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名古屋市 名東区役所 福祉課
障害 × メタバースで、誰もが交流できるデジタル空間を提供したい!
Point
解決したい課題
デジタル技術等を活用し、環境や情報等の「障壁」を取り除き、障害者の方の社会参加を促進したい。
想定する実証実験
視覚や聴覚、知的等の障害特性に配慮した交流の場をオンライン上に構築し、障害のある方々の社会参加促進につながるか検証したい。
Story
あなたのまわりに、障害のある方はいますか?
「多様性(ダイバーシティ)」という言葉を耳にする機会が多くなりました。
さまざまな社会、民族的背景、異なる性別、性的志向など、それぞれの人々が持つ多種多様なバックグラウンドを認め合い、尊重し合うことを指します。
あなたのまわりにも「多様性」を実感する機会があるのではないでしょうか? では、質問します。
「あなたのまわりに、障害のある方はいらっしゃいますか?」
名古屋市名東区は、人口約16万人が暮らすまちです。
そのうち、障害者 -身体・知的・精神障害の手帳を所持している方は、約8,000人います。
単純な計算では、まちですれ違う人の約20人に1人が障害者であるはずです。外出のたびに障害者の方を見かけますか? もちろん外見だけで判別できないのですが、それには理由があると考えています。
名古屋市では、「障害のある人もない人もお互いに人格と個性を尊重し合いながら共に生きる地域社会の実現」を目指しています。あなたは、現在の名古屋市がこのような社会になっていると思いますか。
出典「名古屋市障害者基礎調査報告書」(令和5年3月 名古屋市健康福祉局)
(1つだけ○)
日常生活、社会生活には「障壁」が多く存在する
例えば、区内に美味しいと評判のお店があったとします。
「駅から坂を上って、緑色の看板が出ている店で、店内はそんなに広くなく、店主は
例えば、区内に美味しいと評判のお店があったとします。気になるのは価格や営業時間、SNSでの評判ですよね。
けれど、車いすの方は店のロケーションや店内の広さが、視力に障害のある方はメニュー表等の文字の大きさが、人と接するのが苦手な方はタッチパネルや食券機で注文できるかが、それぞれ気になる、いや必要なことなのです。また、美味しそうな写真やレビューはSNSに溢れていますが、障害者の方が必要とする情報は得られないことが多いのです。
日常生活や社会生活に対して、障害者の方には環境や情報という面で「障壁」があり、言い換えると、継続的な制限を受けている状態だと言えます。
あなたのまわりに障害のある方がいないのは、私たちの身のまわりに多く存在している「障壁」により、障害者の方が社会参加できていないからで、その「障壁」を取り除くことが解決したいと考えている課題です。
社会参加の促進と課題
その「障壁」を取り除くため、名東区では障害者の方の社会参加促進の取組として、就労機会の支援や文化芸術活動やスポーツを通じた交流等を推進しています。こうした行政の取組では障害の特性に応じて、広報物に音声読み上げコードを印刷する、平易な言葉を用い、漢字には振り仮名を付ける、あるいは、会場内にスロープを設置する、手話通訳者を配置する等の配慮をしていますが、障害の程度等により取組(支援)が行き届かない方もいるのが現状です。
まして、社会全体の環境(ユニバーサルデザイン)の整備は、多くの時間と費用が必要で、現状、身のまわりには取り除かなければならない「障壁」が多数、存在しています。
今回実施したいこと
実際、「障壁」はずっと存在しており、取り除くことは容易なことではありません。
私たちが今回の実証実験で実施したい、実施できると考えていることは、社会参加促進を着実に進める一歩として、障害のある方も障害のない方も、あるいは、異なる障害のある方同士が、双方向にコミュニケーションを取ることができ、交流できる機会を創出することです。
行政や関係機関が介した取組には限界があります。これまでコミュニケーションすら容易ではなかった方々が、お互いを知り、理解し、尊重し合う、「つながり」を基点とした社会参加の促進が、社会全体に必要だと考えています。
そのための想定される具体的な実施策として、『文字を大きく変換する・読み上げる、平易な言葉に変換する等の個別障害特性や障害程度に対応するツール(システム)を実証』 し、『そのツール(システム)を適用したメタバース空間で、双方向に交流できるイベントを開催』これが、今回の実証実験での達成したい最終目標です。
誰もが社会の一員としてお互いに尊重し、共に暮らすことができる社会
「多様性」を認め、その上で必要なことを一緒に取り組んでいただける企業様に、私たち、名東区役所はじめ障害福祉関係機関並びに団体は、障害種別、特性に応じた技術検証の機会等の必要なサポートをさせていただきます。
障害のある方も障害のない方も、誰もが社会の一員としてお互いに尊重し、共に暮らすことができる社会の実現のため、ぜひ一緒にチャレンジしませんか?
