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安城市 維持管理課

道路パトロールと補修業務の効率化・省力化を目指したい!

Point

解決したい課題

現在、行っている現場作業員によるパトロールの軽減と市民からの情報提供による道路状況の把握の効率化を図り、併せて道路補修指示の省力化を解決したい

想定する実証実験

●現場作業員によるパトロールに代わる道路状況把握の手法
●市民等から情報提供があった際、現場に行くことなく可能な限り、リアルタイムで道路状況を把握する手法

Story

I.道路の老朽化に関する課題

 本市が抱える課題として、道路の適切な維持管理が指摘され、少子高齢化や財政難、建設就業者の高齢化や担い手不足などにより、十分な道路維持が困難になってきています。
しかし、市民の安全な走行・歩行は第一に求められるため、道路管理瑕疵の未然防止を図ると共に、健全な路面保持には早期対応を行う対策は必要であり、効率的で低コストの路面状況の調査・把握を模索する必要があります。

II.道路不具合の発見及び補修状況

道路管理瑕疵を未然に防止するため、日々、道路パトロールや市民等の情報提供を受け、補修等の対応を行っております。

市民等からの情報提供
パトロールによる不具合の発見                    (道路凹みによる水たまり)
補修(ポットホール) 
補修(ポットホール)

III.道路の日頃の管理の改善に向けて

道路パトロールや町内会・市民からの情報提供を基に、不具合箇所の現場精査から補修まで一つ一つは短い時間と小さな労力かもしれませんが、年間約1,200件の補修が現在あります。今後も道路の老朽化が進むため、これまで以上に対応を求められることと考えられます。

現場指示書のサンプル

可能な限り、日頃の管理を効率化し、改善を目指していますが、同様の悩みを抱えている自治体も多いのではないでしょうか。

現在は、上記フローのとおり業務手順や時間の削減を図ることを目標としています。しかし、一つの手法だけでなく、別途の手法を多方面より見直し、常に新工法や新技術を検討し、業務の軽減とコスト面及び効果面による方法を選定したいです。

ぜひ改善に向けた提案をよろしくお願いします。

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Vision

実現したい未来

●道路の不具合の発見がデジタル化され、パトロールの軽減と早期の補修対応につなげる未来
●他に必要な業務に注力できる未来

得られるもの

同様の問題を抱えている自治体へ同サービスの提供が可能となる

Outline

実証支援金:最大50万円

実証にかかる実証プロジェクト経費の支払
1件(1課題)あたり50万円(税込み)上限

背景

・道路の多くは、高度成長期に造られたものが多く、道路構造物の老朽化が顕在化しています。
・不具合のある道路は、全面的な補修や部分的な補修を適宜行ってはいるものの限られた予算と人員の中で、全てを対応することが困難な状況であるのが現実です。
・道路の不具合の把握は、「現場作業員によるパトロール」、「町内会又は、市民等による情報提供」、「コンサルタントによる調査」などで実施しています。

課題(詳細) ・市職員のパトロールだけでは危険箇所をすぐに発見できない。
市職員によるパトロールは、月に1回行っていますが、安城市の面積86.05km2、道路延長約1,289kmのうち、幹線道路約163kmを回れるのみで、これは市内の約14.5%をカバーしているに過ぎません。

安城市では、市職員の現場作業員が道路の補修にあたっており、パトロールだけを実施しているわけにもいきません。     

・市民から提供された情報の確認に時間がかかっている。
 「町内会又は、市民等による情報提供」では、電話による連絡を受けた際、住宅地図を広げて、道路不具合状況・場所・お客様情報・折り返しの有無などを聞き取っています。その後、現場に向かい、状況確認及び写真撮影、補修方法の検討ののち、事務所へ戻り、補修指示書を作成し、現場作業員に指示を出しており、1回あたり1時間~2時間程度を消費します。
 市民からの情報提供により把握した道路の不具合から現場作業員に指示する補修は、年間約1,200件に上り、市民からの情報提供はそれ以上になります。そのため、今以上にパトロールの範囲を広げることは困難な状況です。

・電話等による情報提供は1日約4件程度あり、多いときには10件以上あるため、他に必要な業務に注力することが困難な状況もあります。

求める解決策 ・現場作業員によるパトロールの軽減、又は範囲の拡大
 ⇒ 道路点検を自動化とする手法
 【目標】道路パトロールを効率化するツールを使用し、1ケ月間の従来のパトロール範囲よりも15%カバー率向上を目指す。

・市民からの情報提供による道路状況の把握の効率化
 ⇒ 市民からの申告のオンライン化、位置情報や現場状況の特定の効率化、データの一元管理
 【目標】ひと月に市民から提供された情報提供のうち、50%は現場に行かずに現状把握できるようにしたい。あるいは、1時間~2時間程度消費しているものを、30分程度まで短縮したい。

道路補修指示書のデジタル化
 ⇒ 道路の補修担当者への指示書作成などの道路管理者業務の効率化

実証実験成功後の発展性 道路不具合の発見をデジタル化でき、現場に行くことなく可能な限り、リアルタイムで道路状況を把握できるシステムと合わせて道路補修指示書の構築
→①道路不具合の位置情報や現場状況の特定の効率化
 ②市内を効率よく巡回している車両等にカメラやセンサーを搭載して、道路点検を自動化
 ③道路補修指示書のデジタル化
実証実験成功後の発展性 ・同様の問題を抱えている他の自治体への展開
・常に最新の客観的な道路状況を取得
提案企業に求める専門性 ・道路の不具合の程度に対する知識
・道路瑕疵の程度に対する知識
プロジェクトの進め方打合せ方法 オンライン会議の対応可
提供可能なデータ・環境等 パトロールの経路、状況
プログラム終了後の本格導入 実証実験後、その効果の検証を行ったのち、予算化の検討を行う。

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