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岡山市 地域包括ケア推進課

早めの対策でいつまでも健康に!フレイル健康チェックを広げたい!

Point

解決したい課題

薬局や地域の集まりで行っているフレイルチェックを受ける人を増やしたい。

想定する実証実験

フレイルチェックアプリやWebサービス等を活用することで、チェックを高齢者が受けたいと思い、実際に受ける人が増えていく仕組みを検証、構築したい。

Story

人生100年時代、あなたはどう過ごしたいですか?

 今般、全国の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳と長生きする人は増えています。 岡山市も全国と同様の傾向で、平均寿命は男性で82.03歳、女性で88.24歳。実際、わたしの祖父は94歳、祖母は88歳ですし、まさに人生100年時代だなと実感します。(参照:厚生労働省調査/令和元年)

 そんな時代になった今、皆様に問いたいのは、あなたは人生をどう過ごしたいですか?(あなたの家族にどう過ごしてもらいたいですか?)ということです。多くの人は、できることならいつまでも健康でいたい(健康でいてほしい)と思うのではないでしょうか。

 

あなたが健康で過ごすことができる期間は?

 WHOの定義では、健康寿命とは「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間」のこと。つまり、健康で過ごせる期間のことを指します。

 全国と同様、岡山市でも年々健康寿命は延びています。しかしながら、岡山市の平均寿命は男女ともに全国より長いですが、健康寿命は全国平均より短いという状況にあり、その結果、岡山市民の平均寿命と健康寿命の差は、男性で9.9歳、女性で13.3歳。(参照:国民生活基礎調査のデータを基に岡山市が算出) 言い換えれば、長生きかもしれないけど、介護や入院が必要な期間も長いと言えるのかもしれません。

(健康寿命の推移(全国と岡山市の男女別比較グラフ))

 この差の期間をできるだけ短くし、健康で過ごすことができる期間を長くすることこそが私たちが目指しているものです。

 

「フレイル」の早期発見でいつまでも健康に!

 健康で過ごすには、なるべく早く健康づくり・介護予防に取り組むことが大事です。そして、特に最近では「フレイル」の状態を早期に発見することが重要だと言われています。

 「フレイル」は、健康と要介護の間の状態のことを指し、加齢とともに心身の活力(例えば筋力や認知機能など)が低下した状態のことです。一度介護が必要になると、もとに戻るのは困難と言われていますが、早期に発見し、運動不足の解消や食事の改善など対策を行うことで、健康に戻ることができると言われています。

(フレイル三角図)

 でも、そもそも自分の健康状態に気づき、適切な取組みを始めるきっかけがないのではないでしょうか。多くの方は健康な“つもり”でいますし、どうしても他人事で終わってしまう。また、自分の健康状態に不安を感じている方も適切な取組みってどんなことをすればいいのか、わからないのではないでしょうか。そこで、始めたのが「フレイル健康チェック」です。

 

岡山市が行っている「フレイル健康チェック」とは?

 岡山市は四師会等(医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会等)と協力して、市内の164の薬局や医療機関(令和4年6月21日時点)、イベント等で無料でフレイル健康チェックを行っています。

(イベントでのフレイルチェック実施の様子)

 チェックの内容としては25項目の質問シートにお答えいただき、あとは握力を測定するのみです。チェック後は、専門職からチェック結果に基づきアドバイスを行います。さらに、フレイルリスクが高いと判断された方(以下、フレイル該当者)には、介護予防センター専門職による個別指導を行っています。

(フレイルチェックの流れ)

 

「フレイル健康チェック」を実施して…

 本チェックは2019年度から始めていますが、チェック件数や個別指導の利用件数は伸び悩んでいます。原因はいくつかあると思いますが、担当者としては、大きく3つの理由があるのではないかと考えています。

①フレイル健康チェックを受ける動機づけが弱い

 「受けてみたい!」と思うような魅力的なものにできていないため、チェックを受ける意義が分かりやすく、受けたいと思うような形式にしていきたいです。また、「フレイル」=健康でない高齢者のレッテルを貼られるような気がして、心理的な抵抗感もあるのではないでしょうか。

②フレイル健康チェックの事務負担が大きい

 現在、薬局等で行うチェックは、チェックシート(紙媒体)を活用しています。記入頂いたシートを、薬局の方が市まで郵送していただいたうえで、市職員が紙に記載されている内容をデータ化する作業を行っており、薬局と行政の両方の事務の手間と負担が大きくなっています。さらに、シートが郵送された後に個別指導の実施日時の予約を行うので、タイムラグが生じ、個別指導を希望する高齢者も少ないという状況にあります。

(フレイルチェックシート見本)

 また、チェックを行った後は、薬局等で専門職が結果に応じてアドバイスを行っていますが、例えば、栄養アドバイスなどが必要になるケースもあります。ただ、個々の専門職の知識や経験に頼る部分が多く、人によってはアドバイスや指導が難しいという声が現場で聞かれます。

③アドバイス後の健康管理の継続

 チェックはあくまで自身の健康状態に目を向けるきっかけであって、チェック後に介護予防に取り組むことが大切ですが、アドバイス後、普段の生活の中で取組みを継続してくれているか確認するような方法がありません。

 

フレイル健康チェックを受ける方を増やし、いつまでも健康でいていただくために…

 チェックを行った専門職の知識や経験に頼るだけでなく、チェック結果を入力するだけで、その方の状態に応じたアドバイスができるアプリがあれば、アドバイスを行う専門職だけでなく、チェックを受ける利用者にとっても魅力的な内容になると考えています。さらに、現在紙で行っているフレイルチェックをデータで管理し、薬局等でアドバイスを行った後にその場で個別指導の予約までができたら、業務の効率化にもつながるのではないかと思っています。

 また、将来的には、自身のフレイルチェック結果や健康状態を記録でき、セルフケアプログラムや介護予防情報、次回のチェック時期のお知らせ等を搭載したアプリがあれば健康寿命を延ばす一助になると思います。

 

ぜひ一緒に新しい仕組みをつくっていきましょう!

