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小牧市 健康生きがい推進課

高齢者の生きがい探しを支える情報発信を!~こまきフレイル予防プロジェクト~

Point

解決したい課題

市民向けの講座・イベント情報が散乱しており、特に、高齢者が欲しい情報にたどり着いていない可能性がある。

想定する実証実験

講座、イベント情報を一元化するサイトかアプリケーションを整備し、使用感を調査したり、参加者の増減や参加者層の変化を検証する。

Story

フレイル対策、高齢者の外出機会を増やそう!

“フレイル”という言葉をご存じですか?フレイルとは、高齢者の健康状態と要介護状態の間にある「虚弱状態」のことであり、地域社会とのかかわりの希薄化や心身の機能が低下した状態を指します。フレイルには、「可逆性」という特性があり、自身の状態を知り、その改善に向けた取組みを継続することで、健康に過ごせていた状態に戻すことができます。

小牧市役所健康生きがい推進課では、高齢者のフレイル対策の一環として、さまざまなイベントや講座を展開しています。私が担当しているのは「アクティブシニア教室」という講座で、おおよそ毎月1回程度、民間企業や個人で活動されている方に講義を依頼し、健康、運動、趣味など、様々なテーマで健康づくりや生きがいづくりのきっかけとなるような教室を開催しています。

例えば、昨年には、スターバックスコーヒージャパン株式会社様に講義をしていただいた、アクティブシニア教室「コーヒーの淹れ方講座」を開催しました。高齢者で毎日の“コーヒー時間”を楽しんでいらっしゃる方が多く、講習会で知識を深めることでよりいきいきとした毎日につながるのではないかと思い、テーマとして選びました。参加者からは、
「今日学んだことでお家でもおいしいコーヒーを淹れることができる気がする」
「ぜひ、家族に振る舞いたい」
「地域のサロンで皆さんにおいしいコーヒーを淹れたい」
など、とても嬉しいお声を頂きました!

毎回、満員御礼!嬉しい!ただ、その実態は…

コーヒー教室だけでなく、アクティブシニア教室は、皆さんの興味・関心のあるテーマで開催しています。そのため、毎回抽選となるほど、たくさんの方にご参加いただいています。しかし、毎回抽選作業をする中で、私は気づいてしまいました。申込者が、毎回同じ人ばかりだということを…。全体のリピート申込率はなんと64%。イベントや講座の情報は一部の健康意識の高い層には行き届いているが、フレイル対策のため外出してほしい層には情報が行き届いていないのではないだろうか、、、。

「情報が行き届いていない層にもっと届けたい!」という想い

高齢者に向けた講座は、当課が企画しているものだけでなく、庁内各課はもちろん、庁外の様々な機関が主催しているものもあります。情報発信の仕方も講座によって様々。一部のアクティブシニアは、情報を得るためにアンテナを張り、興味のある講座を見つけて積極的に参加しています。一方、情報が散在し、それぞれの講座に関連付けがないことで、真に得たい情報を逃してしまっている方や、そもそも市が「アクティブシニア教室」などの事業を行っていることすら知らない方もまだまだたくさんいるのではないでしょうか。

高齢者の方がたくさんの選択肢の中から自分に合った活動を探しやすくなるようにしたい!地域に積極的に出る“アクティブシニア”を増やし、市全体のフレイル対策を推進したい!そう思い、本プログラムに応募しました。

誰もが情報にたどり着きやすい情報発信を

解決策として、高齢者向けの講座・イベント情報を庁内外で一元化するWEBサイトやアプリケーションを整備することを考えます。現状、さまざまな媒体を活用し、情報発信をしていますが、高齢者向けの情報が一元化され、また、たくさんの選択肢の中から自分に合った、自分の興味のある活動を見つけることができるようになれば、もっと気軽に講座に応募できるようになるのではないでしょうか。

今回実験したい情報発信ツールは以下のようなイメージを描いています。

想定する機能案

  • 庁内外から講座・イベント情報を登録できる機能
  • 自分にあった活動を見つけやすくなる機能(開催日時、年齢、内容などでイベント情報を検索できるなど)
  • 自身の住んでいる場所から行きやすい活動を見つけやすくなる機能(講座・イベントがマップ表示されるなど)

提案を求めること

  • 高齢者がスマホで閲覧することを加味した分かりやすいデザイン
  • 申込み登録のハードルをさげ、だれもが気軽に申し込みできる機能

あったらいいなと思う機能

  • 通知等を利用し、既存のHPではできないアプローチ
  • 現在の市ホームページシステムや市公式LINEとの連動
  • 以前参加したイベントの関連イベントをおすすめするレコメンド機能
  • 単なる文字による周知だけでなく、短編動画を掲載できるなど、魅力的な情報発信ができる機能

