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八戸市 教育総務課

教頭先生を救え!手間をかけずに学校施設を利用できる仕組みの実証

Point

解決したい課題

学校開放事業にかかる教職員の負担を軽減したい。
※説明会でご説明した課題詳細説明資料はこちら

想定する実証実験

実証実験校(2~3校)において、人手を介さずに施設利用できるツールを試験導入し、利用者、教職員、教育委員会の負担軽減につながるか検証する。

Story

教頭先生の仕事を少しでも減らしたい

学校現場でも働き方改革が進む中で、先生方に少しでも教育にかかる時間に集中してもらえるべく、仕事のやり方や分担の見直しを図ってきました。その結果、先生方の残業や事務負担を少しずつ減らすことに成功していますが、一部の業務は、教頭先生が巻き取る形となってしまい、教頭先生の負荷の高い状況が続いているのが現状です。

そこで八戸市では、教頭先生の抱える仕事の見直しを進めています。その一つが今回のテーマである学校施設開放の事業です。

関連する事務を教育委員会に集約する方向へ

学校施設開放は、小中学校の体育館などを地域住民に開放し、地域に開かれた学校づくりを目的として、2005年にスタートした事業です。近年では、部活動の地域移行や民間スポーツクラブの増化などスポーツ活動に対するニーズの高まりから、年々登録団体数、利用者数が増加しています。それに伴って、利用者からの問い合わせや苦情対応の件数も増加傾向にあります。

これまで八戸市では、学校施設を利用するために必要な手続きの窓口をすべて各学校で行ってきました。

年間利用団体の登録や予約管理、鍵の受け渡し、利用後の記録管理など、ほとんどの作業が手作業で行われています。また、利用者からの問い合わせや、学校行事で施設が使えない際の連絡、毎月の利用実績の集計作業は時間がかかります。このような、さながらカスタマーセンターのようなことを教頭先生が行っているのです。

そこで、この学校施設開放にかかる仕事を教育委員会側で巻き取ることを検討しています。

全65校分の業務をスマートに集約したい

八戸市内の全小中学校65校をすべて教育委員会で管理するには、デジタル技術の活用は必須だと考えています。この施設開放に関連する教育委員会の担当は少人数で、他の業務もあるため、可能な限り人の手を介さずに、施設利用ができる仕組みを構築したいと考えています。

将来的には、利用登録から利用完了報告まですべてデジタルで完結するような仕組みに変えていきたいと考えていますが、今年度はすでに利用団体登録等は終わっていることもあり、範囲を限定して実施したいと考えています。

職員の手間をなるべくかけずに運用できるか検証

今回の実証実験では、特定の学校を選んで新しいシステムを導入し、その効果を検証します。

具体的には、安全な鍵の受け渡しシステムの設置、利用者による利用報告のデジタル化、利用集計の自動化、ツール上での利用者への連絡などにより、学校現場が運用にほとんど関わることなく、日々の施設開放業務を行えるかを検証したいと考えています。

検証したい主なポイントは以下の通りです:

  1. 教職員の業務負担をどの程度軽減できるか
  2. 新システムの使いやすさ(教職員側と利用者側の両方)
  3. 運用上の問題点や改善が必要な箇所
  4. 緊急時や例外的な状況への対応
  5. データ収集・分析による新たな知見の獲得

この実証実験を通じて、教職員の負担軽減と施設の効率的な運用の両立を図り、より良い学校施設開放事業のモデルを構築することを目指しています。利用者も学校も負担なく利用できる学校施設開放へ、ぜひ企業の皆様の力を貸してください。

ご応募お待ちしています。

※説明会でご説明した課題詳細説明資料はこちら

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Vision

実現したい未来

教職員の負担を大幅に軽減し、本来の教育業務に専念できる環境を整える。学校施設の効率的な管理と利用する市民との良好な関係を維持しつつ、誰もが使いやすい透明性の高い運用システムを構築する。

得られるもの

学校施設開放事業は全国的に行われており、他自治体においても同様の課題を抱えていると想定されるため、八戸市でのシステム等の導入実績は他自治体へのアピール材料になると思われる。

