Urban Innovation JAPAN


残り20

締 切

小牧市多文化共生推進室、幼児教育・保育課

外国人市民の方に正しく伝わる、機械翻訳の仕組みづくりを進めたい!

Point

解決したい課題

外国人市民の方に、正確で迅速な情報提供を行うための機械翻訳の仕組みづくりを行いたい。

想定する実証実験

保育園での緊急性の高い保護者メール文や様式の記入例などを中心に機械翻訳を行ったうえで、誤訳の有無の確認と誤訳を引き起こす要因の分析を行う。

実現したい未来

ホームページや市民に配布する文書などを、可能な限り「翻訳に適した日本語」にしていくことで、機械翻訳を利用しながら多言語化を迅速に進めていく。

得られるもの

多くの自治体が抱える課題であり、他都市への展開が期待できる。

Story

とても大切なお知らせです。必ずお読みください!!

『To parents of children attending nursery schools.
 고마키시의 보육원에서는, 매일 건강하게 원아가 등원하고 있습니다.
 Mọi người đang có một khoảng thời gian vui vẻ trong một bầu không khí rất tươi sáng.
 Ik speel vandaag ook met mijn vrienden.
 Bitte loben Sie Ihr Kind, wenn Sie es abholen.』

みなさま、『大切なお知らせ』をお読みいただきありがとうございました。小牧市から保育園に通う保護者に伝えたい内容は、お読み取りいただけましたでしょうか。
母国語以外で書かれた文書、ましてや自分が全く読めない言語で書かれた文書が如何に難解で、内容がわからないということが、どれだけ不安な気持ちになるか、少しだけ体感いただけたかと思います。

国籍別人口割合

2022年4月1日現在の、小牧市の外国人住民数は9,781人で、総人口の約6.5%を占めています。リーマンショック前の2008年4月には、ブラジル国籍を持つ人を中心とした南米系の住民が、外国人住民の約7割を占めていました。
現在は、南米系住民の割合が低下し、代わってベトナム国籍、フィリピン国籍の方が増加しています。そのため、必要な言語や対応の方法が変化してきています。

年代別人口(全体)と外国人割合

2022年4月1日現在の、小牧市の総人口に占める外国人住民の割合を年代別に比較すると、市の生産活動を支える20代と30代の割合が高く、10%を超えています。また、同日現在の0歳児及び1歳児も、約10%と高くなっています。
このことから、特に若者の就労、結婚・出産のイベントや、母子保健・保育などの子育てにかかわる場所で、外国人住民の比率が高まっていることがわかります。

ちなみに、冒頭の『大切なお知らせ』には、こんなことが書いてありました。
『保育園に通う園児の保護者のみなさまへ (英語)
 小牧市の保育園では、毎日元気に園児が登園しています。 (韓国語)
 とても明るい雰囲気の中、みんな楽しく過ごしています。 (ベトナム語)
 今日もお友達と仲良く遊んでいます。 (オランダ語)
 お迎えの際は、たくさんお子さんをほめてあげてください。 (ドイツ語) 』
(重要な内容ではなく、大変失礼いたしました。)

この日本語の文章を、インターネット上のフリー翻訳を利用してそれぞれ括弧内の言語に翻訳しています。
私は、上記の5か国語が全て読めるわけではありませんが、それぞれの言語がお読みいただける方は、翻訳文に少なからず違和感を感じられたと思います。
こんな簡単な日本語の文章でも、完全な状態で対応した言語に翻訳することができません。

増える翻訳依頼。機械翻訳が必要だが…

令和3年度に多文化共生推進室で受け付けた行政文書翻訳の件数は47件、文字数は、日本語から英語・スペイン語・ポルトガル語への翻訳を中心に、約10万7千文字にのぼりました。

令和2年から続く COVID-19への対応では、外国人市民の命や健康を守るため、短い文書でいいので、とにかく緊急に多言語で伝えなければならない場面が増えました。毎日のように変わる情報の翻訳に対応するには、機械翻訳に頼らざるを得ない場面もあるのですが、機械翻訳だと、誤訳の不安があるため、1つの文章を作るだけでも相当な時間がかかってしまいます。

機械翻訳を行う翻訳エンジンの精度は日進月歩で上がっていますが、現状は「なんとなくわかる」程度にとどまるケースもあり、また依然として誤訳も発生します。しかし、誤訳の原因は、翻訳エンジンの精度だけでなく、翻訳する前の日本語にも原因があるのではないでしょうか。

「やさしい日本語」は、現状では多言語翻訳に向いてはいませんが、日本語をやさしい日本語にする過程で必要な、「文章を短くする」「伝えたいことを整理する」「不足している情報を補う」といった部分を活用し、また難しい言葉や誤訳を生む言葉を置き換えることで、「翻訳に適した日本語」を作る取り組みをしていきたいと考えています。

また、逆翻訳して誤訳の有無をチェックすることで、「翻訳に適した日本語」の精度を上げていき、翻訳エンジンの精度向上と両輪で翻訳の精度を上げ、誤訳を減らすことはできないかと考えています。

保育園の台風情報に関する通知文。大事な情報を確実に伝える必要があります。時には緊急性を伴うものも…

まずは保育の現場で実証を行いたい

保育園から保護者向けの通知例

保育園から保護者に向けた通知は、日本人向けに作成した行政文書であるため、堅苦しい表現も多く、原則日本語で作成しています。外国人の保護者に正しく内容をお伝えする必要があるため、まずは、保護者向け通知等について、今回の実証で翻訳する仕組み検証し、実現させたいと考えています。
ご協力いただける企業の皆さまのご応募をお待ちしています。

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Outline

背景 小牧市は全国でも有数の外国人集住都市である。特に20代と30代に限っては、10人に1人以上が外国籍市民である。また、近年は国籍の多様化が進み、必要な言語や対応の方法が変化してきている。
保育園から保護者に向けた各種通知については、外国人の保護者に内容が正しく伝わらず、トラブルが発生している。
課題(詳細) やさしい日本語や多言語で情報提供をしているが、人による翻訳を行っているため、翻訳に時間がかかるうえ、膨大な情報のメンテナンスには限界がある。特に緊急な情報を多言語で伝える場合は、機械翻訳に頼らざるを得ないが、誤訳の不安があり作成に相当な時間がかかる。
求める解決策 外国人にも通知の内容が正確に伝わる、精度が高い(誤訳の少ない)機械翻訳による多言語化。
上記に際し、例えば以下が有効な手段と考えられる。
・翻訳に適した「やさしい日本語」などへの文章変換
・逆翻訳による自動誤訳チェック
想定する実証実験内容(詳細) 緊急性の高い文章や窓口でよく使われる様式、行政文書などの機械翻訳を行い、誤訳の有無の確認や誤訳を引き起こす要因を分析する。そのうえで、どうすれば誤訳を起こさないようにできるかなど、翻訳精度の向上に向けた実証を実施する。
実証実験成功後の発展性 本課題については多くの自治体で同様の課題があり、他の自治体や分野にも広げることができる。
提案企業に求める専門性 ・機械翻訳の技術
・機械翻訳を行う前段階における日本語の解析技術(文章の要約、分割、主語や目的語などの抽出や推定)
プロジェクトの進め方打合せ方法 顔を合わせ、現場の状況を実際に見ていただいたうえで進めていきたいと思います。現場の状況が分かった後は、オンラインでも構いません。
提供可能なデータ・環境等 「生活情報誌こまき」、市ホームページ「Life Information」、窓口でよく案内する書類、保育園から保護者への一般的な通知文など。
プログラム終了後の本格導入 本格導入に向け、予算化に努めます。

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