また、庁内の他の部署や社会福祉協議会などの外部の関係機関とも随時イベントなどの企画情報を共有し、内容を把握した上で情報発信ができる機能があれば、似通った講座・イベントを集約したり、関連付けることが可能になり、費用対効果を高め、コスト、労力削減につながると考えています。

 上記以外にも今まで興味はあるがイベント参加に至らなかった新規参加者が増えることに寄与する仕組みがあれば、ぜひご提案ください。もちろん、上記すべて実現できなくても構いません。少しでも、今より良い情報発信の在り方を一緒に模索できればと思っております。

想定する実証実験の内容

想定する実証実験の内容としては、WEBサイトまたはアプリケーションなどの情報発信ツールを作成し、実際に募集を行っている講座・イベントを掲載した上で市民に試験的に公開することを考えています。そこで、サイト等に掲載した講座・イベントの参加者に対して使用感等を調査したり、従来の情報発信と比較して参加者層や人数の変化があるがあるかを検証したいと思っています。作成したWEBサイトやアプリケーションの周知については当課でさせていただきます。

最後に

人生100年時代と言われる今。高齢者が自分のため、家族のために、お友だちと一緒に気軽に外出をし、地域での活動を通して、健康で、生きがいのある明るいまちとなるよう、情報発信のあり方を一段、ステップアップさせたいと思います。ご協力いただける企業の皆様、素敵な提案をお待ちしています!

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Vision

実現したい未来

高齢者がさまざまな機関が実施している講座・イベントの情報を手軽に入手できるようになり、講座・イベントの参加者数が増加。
結果的に、高齢者等のデジタルデバイド対策のほか、外出機会が増えることによるフレイル対策につながる。

得られるもの

市民サービスの向上はもちろんのこと、デジタルデバイド対策にもつながる。
同様の悩みを抱えている他の自治体への横展開が期待できる。
認知度を上げるため、関係機関との連携のほか、広報、メディアを活用した情報発信などが可能である。

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり最大50万円
※支援金は予算の範囲内において支払います。
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、実証報告書の検査完了後になります。

背景 ・健康生きがい推進課では、市民の生きがいづくり支援のため、特に、高齢者を対象としたイベント・講座を展開している。
・高齢者に向けた講座は当課が企画したものだけでなく、庁内各課、庁外の様々な機関が主催しているものもあり、情報発信のあり方も様々であり、真に必要としている方に情報が行き届いているのか分からない状況である。
・また、主催する側も、それぞれ目的達成のためにイベント・講座を開催しているが、テーマ、内容、日程など、似通った講座・イベントが乱立してしまうこともある。
・こうした状況の中で、募集定員に達しないなど、集客に苦慮することも多い。
課題(詳細) ・市民向けの講座・イベント情報を市ホームページ、広報こまき、SNSなど様々な媒体で周知しているが、情報が散乱しており、特に、高齢者が欲しい情報にたどり着いていない可能性がある。
・市民向けの講座・イベントは、庁内外の様々な機関が実施しているが、それぞれが、自分たちの目的達成のため実施しており、その内容はもちろん、日程等についても共有されていない。
求める解決策 ・市民向けの講座・イベント情報を庁内外で一元化するため、WEBサイトやアプリケーションを整備する。
◾️庁内外から講座・イベント情報を登録できる機能
◾️自分にあった活動を見つけやすくなる機能(開催日時、年齢、内容などでイベント情報を検索できるなど)
◾️自身の住んでいる場所から行きやすい活動を見つけやすくなる機能(講座・イベントがマップ表示されるなど)
想定する実証実験内容(詳細) ・WEBサイトまたはアプリケーションなど、情報発信ツールを作成し、市民に試験的に公開する。
・サイト等を利用し実施した講座・イベントの参加者に対して使用感等を調査する。また、従来の情報発信と比較して参加者層や人数の変化があるかを検証する。
実証実験成功後の発展性 ・全庁的な事業展開はもちろんのこと、庁外の関係機関の講座・イベントにも拡充したい。
・本市だけでなく、同様の悩みを抱えた他の自治体でも展開させることが期待できる。
提案企業に求める専門性 ・市民(特に高齢者)の視点に立ち、伝えたい層に確実に伝わる情報提供の仕組みを作ることができる企業
・様々な機関が操作する可能性を見据え、操作性が良く、WEBデザインに優れた企業
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・基本的には、オンライン対応で問題ありません。
・定期的には、対面での対応を希望します。
提供可能なデータ・環境等 ・広報こまき
・小牧市公式SNS
・小牧市公式ホームページ
プログラム終了後の本格導入 ・実証実験の結果を踏まえ、費用対効果によっては本格導入を検討

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