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応募終了

名古屋市 経済局スタートアップ支援室

AI・IoT等のテクノロジーを活用し、ウィズコロナ・アフターコロナの新たな社会を創出!

採択企業
メドリッジ株式会社

Point

解決したい課題

新型コロナウィルス感染症の一定の終息後も、感染症対策を行いながら生活する「ウィズコロナ」が続き、その後のアフターコロナでは、社会が大きく変化していることが予想され、新たな社会システムを創出する必要がある。

想定する実証実験

・ロボット・AI・IoT等を活用した新たな市民向けサービスの提供を行政のフィールドなどを活用して提供
・ロボット・AI・IoT等を活用した新たなBtoBサービスや業務支援システムを行政、民間で実証

Story

集合写真

新型コロナウイルスの影響

昨年度、突如発生した新型コロナウイルスは、世界各地に感染が拡大し、多くの死者が出ています。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の発表によると、6月21日現在、世界の感染者数は870万人を超え、死者数は46万人以上にのぼります。また、日本国内においても、厚生労働省の発表によると、PCR検査陽性者は17000人を超え、1000人近い方が尊い命を落としています。

新型コロナウイルス感染者数(令和2年6月21日現在)
新型コロナウイルス感染者数(令和2年6月21日現在)
出典:WHO coronavirus disease (COVID-19) dashboard. Geneva: World Health Organization, 2020. Available online: https://covid19.who.int/ (last cited:Jun 21st,2020).

この新型コロナウイルスの影響により、人と人との集まりや移動の自粛など、市民の社会生活は大きな制限を受けています。また、経済においても、直接的に大きな影響を受けている観光・飲食の分野をはじめとして、様々な分野において経済活動に大きな影響を与えています。

これにより、社会生活や経済活動が大きく停滞し、多くの市民が鬱屈した中での社会生活を余儀なくされるとともに、戦後最大の経済の落ち込みも懸念されており、科学技術により発展した我々の生活基盤が大きく崩れ、持続的な社会に大きな赤信号が灯っています。

コロナ禍における名古屋市の状況

もちろん名古屋市も例外ではありません。名古屋市内の陽性患者は累計で288人を数え、これまで23名の方がお亡くなりになられています(6月21日現在)。産業面では、観光・飲食の分野はもちろん、当地域が誇る自動車産業を始めとしたものづくり産業にまで影響が及び、先行きが見通せない状況です。

当地域の経済団体である名古屋商工会議所や愛知中小企業家同友会によると、それぞれが会員企業を対象に行っている景況感に関する調査において、直近(5〜6月実施)の調査結果で両団体ともに大幅に景況感が悪化しており、特に愛知中小企業家同友会では、調査開始以来最大の下げ幅を記録し、中でも製造業の景況感が全業種中最も悪化したとのデータが示されています。

こうした状況下において私たちは、今年度に入るとすぐに、名古屋を拠点に活動するスタートアップやそのサポート企業等にヒアリング調査を行いました。展開するビジネスにより違いがあるものの、売上減や受注キャンセル、研究開発費や投資資金の縮小による資金調達難など、総じて厳しい状況にあることがわかりました。

が、その一方で、自分たちが持っている技術や製品・サービスを活用してコロナ禍の状況打破に貢献する提案もたくさんいただきました。ものづくりとそれを支えるサポート産業の集積により比較的強固な基盤もつ本市の産業がピンチを迎えるいま、それをチャンスに変え得るのが、テクノロジー企業であり、スタートアップであると、私たちは考えています。

テレビ会議

変わりゆく社会

現在、わが国では、これまでなかなか進まなかった働き方改革やデジタルトランスフォーメーションなどが、新型コロナウイルス感染症の影響により否応なしに急速に進展し、日々の生活から経済活動まで、社会が大きく変化しつつあります。

例えば、感染防止のための手段として採用された、オンライン会議などの異なる地点間での接続は、時間的・物理的な効率化が図れ、遠隔地とのつながりが比較的容易になるなど、その有用性から当面の対策としてだけでなく、すでに通常業務の中に定着しつつあります。また、在宅勤務やテレワークも多くの企業等で採用され、現在も継続している企業が多数見受けられます。

新型コロナウイルス感染症の影響により社会が大きく変わる中で、行政、民間部門にかかわらず、既存業務の手法やプロセス、顧客やサービス受益者との接点、商品販売やサービス提供手法などにおいて、AIやIoT、ロボット等の様々なテクノロジーが活用され、日々の生活や経済活動のいろいろなシーンで、新型コロナウイルス感染症の拡大前よりも豊かで便利な社会に変わっていく可能性があります。

歴史を振り返ってみると、スタートアップ先進国アメリカにおいては、リーマンショック直後に多くのスタートアップが生まれ、今では巨大企業へと成長しています。その中には、一昔前には想像もできなかったサービスやプラットフォームを提供している企業もあり、今にして思えば社会が大きく変わる転換期であったと言えます。

先進社会イメージ

厳しい状況で大きな社会変革の時期にあるからこそ、新しいことに積極的に取り組むことができ、新たなものにチャレンジしてみよう、使ってみようという機運が大きく高まります。既存企業やスタートアップにおいても、今後、ビジネスチャンスが見込める分野への参入が進むことでしょう。そして、これを契機に、新たな産業を生み出す起爆剤が生まれてくるのではないかと私たちは考えます。

