応募終了
名古屋市 総務局人事課
AI面接で非常勤職員 採用採用活動のファーストステップをAI化して、より優秀な職員を採用したい!
Point
解決したい課題
・優秀な人材確保のために、面接の質の向上(質問の質、評価基準の平準化など)させたい。
・エントリー数を増やしたい。
・採用に関わる工数を減らしたい。
想定する実証実験
AIを活用した採用面接の実施
Story
職員にふさわしい優秀な人を採用したい
組織の要は「人」です。いかに優秀な人材を確保するか、それは我々にとって大きな課題です。
名古屋市には正規職員のほかに非常勤職員も多数働いていますが、非常勤職員は、正規職員を的確にサポートするという組織にとって大切な役割を担っており、いわゆる事務処理を行う方から、区役所等で窓口応対を行う方まで、幅広く活躍しています。
非常勤職員にも業務の専門性に応じていくつかの区分がありますが、今回想定している補助的業務を行う職員については、年間約4,000人が働いており、そのうちの一部について、毎年選考を実施しています。
採用プロセスは、各職場で募集を行い、面接等の選考を実施し、合否を決定するという流れで行っており、その中でも重要となるのは、受験者の人となりを確認し、組織の一員を任せられる人物を見定めていくことです。面接では、公正・公平であるとともに、いつ誰が評価を行っても同じ結果が出ることが常に求められます。
そのため、名古屋市では、非常勤職員等の採用に関して、公平性、公正性、透明性を確保し、適性、能力などに基づき職員にふさわしい優れた人材の確保に向けて、採用に関する運用マニュアルを作成し、公平・公正・透明な採用試験の実施に取り組んできました。
しかし、面接を実施し、公平・公正な採用を行うにあたっては、いくつかの課題があります。
非常勤職員の採用に関するマニュアル
面接評価を平準化したい
多くの方に受験をいただいたとしても、面接を行う側の質問項目や面接評価基準がまちまちであると、均質的に評価できず、結果として採用者の質にバラつきが発生します。採用したあとに、面接評価と実際の働きぶりに違いがわかることも…。
質のバラつきをなくすためには、同一の面接官がすべての人物を面接すれば、評価の均一性が図れますが、現実的には困難です。そこで、受験者一人一人に、同じ観点からの質問を行い、より本質的な人物像を判断できるようにするために、採用に関する運用マニュアルに面接の評価項目例を記載し、評価基準の明確化を図りました。「面接評価票」に評価項目を記載し、それぞれ5段階評価で評価します。そして、それらをもとに総合評価で点数付けを行います。
しかし、非常勤職員の採用は、各職場の人事担当者が面接をするため、職員の力量に左右されやすい上に、面接のノウハウが蓄積されにくく、面接の質も向上しにくい現実となっています。
十分なエントリー数を確保したい
優秀な人材を確保するためには、より多くの方から応募していただくことが必要となります。しかし、これまでの対面型の面接では、直接面接会場までお越しいただくことが必要となり、地理的な制限や時間的な制限から、実質的に応募される方が限定的となってしまいます。
職員の事務負担が大きい
優秀な職員を採用するために、より多くの人にエントリーいただき、より力を入れて準備すると、その分、職員の業務負担は増えます。通常の業務も抱えながら面接事務を実施していくため、担当職員は大きな負担を抱えることになります。
採用までの流れ
課題をまるっと解決してくれるAI面談を導入したい
民間企業だけでなく、他の自治体でも、AI面接による評価の平準化や職員の負担軽減、柔軟な面接実施による優秀な人材の確保などが進められています。名古屋市でも、下記に該当する課題を解決してくれるようなシステムの導入を切望しています。
・AIにより均質的な質問と評価ができる
・受験者の移動負担、時間的負担を軽減することで、広く応募していただけるよう、タブレットやスマートフォンからいつでもどこからでも面接に参加できる
・面接後でも人物像がわかるよう、面接の応答についてレポートとして記録できる
・面接態度等について事後的に確認できるよう、画像・動画を記録する仕組み
AI、ビックデータ、オンライン化…テクノロジーが進む社会において、行政もそのテクノロジーを活用し、仕事の進め方を変革していくことが必要と考えています。採用手続きにAI面接を導入することで、より確実に公正・公平かつ優秀な人材を確保することを目指しています。
そのために一緒に実証実験を進めていくパートナーを募集します。一緒に頑張りましょう!たくさんのご応募をお待ちしています!