Outline

実証支援金:最大50万円

実証にかかる実証プロジェクト経費の支払
1件(1課題)あたり50万円(税込み)上限

背景 学校における教職員の働き方改革が進む中で、学校施設開放事業は市の事業でありながら事務のほとんどが学校(教頭)に集中しており、中学校校長会をはじめとする各方面より意見があり、当事業の運営見直しをするきっかけとなった。
課題(詳細)

・問い合わせの対応の軽減
現状、利用申し込み受付・問い合わせ対応・苦情対応・鍵の貸出管理等、当事業に係る現場の事務は全て学校が窓口となっており、教職員の負担となっている。

・利用団体への連絡
学校施設が行事や工事などで使えなくなった場合に、団体への電話連絡を行うのも教頭となっている。つながるまで何度も電話するなど、対応に手間を取られている。この手間も削減したい。

・鍵の管理の課題
利用者が施設利用前の平日の日中帯に鍵を借りに学校へ行き、夜間使用後、翌平日の日中帯に学校へ返却しに行かなければならない。
一部鍵の受け渡しを、玄関に設置されているキーボックスにて行っているが、誰でも利用できる状態になっており、利用者の管理を徹底したい。

・利用後の報告と集計
利用者は利用後に紙の利用日誌を提出している。各学校(教頭)が利用日誌をもとにエクセルで集計し、市教育委員会に報告しており負担となっている。利用者と教頭の双方の手間を削減したい。

・利用者の適切な管理ができていない
利用している人が誰なのか把握できていない。利用には、団体の代表者や責任者を置くよう求めているが、不在のまま利用しているケースがある。
また、夜間の施設利用後も学校からなかなか帰らない団体等もいるが、学校関係者が不在のため注意ができない。
ペナルティを課す仕組みもない。

<実証範囲外の課題>
・利用にかかる事務手続き(団体登録・予約など)の負担軽減
・毎年決まった団体が、年間利用でほぼ埋まってしまい新規団体が参加し辛い状況も打破したい。

※説明会でご説明した課題詳細説明資料はこちら

求める解決策

① 団体とのコミュニケーションについて
市民からの問い合わせや連絡について、学校を通さず、市教育委員会から団体へ直接コミュニケーションできる仕組みを構築したい。
② 鍵の管理
利用団体が、学校の手を介さずに、学校施設の鍵を開閉できる仕組みを構築したい。学校施設玄関に電子錠を設置する形または電子キーボックスを設置する形いずれでも可。
③ 利用状況の確認
鍵を開けた人を把握し、誰が利用しているのか確認できるようにしたい。また、利用ルールを守れない場合にペナルティを課すような仕組みも検討したい。
④ 利用者数の集計
利用者の利用日誌をデジタル化し自動集計の仕組みを構築したい。

※今回の実証の範囲からは外しているが、将来的には団体登録や予約の受付もすべてオンラインで完結するようにしたい。

想定する実証実験内容(詳細) 施設利用と連絡・報告ツールを構築し、実証実験校(2~3校)において、学校及び利用団体協力のもと、1ヶ月程度実証を行う。
<検証想定項目>
・職員の業務負担がどの程度軽減されるか
・新システムの使いやすさ(教職員側と利用者側の両方)
・運用上の問題点や改善が必要な箇所
・緊急時や例外的な状況にどのような対応が必要か
・データ収集・分析による新たな知見の獲得
実証実験成功後の発展性 実証実験(2~3校)において利便性が確認できた場合、当事業全対象校・全利用者への拡充を行いたい。
将来的には、団体登録・利用申し込み、随時予約受け付けを実現したい。
提案企業に求める専門性 当市の状況に合わせシステム開発のノウハウ。
プロジェクトの進め方打合せ方法 市教委担当者との打合わせは、オンライン会議等でも可能です。学校管理者を交えての打合せが必要な場合はできれば顔を合わせての会議を希望します。
提供可能なデータ・環境等 当事業に関する記録(規則、登録・利用状況、管理者アンケートの結果等)において、必要な情報は全て提供可能です。※個人情報記載書類を除く。
プログラム終了後の本格導入 実証実験(2~3校)において、解決策の有効性が確認できた場合、すぐにでも本格導入(全校)に向けて動きたいと考えております(令和7年度予算要求)

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