Urban Innovation JAPAN


残り8

締 切

経済局中央卸売市場本場業務課

「青果物流通の標準化」を見据え、効率のよい場内物流モデルを作成したい!

Point

解決したい課題

中央卸売市場本場の青果棟周辺において、トラックの待機場所の不足、荷降ろし場所・荷積み場所の不足が積年の課題となっている。そのような状況下、全国的に進められる物流ルールの統合「青果物流通の標準化」に対応し、場内物流の生産性・効率性を向上させていきたい。

想定する実証実験

物流動線、荷の動き、敷地の使い方を経時的・俯瞰的に把握し、新たな場内物流モデルを作成する。

実現したい未来

全国の生産者や出荷者から「選ばれる市場」となり、名古屋市民の豊かな食生活を支えたい。

得られるもの

当市場で得た知見・ノウハウは全国の卸売市場で横展開可能なものになると考えられます。

Story

「集荷」「価格形成」「分荷」の役割を果たす中央卸売市場

 今日もスーパーには新鮮な野菜や果物、魚介類が並んでいます。毎日、いつでも新鮮な食材を買うことができるのはなぜでしょうか? 

 日本、そして世界の各地でとれた新鮮な野菜や果物、魚介類などは、名古屋市中央卸売市場本場(以下、「本場(ほんじょう)」)を経由して、皆さんの食卓に届けられています。中央卸売市場に全国から品物が集まる【集荷】ことで流通の効率化を図ることができます。中央卸売市場は良質な生鮮食料品に適正な価格を付け【価格形成】、すぐに仕分け、新鮮なうちに小売店やスーパーなどに運び【分荷】、消費者に日々安定して届けるという重要な役割を担っています。 

 本場は、昭和24年4月に生鮮食料品の総合卸売市場として業務を開始し、都市周辺人口の増加や交通・通信網の発達を背景に、中部圏の青果物や水産物の拠点市場として中核的役割を担ってきました。

豊かな食生活を支えています
メロンのせり(価格決定)
(資料)生鮮食料品がみなさんに届くまで

物流業界に大きな変化の波が訪れようとしている

 本場は他市場と比較して、敷地が狭い上に形がいびつな形をしていることから、特に青果棟周辺において、トラックの待機場所の不足、荷降ろし場所・荷積み場所の不足が積年の課題としてあります。 

 一方、「トラックドライバーの2024年問題」に代表される労働力不足対策と物流構造改革の推進は、日本経済全体の喫緊の課題であり、令和3年6月には新しい総合物流施策大綱が閣議決定されました。農林水産省では現在「青果物流通の標準化ガイドライン」の制定に向け議論が進んでいます。ガイドラインでは、「パレット循環体系の構築」「場内物流改善体制の構築」「共用部における荷降ろし・荷捌き・荷積みの秩序形成」などを全国の卸売市場の開設者(本場の場合名古屋市)に求めています。

トラック、フォークリフトが行き交う

変化に対応していくために

 先述した通り、現在でも敷地が不足している状況であり、物流の合理化・効率化の流れに対応するためには、従来の場内物流のルール、敷地の使い方を見直す必要があります。 

 市場内では卸売業者、仲卸業者、売買参加者など多数の取引参加者が24時間営業活動をしており、産地からの大型トラック、仲卸業者等のフォークリフトや軽トラック、市場からの出荷用各種トラックが行き交っています。場内物流の改善には、まず実態把握が必要ですが、現在は「〇〇時くらいに入荷トラックが多いね」「あの辺で荷降ろししているよ」と言った断片的・主観的な情報に頼るしかなく、俯瞰的・客観的な実態把握に苦慮しています。 

 今回の実証では、まず青果棟周辺の物流動線について、車種別(大型トラック・軽トラック・フォークリフト等)の位置情報や荷の動き、敷地の使い方を経時的に把握・解析し、場内物流の生産性・効率性向上につながる市場内動線・敷地の使い方のモデル(場内物流モデル)を作成したいと考えています。そして、作成した新たな場内物流モデルを叩き台として、場内事業者と場内物流体制の改善について協議していきたいと考えています。