Vision
実現したい未来
・正規職員がクリエイティブな業務に取り組む余裕を作り出し、よりよい行政サービスの提供につなげたい。
得られるもの
・他の行政機関への波及効果が期待できる
・今回の非正規職員の採用に関する実証実験を踏まえ、正規職員の採用活動への波及効果も期待できる。
Outline
背景 | 名古屋市では、正規職員の補助的業務を行う非常勤職員(会計年度任用職員)が、年間約4,000人働いている。 採用活動は、各職場の人事担当が個別に実施しているため、採用に関するマニュアルを整備して、面接や評価の基準をあわせることにしているが、それぞれの課で行う業務も異なることから、個別に判断を行っているのが実情である。 面接では、常に公正・公平が求められるが、市の非常勤職員を希望する方も少なくなっており、最低限の基準をクリアしていれば採用しているのが現状で、同じ非常勤職員でもお願いできる業務の幅は人によってかなり違うということが起きている。 |
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課題(詳細) | ・面接評価の平準化(面接の質の向上) 現状は職員が直接面接しているが、面接官ごとに評価が異なる ・職員の事務負担の軽減 職員が面接しているため、日常の業務に面接業務がプラスされ、職員の負担が増えている。 ・事務作業に必要な一般的な技術・リテラシーを持っているか面接の時点で判断できていない 補助的な事務作業などがを主な業務内容だが、これまでの面接ではパソコンのスキルなどを確認することが難しい。 ・もっとたくさんの方にエントリーしてほしい 対面型面接を必須にする場合、実質的に募集地域が限定されてしまう。もっと幅広い人からエントリーしてほしい |
求める解決策 | 民間企業で広がりつつあるAI面接やオンライン面接などを柔軟にとりいれ、評価の平準化や職員の負担軽減、優秀な人材の確保を進めたい。 ・受験者自身のタブレットやスマートフォンを使って、指定する期間中に、「いつでも」「どこからでも」面接に臨めるようにしたい ・評価を平準化するために、質問と評価を均質化したい |
想定する実証実験内容(詳細) | ・会計年度任用職員(非常勤職員)を対象として、タブレット端末やスマートフォン端末を用いたAI面接の実施。 ・まずは総務局内の会計年度任用職員の採用を視野に、実証実験を行う(他の部局においても賛同いただける場合には実証実験に参加) |
実証実験成功後の発展性 | 会計年度任用職員の採用について、AI面接のフレームを本格導入し、全市的に活用できる状況を整えられるよう検討を進める。 |
提案企業に求める専門性 | ・受験者のデバイスから受験でき、録画可能なAI面接のシステムの構築技術 ・面接の応対を、自動でレポートにするための音声認識技術 |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | ・必要に応じて、オンライン会議による打ち合わせを実施し、本市が求める内容をすり合わせする ・テスト面接を実施が可能なこと |
提供可能なデータ・環境等 | ・区分別会計年度任用職員の数(更新等があるため、大幅な増減があり) ・一般的な募集から採用までの流れ ・従前の面接評価様式(準則) |
プログラム終了後の本格導入 | ・本採用にかかる検証結果を踏まえ、必要な予算化を検討する ・正規職員の採用については、試験機関が異なるため、所管部局(人事委員会)に対して、本取組みにかかる実施状況及び検証内容について情報提供を行う |
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