Urban Innovation JAPAN


応募終了

春日井市 ごみ減量推進課

年間33件の火災発生!回収ゴミからリチウムイオン電池(加熱式、電子たばこ等小型家電)をセンサーで検知し、火災を防ぎたい!

採択企業
株式会社ANSeeN

Point

解決したい課題

金属ごみ、プラスチック製容器包装の中から、リチウムイオン電池を使用した充電式小型家電を取り除き、ごみ処理施設等の火災の発生を防ぎたい。

想定する実証実験

現状、人の手で不適物の選別を行っている中間処理施設に、リチウムイオン電池を発見する仕組みを取り入れ、効果を検証する。

Story

集合写真

正しいごみの分別ができていないことで、火事が起きる!?

モバイルバッテリー、加熱式タバコ、電子機器のバッテリーなどに含まれるリチウムイオン電池には燃えやすい液体が入っており破袋機などの刃によって、リチウムイオン電池が押し潰されて、ショート・発火し、火事になることがあります。

春日井市のごみ処理施設の火災発生件数は、平成30年度13件、令和元年度32件と急増しており、今年度も9月1日現在22件となっています。また、プラスチック製容器包装の再生処理事業者でも令和2年度において既に11件の発火事故が起きてしまっています。

また、春日井市のみならず、近年全国的な課題となっています。

発火したバッテリー

とにかく周知にがんばってきました。でも…

これまで広報、ツイッター等SNS、ケーブルテレビ、ホームページ、アプリによるプッシュ通知、ちらしの全戸配付、JR、名鉄線各駅での啓発、販売店でのポスター掲示、出前講座など、あらゆる周知啓発をしてきましたが、残念ながら火災件数は減少していません。
周知啓発では限界があり、未だ解決には至っていません。

そのため、不適物を取り除く中間処理施設について、目視による選別をしていますが、それでもすべてを取り除くことはできず、結果的に火災の数も増え続けています(目視による選別ができなければもっと多くの火事が発生してしまうと思われます)。

特定のプラスチック製品で発火が起こっていることまでは特定できているため、今回はそれらを画像解析、X線解析、磁選機等を使用することで検知、できれば自動選別までしてほしいと考えています。

目視確認の様子

命を、市民の生活を守るために火事をこれ以上起こさない!

ひとたびごみ処理施設等で火災が起これば、職員が命の危険にさらされるだけでなく、損傷した機材の修理に何億という税金が投入され、市民の皆様のごみ処理ができなくなります。市民の皆様の生活を守るためにも、課題の解決が必要なのです。

約900トンのごみの中のたった一つの加熱式、電子たばこが、市民の生活を大きく変えることになってしまうかもしれない。人の目では不可能なことも、最先端技術を使えば可能になることもあると思います。
火災を防ぎ、命や生活を守るために、一緒に課題解決に取り組んでいただけませんか?

集合写真
READ MORE

Vision

実現したい未来

金属ごみ、プラスチック製容器包装の中から、リチウムイオン電池を使用した充電式小型家電が取り除かれ、ごみ処理施設等の火災が減少またはなくなる。

得られるもの

全国的に課題解決できていないので、うまくいけば他の自治体でも導入の可能性がある。

Outline

背景 近年リチウムイオン電池を使用した小型家電が急増している。それが廃棄されることで、ごみ処理施設等で火災等が発生するようになった。
課題(詳細) 春日井市のごみ処理施設の火災発生件数は、平成30年度13件、令和元年度32件と急増しており、今年度も9月1日現在22件となっている。また、プラスチック製容器包装の再生処理事業者でも令和2年度において既に11件の発火事故が発生している。
上記の再生処理事業では、不適物を取り除く中間処理の工程の中で、ベルトコンベアーで流れてくる大量の金属ごみ、プラスチック製容器包装の中から、職員が目視でリチウムイオン電池を使用した加熱式、電子たばこ等充電式小型家電を取り除いている。
しかし、目視では限界があり、すべてを取り除くことはできない。結果的に火災の数も増え続けている。
まずは、プラスチック製容器包装の再生処理における、リチウムイオン電池を使用した加熱式、電子たばこ等充電式小型家電を取り除く仕組みを構築したい。
(特定のプラスチック製品が発火の多くの原因になっていることまでは、把握済み)
求める解決策 人の目では見逃してしまうリチウムイオン電池を使用した加熱式、電子たばこ等充電式小型家電を発見する。
想定する実証実験内容(詳細) 春日井市が委託している中間処理施設と連携し、リチウムイオン電池を使用した加熱式、電子たばこなど充電式小型家電を発見する仕組みを導入し、効果を検証する。
実証実験成功後の発展性 プラスチック製容器包装の中間処理施設で成功した場合、金属ごみ全般についても採用を検討する。
提案企業に求める専門性 電池類(特にリチウムイオン電池)、加熱式、電子たばこに関する知識
プロジェクトの進め方打合せ方法 実証実験までに現場視察を希望する。基本的な打ち合わせはオンラインミーティング可。
提供可能なデータ・環境等 本市が処理を委託している中間処理業者との連携。電子たばこ等不適物の混入率、火災発生件数等のデータ。
プログラム終了後の本格導入 本市が処理を委託している中間処理業者との連携。電子たばこ等不適物の混入率、火災発生件数等のデータ。

選考基準・スケジュール・よくある質問など

資料請求・新着課題

地域・社会課題解決に繋がる、
本当の意味での地域創生をともに実現しませんか?

社内で検討されたい方のために、
実績などをまとめた案内をご用意しています
自治体関連のお役に立つ情報や、
新着課題をお届けします