSVデータの仕様
プログラム終了後の本格導入 解決策の有効性が確認できた場合には、導入に向けた予算化を検討する。

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