厚い製造業の集積の影で、スタートアップやデジタル産業の集積の薄さが当地域の弱みとも言われてきました。ウイズコロナ・アフターコロナの時代を迎えるこの時を、名古屋のスタートアップが成長する、さらには優れたスタートアップを名古屋に呼び込む絶好の機会と捉えています。そして、当地域の強みである製造業においてもデジタルトランスフォーメーションがさらに進展することで、当地域の産業がより強固なものになっていくことでしょう。

皆さんと一緒にこの難局を乗り越えることで、この名古屋にスタートアップやデジタル産業を集積させていくきっかけとしたい、私たちはそう考えています。

ロボットイメージ

ウイズコロナ・アフターコロナの新しい社会を名古屋から!

上述のとおり、名古屋市を中心とする大都市圏は、世界有数のものづくり産業の集積地として強固な経済基盤を有していますが、その一方で、製造業の強さゆえの質実剛健なイメージが先行し、ともするとイノベーティブな気風が当地域から感じ取れない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、当地域のものづくり産業の中心である自動車も、誕生した当時はまさにイノベーションそのものであり、そのほかにもコンタクトレンズやスタンプ印、スーパー銭湯やマンガ喫茶など、当地域が生んだ新製品・新サービスは数多く(諸説あります)、元来この名古屋の地はイノベーティブな気質を十分に持ち得た土地柄でもあるのです。

ハッカソン

 名古屋市主催により毎年開催している「Nagoya Hackathon」。今年で4回目の開催を迎えますが、例年若い世代を中心にたくさんのクリエイターやエンジニアの方に参加していただき、特定のテーマのもとで新たなビジネス創出に取り組んでいただいています。

今年は7月にオンラインでの開催を予定していますが、そのテーマはズバリ「新型コロナウイルスで変わる世界に新たな価値を創出せよ」。名古屋市としては、ウイズコロナ・アフターコロナという過去に類を見ない変化の時期を千載一遇の「機会」と捉え、イノベーションの創出やチャレンジする機運の醸成、そしてスタートアップやデジタル産業及びそれを担う人材の集積を図っていきたいと考えています。

アフターコロナの新しい社会モデルを、先進テクノロジーの活用により創り出し、それをこの名古屋の地で実証していきたい。そしてそのためのフィールドを行政、民間を含め、広く提供していきます。

世界をあっと言わせるような、新しい社会システムをこの名古屋から提案し、市民の豊かな生活と新たな産業の創出に貢献できるよう、新しい世界を創るチャレンジを一緒に進めていきましょう。皆さんからの提案をお待ちしています!

集合写真
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Vision

実現したい未来

・ウィズコロナ・アフターコロナにおいて、市民や企業の社会生活がこれを機にさらに飛躍し、豊かになる社会をつくっていきたい。
・この取り組みを通じて「人の価値観の変化」「ワークスタイルの変化」等に新規の事業機会を見出す、有望なスタートアップを名古屋に集積させたい。

得られるもの

・市民向けサービスの実証フィールドの提供
・メディアでの露出や広報面での協力

Outline

背景 新型コロナウイルス感染症の拡大により、市民生活や経済活動に大きな制限を受け、一定程度終息した後もそれに対応した社会(ウィズコロナ、アフターコロナ)の中で生活していく必要がある。
課題(詳細) 新型コロナウイルス感染症が一定程度終息した後も、ウィルスと共存する社会(ウィズコロナ)の中で生活していく必要が予測されており、その後の社会(アフターコロナ)では、デジタルトランスフォーメーションなど、社会が大きく変化していくことが予想される。このような新たな社会を、テクノロジーの活用により前向きに創っていくことで、マイナスをプラスに変え、より豊かな社会生活を実現する。
求める解決策 ロボット・AI・IoTを活用した新たな社会システムやサービスの提供により、社会生活や経済活動がこれまで以上に豊かになるようにしてほしい。
想定する実証実験内容(詳細) ・ロボット・AI・IoT等を活用して、行政フィールドなどにおいて、市民を対象とした新たな社会生活を提案する実証
・ロボット・AI・IoT等を活用して、行政や企業における業務がより効率的・効果的にできるようなシステムの導入の実証
実証実験成功後の発展性 ・市民向けサービスについては、実証をもとに製品化し、広く市場に提供することができる。
・行政や企業の業務に関するものについてはこれを機に、広げていくことができる。
提案企業に求める専門性 ロボット・AI・IoT等の専門知識や、サービスや業務に関する業界の知識
プロジェクトの進め方打合せ方法 週1回程度の打ち合わせをオンラインも活用して実施。
フィールドとなる行政や企業とも密接に連携を図ってほしい。
提供可能なデータ・環境等 行政が持っているフィールドやビッグデータを内容に応じて提供。
民間についても、積極的にフィールドの提供先を探します。
プログラム終了後の本格導入 行政フィールドを対象とする提案については、実証実験の結果により、次年度以降の契約も検討。

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