 岡山市を問わず、日本は高齢化が進んでいます。遅かれ早かれ、どこの市町村でも直面する問題です。今回の取組でフレイルチェックを高齢者が受けたいと思い、実際に気軽に受けられるような仕組みを構築することができれば、高齢者の健康寿命が延び、持続可能な社会への一助になると思っています。

 誰しも年を取ります。「自分ごと」として一緒に取り組んでいただきながら、皆様のアイデアや技術をお借りして新しい仕組みを構築したいと思っています。ご応募お待ちしています!

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Vision

実現したい未来

高齢者がフレイルチェックを受け、できるだけ早い段階から介護予防の取組に繋げることで、要介護状態に陥るリスクを減らし、健康寿命の延伸につなげたい。

得られるもの

・高齢者の健康データに触れ、多角的な見地から分析できる。
・他自治体でも同様な問題を抱えているため、開発したツールの横展開が想定される。

Outline

背景 ・岡山市の平均寿命は男女ともに全国平均より長いが、健康寿命は全国平均より短いという状況にあり、その結果、岡山市民の平均寿命と健康寿命の差が大きい。
・フレイル状態の早期発見のために、おおむね65歳以上の方を対象にフレイル健康チェックを行っているものの、市内の高齢者約14万人(要介護状態の高齢者を除く)のうち、昨年度は3,400人程度しかフレイルチェックを受けておらず、個別指導の利用も伸び悩んでいる。
課題(詳細)

現状は大きく以下3点の課題があり、今回の実証では①と②に注力して取り組みたいと考えています。

①フレイル健康チェックを受ける動機づけが弱い
「受けてみたい!」と思うような魅力的なものにできていない。チェックを受ける意義が分かりやすく、受けたいと思うような形式にしていきたい。

②フレイル健康チェックの実施機関の負担が大きい
現状では、薬局等から紙媒体のチェックシートを市まで郵送していただいたうえで、紙に記載されている内容をデータ化する作業を行っており、事務の手間と負担が大きくなっているため、効率化していきたい。
チェックを行った後のアドバイスは、専門職の知識や経験に頼っている部分も多く、アドバイスや指導が難しいという声が現場で聞かれる。

③アドバイス後の健康管理の継続
チェックを受けた高齢者のその後の健康管理を行う方法がないため、継続的にフォローできるようにしていきたい。

求める解決策

フレイル健康チェックをどこでも簡単にでき、薬局の負担も軽減できる仕組みを構築したいと考えています。

○フレイル健康チェックアプリ
・フレイル健康チェックをアプリ(WEB)上で行い、結果に応じてその場で適切なアドバイスを行うことができる
・介護予防センターでの個別指導が必要な場合は、その場で予約もできる
・結果データは、自動的に市のデータベースに集約される仕組みとしたい
・次回のチェック時期のお知らせ等ができる形ができると嬉しい

○将来的に、健康管理機能も付加していきたい
・高齢者が興味関心の高いコンテンツ等を発信できる(現在Facebook等で介護予防センターで発信している)
・日々の介護予防の取組みや健康状態を記録できる(介護予防手帳で毎日の運動・栄養などを記録しているので、統合できると嬉しい)

想定する実証実験内容(詳細)

薬局と介護予防センターでの体操などの通いの場での実証を1〜2ヶ月の間実施して、データ収集を行う。

○薬局で実施するパターン
フレイルチェックアプリやWebサービス等を活用することで、実際にチェックを受ける高齢者が増えるか、実施機関の負担が減るかを検証する。
・薬剤師の方にアンケートとる(心理的負担が軽減するか)
・実際に作業の時間が減るか計測

○通いの場で実施するパターン
実際に高齢者の方に使ってもらって、スムーズに回答できるかといったユーザビリティのテストや今後も継続したいかなど継続意向などについて直接フィードバックをもらう。
・利用シーンの観察
・インタビューによる聞き取り

実証実験成功後の発展性 将来的には、市が持っている各種検診データやレセプトデータなどと連携して、統合的にデータ分析を行い、市の施策に活かしていきたい。
他自治体でも同様な問題を抱えているため、開発したツールの横展開が想定される。
提案企業に求める専門性 ・ツールを開発するノウハウ(フレイルチェック機能・健康管理機能などのアプリの開発技術のノウハウ)
・高齢者が利用しやすいUIデザインについてのノウハウ ・個人情報を取り扱うサービスにおける、情報セキュリティの専門知識(岡山市のセキュリティポリシーを遵守すること)
参照:岡山市セキュリティポリシー
プロジェクトの進め方打合せ方法 オンライン会議対応可(必要に応じて直接ご相談させていただきたい。)
提供可能なデータ・環境等 ・令和元年度から積み上げてきたフレイルチェックデータ
・介護予防センターの専門職等からのアドバイス
・一部の薬局で実際にフィールド検証を行うことも検討しています
プログラム終了後の本格導入 実証実験の効果と金額により、今後予算枠を確保したいと考えている。

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