Urban Innovation JAPAN


応募終了

名古屋市 住宅都市局名港開発振興課、観光文化交流局MICE推進室

金城ふ頭来訪者への最適なアクセスルート案内ツールの開発

採択企業
株式会社 New Ordinary

Point

解決したい課題

・車での来訪にかかる最適なルート選択案内
・来訪者の回遊状況(来訪施設、立寄施設、滞在時間等)が把握できておらず、今後の施策の展開に資するデータがない

想定する実証実験

・ウェブ等を用いた適切なルート案内(利用者にとって楽しい、便利と感じられるもの。既存サービスへの組み込み等がベスト)
・地区内事業者とともに実施する来訪促進事業等との連携

Story

《交流拠点(金城ふ頭地区)について》

 名古屋市港区金城ふ頭は、レゴランド、リニア・鉄道館、国際展示場等が立地する一大交流拠点。名古屋の南端に位置し、伊勢湾岸自動車道名港中央ICに直結するなど、車での来訪が便利な場所です。
 地区への来訪車両は年間約60万台、テーマパークや博物館に遊びに来るファミリー層、BtoB催事に来るビジネスマン、コンサートを楽しみに来る青年層等、来訪者属性は多様です。

2015年にレゴランドがオープンしたことにより、来訪者がさらに増えた。

 金城ふ頭は、また、中部経済を支える完成自動車の輸出拠点であり、陸送されてきた完成自動車が金城ふ頭で自動車専用船に積み込まれ、世界各地に輸出されていきます。

(写真提供:名古屋港管理組合)

《これまでの取り組み(アクセスルート整備と交通案内)》

 港湾物流と調和した交流拠点開発を進めるため、物流車両と交流車両の動線分離を図ったり、高速道路から信号交差点を介さず駐車場に入庫できる専用路をつくるなど、道路改良を行いました。こうした便利なアクセスルートを案内するため、現地に誘導看板を立てる、ウェブサイトにルート図を載せる、ヴィックス情報を提供する、来訪車両の多い日には交通誘導員を配置する等の対応をしています。

 しかし、認知が徹底されずに交通集中を招いたり、ナビに目的施設を入力したため駐車場を探すうろつき交通につながり、中には高速道路に誤侵入する車も後をたちません。交通混雑が港湾物流に支障をきたさないよう、対策に取り組んでいく必要があります。

地区内の交通集中の様子

《交通誘導と来訪促進は表裏一体》

 地区内の交流施設が連携し、来訪を促す取り組みを、まちづくり協議会において展開しています。こうした来訪促進のPRと交通案内は、来訪者にとっては一体で提供されることが望ましいですが、連動して展開することができずにいます。
特に金城ふ頭は、休日に家族で出かける場所であったり、ビジネスと言っても祝祭的な展示会に参加する場所ですので、車でのアクセスも規制やお願いによるルート選択より、楽しい、便利、お得、といった動機から選択してもらえるような利用者の行動を前向きに促す支援ツールがふさわしいと考えます。また、来訪者の回遊状況(来訪施設、立寄施設、滞在時間等)が把握できるようになれば、交通誘導においても来訪促進においても、より効果的な打ち手を繰り出すことができるのではないかと考えています。


具体的な手法は問いませんが、例えばスマートフォン端末等のアプリであれば、ダウンロードやアップデートの手間を考えると、自分の端末に入っていることが嬉しい、便利といったものでないと、淘汰されてしまうのではないかと考えています。

金城ふ頭へのアクセスルート案内(一般道)
金城ふ頭へのアクセスルート案内(高速道)

《将来的な展開》

 名古屋の臨海部(ベイエリア)には、金城ふ頭のほかに、ガーデンふ頭(名古屋港水族館等)、中川運河(バーミキュラビレッジ、アートスポット等)、ラムサール条約登録湿地(稲永)といった魅力的なスポットや、名港トリトン、工場風景(工場萌え)など、評価の高い港湾風景も見られるため、支援ツールがうまく機能するのであれば、ベイエリア全体ツールとしての展開や、類似他地区への横展も考えられます。