夜間の青果棟周辺

「選ばれる市場」を目指して

 2020年6月に施行された卸売市場法の改正では、開設区域の考え方が撤廃され、取引に関するルールも緩和されました。本場が今後も生鮮食料品の集荷・価格形成・分荷という中央卸売市場の役割を担い、名古屋市民の豊かな食生活を支えるためには、全国の生産者や出荷者から「選ばれる市場」となることが必要です。そのためには、場内物流の改善に取り組むことが必須であると考えています。

課題解決に向けて

 市場内物流体制の抱える課題は全国の卸売市場で共通のものです。「物流の標準化」というテーマは昨今物流業の重要なテーマとなっており、本場で場内物流の改善について何らかの成果を見出すことができれば、それは先駆的なモデルケースかつ横展開可能なものになると考えています。

 本場の開設者として、卸売業者、仲卸業者、売買参加者といった市場内で働く様々な取引参加者との調整・協議、実証実験に必要となる環境整備に協力することが可能です。「物流の標準化」に向けて物流業界全体に大きな変化の波が来ようとしています。この困難な課題に私たちとともにチャレンジしてくださる方の応募をお待ちしています。

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Outline

背景 ・本場は、中部圏の青果物や水産物の拠点市場として中核的役割を担ってきた。
・青果の卸・仲卸売場がある青果棟周辺においては、産地からの大型トラック、仲卸業者等のフォークリフトや軽トラック、市場からの出荷用各種トラックが行き交っている。
・令和3年6月に新しい総合物流施策大綱が閣議決定され、農林水産省において「青果物流標準化検討会」が開催されるなど、物流の生産性・効率性の向上は物流業全体の喫緊の課題となっている。
課題(詳細) ・本場は、敷地が狭い上に形がいびつで、効率的な物流体制に支障があることが積年の課題となっている。
・市場内では卸売業者、仲卸業者、売買参加者など多数の取引参加者が24時間営業活動をしており、場内物流の実態の把握に苦慮している。
・限られた敷地・建物の制約条件下、場内物流の生産性・効率性の向上のため、新たな場内物流のルール作りが求められている。しかしながら場内の荷の動き、敷地の使い方を面的に把握する手段が主観的な情報に限られており、客観的に検証することができていない。
求める解決策 ・青果棟周辺の物流動線について、車種別(大型トラック・軽トラック・フォークリフト等)の位置情報や荷の動き、敷地の使い方を経時的に把握・解析し、場内物流の生産性・効率性向上につながる市場内動線のモデルを作成したい。
・作成した新たな市場内動線モデルを叩き台として、場内事業者と場内物流体制の改善について協議していきたい。
想定する実証実験内容(詳細) ・青果棟内を見渡せる場所にカメラを複数台設置し、その映像・画像データを解析し、新たな市場内動線・敷地の使い方のモデルを作成する。
・市場関係者に負荷のかからない形で、導線の解析、モデル作成ができれば、カメラ以外の手法でも問題ない。
実証実験成功後の発展性 ・市場内の物流体制の抱える課題は全国の卸売市場で共通のものであり、当市場での実証実験の成果は全国の他市場に横展開できると考えられる。
提案企業に求める専門性 ・車種別の位置情報を経時的に把握・解析できること。
・市場内の物流体制の改善について知見を有することが望ましい。
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・オンライン会議、対面会議どちらでも対応可能。現場ありきのテーマになるので、情報共有、課題認識など密に打合せしていきたい。
提供可能なデータ・環境等 ・青果棟及びその周辺の敷地・建物図面
・場内事業者からのヒアリング結果 等
プログラム終了後の本格導入 ・十分な効果が確認できた場合、場内の他の箇所についても活用を検討したい。

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