Urban Innovation JAPAN


残り8

締 切

環境局作業課

粗大ごみ収集ルートの作成をもっと簡単に!手書き地図からの脱却!

Point

解決したい課題

粗大ごみの車両への割り振り、収集ルートの作成は、各家庭からの申込情報を基に手書きで作成しているため、担当者の負担が非常に大きい。
また、収集時に、申し込みの無い品目を誤収集する事案が発生している。

想定する実証実験

申込情報から自動で複数車両への担当割り振り、およびルートを作成するツールを開発。
収集時にはタブレット等を車両に搭載し、自動でルート案内と収集品目の確認を行うことが出来る。

実現したい未来

地図作成の手間をなくすことで、その時間を活用した環境美化収集などにより、生活環境を改善したい。

得られるもの

ごみ収集という全国共通の事業のため、他自治体への展開が可能となる。

Story

皆さんは粗大ごみ収集のやり方をご存じでしょうか?

 ごみ処理行政は、今も昔も変わらない市民生活に密着した、我々の生活に無くてはならないものです。リサイクルやエコが叫ばれる時代ですが、それでも収集しなければならないごみの量はとても多く、さらに収集に至る作業はほとんど手作業です。

 粗大ごみ収集もその中のひとつとして、名古屋市では月1回の収集日に合わせて、各家庭から申し込みをしていただき、それぞれのお家の前まで収集に伺っています。粗大ごみは燃えるごみ等とは異なり、収集ポイントや収集物が毎回異なります。

 各家庭をどのように回ったらよいのか?収集に向かう車両で果たして収集しきれるのか?など、熟練の技・経験で、各車両に収集対象の粗大ごみを割り振り、収集ルートを地図に書き込むなど、全て紙と手作業で行っています。業務の流れを詳しく説明します。

100万点を収集する粗大ごみ業務

①受付〜各事業所への割り振り
 粗大ごみの申し込みは粗大ごみ受付センターで名古屋市全域分を一括して受け付け、実際に収集を担当する各区の環境事業所へ申込データが送られます。各地区月1回の収集ですが、毎日申し込みがあり、年々申し込みは増えている状況で、令和3年度には約40万件の申込件数があり、申し込みされた粗大ごみの点数は100万点を超えました。

②車両の割り振り
 各区の環境事務所は受領した申込データを印刷して、収集区域全体の地図とにらめっこをしながら、収集場所、粗大ごみの種類を把握し、何台で収集し、何回工場へ運搬すればいいのか、熟練の技で車両への粗大ごみの割り振りを行います。
 割り振りが終わったら、次は収集ルートの作成です。

③収集ルートの作成
 今度は車両の担当者が、割り振られた申込データをもとに、一番効率的だと思われるルートを地図上に手で書き込んでいきます。

収集ルートを手書きで記入した地図

④収集
 申込データ(紙)を持って、収集に周ります。伝票に照らしながら、申請のあったごみを収集します。毎週水~金曜日に粗大ごみの収集を行っていますが、特に収集の多い水曜日には1日で約100両の収集車が市内を駆け巡り、粗大ごみを収集しています。

いまだ残る膨大な手作業

 それでも、平成4年から始まった粗大ごみの収集は、これまで少しずつ改善を行ってきました。例えば、受付方法については手書き申込のみだったところ、インターネットからの申込を可能にしたり、行政としてはデータの管理をしやすくするシステムの導入をしたり、改善は行ってきました。しかし、最後の収集の段取りはすべて手作業であり、膨大な手作業が残っています。その膨大な手作業を行う担当者もこの先人員不足が懸念されており、最新技術を用いて効率化できないかと考えています。

 さらに、粗大ごみの収集時にも課題があります。前述の申込データを現場に持ち出して、伝票を確認しながら収集をするのですが、収集員も焦って、申し込みのない品目を誤って収集してしまうことがあります。
 我々の仕事は市民の日常を守ること。財産を傷つけることはあってはなりません。ここにもなにかミスが発生しないような仕組みが必要だと考えています。

こんな姿を目指しています!

 今回の実証事業では、車両の割り振り、収集ルートの作成、収集チェックまで、先進技術を使ってスムーズにできるような仕組みを試してみたいと考えています。

 申込データをインプットし、車両の割り振り、収集ルート作成を自動化するのは、どのような仕組みが有効なのかがわからないのが現状です。

 将来的には、割り振りはAIが自動にやってくれて、収集作業員はタブレットを持って収集に行くだけ、収集内容を現場で確認、チェックしながら収集を行う、というようになるのが理想です。それによって、これまで地図の作成に充てていた時間をもっと有効活用できるのではないか、市民のためにもっと出来ることが増えるのではないか、と考えています。

 いま地図の作成を担当している職員から地図作成の業務負担が減れば、きっと収集車に乗って街に出て、そしてポイ捨てごみや不法投棄が皆さんの目に入ることは減るでしょう!

おわりに

 はじめに述べたように今も昔も変わらないごみ収集も、先進技術の活用によって変わるべき時期が来ていると考えています。ぜひ素晴らしい提案の下で、私たちの業務の効率を改善し、名古屋をよりよい街にしていきましょう!

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Outline

背景 粗大ごみ受付センターで受け付けた粗大ごみの収集依頼は、各区の環境事業所に割り振られたあと、車両割り振り、収集ルート作成を手作業で行っている。
ごみ収集は市民生活に直結する業務として、なくてはならないものであるが、ルーティーンワークの繰り返しで業務改善が進みにくい体質である。
また、現場では紙媒体を使用し、人に頼った作業が多く、市役所のDX施策のひとつとして業務の効率化を進めていく必要がある。
課題(詳細) 粗大ごみの各車両への割り振り、ルート作成は、ごみ収集の職員が収集作業終了後、申込情報(粗大ごみの種類、収集場所など)が記載された伝票を1件ずつ印刷し、車両への割り振りやルートに応じた伝票の並び替えを行うなど、紙による事務ばかりとなっている。
また、紙の伝票を持ち出して実際の収集作業を行うが、収集時の確認が不十分なことにより、誤って申し込みの無い品目を収集する事例も年数件発生している。
求める解決策 ・申込情報から自動で複数車両への担当割り振り、収集ルートの作成、および車載タブレットによるルート案内
・各収集ポイントにおける申込品目の確認機能による誤収集の防止
想定する実証実験内容(詳細) 名古屋市内の特定の区の環境事業所を対象として、申込情報に基づき作成したルートで実際の収集作業を行う。収集作業上の支障が発生しないか、また、効率的に収集作業が行えているかどうかを検証する。
その上で、地図作成業務にかかる業務時間の比較、および誤収集防止機能についても、職員からのヒアリング等を通じて、効果の検証を行う。
実証実験成功後の発展性 ごみ収集車の増減等、収集の条件が変更された場合でも、最適なルート作成等ができるようにする。
また企業側にとっては他自治体に対し、本課題で開発したシステムをクラウド上で展開するなどし、さらなる顧客獲得が見込める。
提案企業に求める専門性 ・AIによる配車割り振り、ルート作成技術
・タブレット端末でのルート表示、収集状況のリアルタイム更新等、ユーザインターフェースに優れたシステム構築が行えること
プロジェクトの進め方打合せ方法 オンライン会議対応可
提供可能なデータ・環境等 粗大ごみ収集申込の受付情報(申請者の住所(*)及び品目):CSV形式
(*)住所は緯度・経度等の座標も出力される
プログラム終了後の本格導入 予算化し、導入について検討していく。

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