 また、金城ふ頭は、将来的にはフェリーふ頭やクルーズ船ふ頭が整備され、海の玄関口として更なる開発が進んでいくため、末永く交通誘導と来訪促進を担う情報インフラとしての使用ができるのではないか、と期待を込めています。特に開発に必要な時間を考えると、自動運転が普及した中でどう取り扱っていくべきか等の視点も必要になるのではないかとイメージしています。こうしたイメージが具現化できるような取り組みを、ぜひ!ご提案ください。

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Vision

実現したい未来

・円滑な交通誘導と来訪機会の増加の両立
・立寄機会の増加、リピート数の増加、満足度の向上
・アフターコロナにあっては、海外観光客増加を見越した多言語対応

得られるもの

・自動車交通の集中や駐車場を探す「うろつき」が発生する施設周辺等における横展開
・広報面での協力
・利用者へのノベルティ提供等の機会創出

Outline

背景 ・名古屋臨海部(ベイエリア)に位置し、レゴランド、リニア・鉄道館、国際展示場等が立地する一大交流拠点
・中部経済を支える完成自動車の輸出拠点であり、特に自動車交通においては、港湾物流機能との調和が必須
・広域からも来訪者が訪れる名所づくりを目指し、将来的には、フェリーふ頭、クルーズ船ふ頭が整備され、海の玄関口となるべく開発が進められている。
・地区への来訪(車利用)は年間60万台超
課題(詳細) ・開発における自動車交通対策として、港湾物流動線と交流動線の分離をはかり、看板設置、ウェブサイト掲載、交通誘導員配置等を行っているが、行政側が通ってほしいアクセスルートが利用者に選択されていない。
・地区の集約駐車場の入口が、アクセスルートを選択しなかった場合はわかりづらいため、駐車場を探すうろつきや違法駐車などにつながっている。
・地区に複数の駐車場があり、近くて容量が少ない駐車場への集中が地区内渋滞を引き起こしている。
・帰路においては、交通集中が発生する際のう回路案内の、利用者への到達が不十分(20時過ぎ終了のコンサートにおいて24時過ぎまでの渋滞する等)
・地区内事業者構成されるまちづくり協議会において、来訪促進事業に連携して取り組んでいるが、立ち寄り含めた更なる来訪機会を創出したい。
・交通対策と来訪促進は表裏一体であり、抱き合わせで実施することで相乗効果を上げたいが、抱き合わせで実施するツールを持ち合わせていない。
求める解決策 ・自動車での来訪にかかるアクセスルートを楽しい、便利と感じられる方法で選択できる支援ツールの開発
・来訪者の回遊状況を把握することによる、適切な情報提供策等の立案に資するデータの把握
想定する実証実験内容(詳細) ・スマートフォンやタブレット等の端末を利用した自動車交通におけるアクセスルート案内(規制や依頼による誘導でなく、このルートを選択すると楽しい、便利、お得と感じる訴求を希望)
・来訪者のルート選択状況、回遊状況(来訪施設、立寄施設、滞在時間等)のデータを把握し、今後の施策の展開に役立てられるよう見える化が簡単にできるツールの試作
実証実験成功後の発展性 ・交通案内、来訪促進の基幹ツールとしての活用
・名古屋臨海部(ベイエリア)の来訪にかかる施策への横展
提案企業に求める専門性 ・自動車等の経路案内
・位置情報の処理
・利用者にとって分かりやすいユーザーインターフェースデザインやサービスデザインの知見
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・オンライン会議の対応可
・現場視察等の対応可
提供可能なデータ・環境等 データ:
・駐車場利用実績(国際展示場駐車場、金城ふ頭駐車場)
・来場車情報(金城ふ頭駐車場。ナンバープレート読み取り)
・来訪経路にかかるナンバープレート調査結果(H29年度)
・来訪者や駐車場利用者アンケートの結果 他

環境 :
・地区内事業者によるまちづくり協議会等を通した広報等

プログラム終了後の本格導入 実証結果をふまえ本格導入を検討
(費用対効果の検討)
・看板設置、交通誘導員配置等との比較
・今後の発展性やランニングコストとの比較 等

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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