ご提案をお待ちしています。
Vision
実現したい未来
誰もが社会の一員として尊重され、共に暮らすことができる社会。
得られるもの
・障害種別、特性に対応する技術検証の機会
・「多様性」「SDGs」等を推進する企業イメージ、ブランドの向上
Outline
実証支援金:最大400万円
行政課題 1件あたり70万円(税込み)上限
社会課題 1件あたり400万円(税込み)上限
背景 | 「多様性」を認め、誰もが社会の一員としてお互いに尊重し、共に暮らすことができる社会の実現が求められています。しかし、障害者の方は、日常生活または社会生活に環境や情報等の「障壁」により継続的な制限を受けている状態にあり、社会への参加そのものが困難となっている場面が少なくありません。 区では障害者の方の社会参加促進の取組として、就労機会の支援や文化芸術活動やスポーツを通じた交流等を推進していますが、障害の特性や程度等により取組(支援)が行き届かない方もいるのが現状です。 |
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課題(詳細) | 「障害者」は、目が不自由であったり、耳が、あるいは体が不自由であったり等多様な方々で、それぞれに合わせた支援が必要となります。各種障害のツールとして手話や音声読み上げ機等がありますが、障害のない方と、また、異なる障害のある方とのコミュニケーションは難しい面があります。お互いを知り、理解し、尊重し、社会の一員として共に暮らしていくための「障壁」を取り除くことが課題となっています。 |
求める解決策 | 視覚や聴覚、知的等の障害特性に配慮したコミュ ニケーション手法をもつ、オンライン上の交流の場を構築できるツールやプラットフォームを想定しています。 障害特性に対応するためには、例えば、 ・視覚に障害がある人には、文字を大きく変換する・読み上げる ・聴覚に障害がある人には、文字起こしの機能 などが想定されるが、コミュニケーションや交流を促す機能であれば、幅広く提案を募集します。 交流の場については、メタバースを想定しているが、障害の有無に関わらず交流できる(しやすい)空間であれば、VRにはこだわりません。PCやスマホなどすでにお手持ちの様々なデバイスから参加できるプラットフォームであることが望ましいです。 |
想定する実証実験内容(詳細) |
オンライン上の交流ツールを試験的に一定期間運用し、障害者の社会参加が促進されるか検証したいです。 区民が対象に入っていれば、区外の人を含む交流ツールであっても構いません。 |
実証実験成功後の発展性 | 継続的な事業実施のほか、行政手続き等のDX推進に技術応用・展開が可能 |
提案企業に求める専門性 | ・障害者にも使えるデジタルツールの開発技術、ノウハウ ・メタバースなどオンライン上の交流スペースを構築する技術、ノウハウ ・障害への理解、障害特性に関する知識があるとなおよい |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | オンライン会議等対応可能 |
提供可能なデータ・環境等 | ・障害当事者、関係団体の協力 ・障害当事者、関係団体のニーズ調査データ |
プログラム終了後の本格導入 | 実証実験の成果により、障害福祉の取組として導入・予算要求を検討 |
選考基準・スケジュール・よくある質問など
資料請求・新着課題
地域・社会課題解決に繋がる、
本当の意味での地域創生をともに実現しませんか?