Urban Innovation JAPAN


残り17

締 切

山口県 農林水産部 農林総合技術センター 林業技術部

まるで森の宝探し♪
高付加価値木材の生産者と材木業者のマッチングシステムを構築したい!

Point

解決したい課題

寺社仏閣などに使用される特殊木材の取引における立木現物確認は大変な手間をかけて山林で行われるが、このプロセスをデジタル技術でスマートにしたい。

想定する実証実験

森林のデジタルデータ(測定データ、3次元画像データ)を用いて、県内木材生産者と全国の材木業者が本格的に取引できるマッチングシステムを構築したい。

実現したい未来

全国の材木業者が、ニーズに合った県内の特殊木材を検索することができ、わざわざ現地を訪れなくてもあたかも目の前に立木があるかのように現物を確認できる未来を実現したい。

得られるもの

特殊な規格の木材の確保は国内全域で課題となっており、本取組が課題解決に繋がる糸口となれば、幅広く全国展開が可能。

Story

木材の評価の仕方

私たち日本人は、古くから多くの木材を利用してきました。
特に社寺仏閣や歴史的建造物などには、大きな柱や梁などが使用されており、今でも、何十年に一度など、改修や建て替えなどが、定期的に行われています。

これらの大きな柱などに使用される太い立派な木(森の宝)は、どこで育てられて、どこから運ばれて、どのように取引されているのでしょうか。

実は、私たちが普段家を建てたりする木材と、社寺仏閣などで使用するような特殊な木材は、同じ木材とは言え、流通の仕方が大きく異なります。
住宅用など一般流通している木材は、原木市場に持ち込まれた後、太さや長さなどの決められた規格ごとに分類されていき、市場で評価を受けて価格が決定されていきます。

一方、社寺仏閣などで使用するような特殊な木材は、一般流通している木材では、太さなど規格を満たさず十分対応できません。
そのため、今でも市場を通さず、相対取引の場合が多く、実際に山に足を運び、使用する立木を選択する作業が必要となっています。

そのことが、手間や危険性・高コスト化の要因にもなっています。

もし山の中を見ることができたなら。。

もし、山に行かずとも、山の中をのぞくことができたらどうでしょうか?一本一本の木の価値が把握できたらどうでしょうか?きっと誰もが「宝探し」をしている感覚が体験できるのではないでしょうか。

そして、木材の価格を決定するために必要な要素である、太さや曲がり具合、樹皮の状態など、計測データをインターネット上に公開すれば、山に行かずとも木の価値を確認でき、リモートで選木することができるようになり材木業者と生産者両者にメリットがあるのではと思います。

まず、森林所有者や林業事業者(生産者)は、計画的な特殊材の管理・販売が可能となり、価格の安定化が図れます。また全国の材木業者との取引の機会も増えます。
さらに、「特殊材」として、「一般材」と別区分でブランド化できることから、木の価値を適正に評価できるなど、木材の高付加価値化が期待できます。
 一方、製材会社など材木業者も、山に行く手間や危険性が無く、リモートで容易に売買ができるというメリットがあります。

私たちが目指すもの

私たちは県内の林業活性化のために、特殊木材の新たな流通の仕組みを全国に先駆けて提供したいと考えています。森林をデジタル技術によりデータ化し、インターネット上に公開することで、全国の木材業者が県内の木材を探すことができるようにします。

単に数値や属性で木材を選定できる仕組みに留まらず、当センターで活用している「地上レーザー測量」や解析技術をうまく活用して、山の中をインターネット上に立体的に表現することで、現物を確認しなくても特殊木材をオンラインで購入する流通システムを構築することができると考えています。

今回のプロジェクトのゴール

ただし、本事業では、予算や時間的制約もありますので、県内の一部山林の計測データや画像データを用いて、材木業者がニーズに合った木材を選定できるマッチングシステムを構築したいと考えています。構築したマッチングシステムを林業関係者に体験してもらい、本格運用に向けたブラッシュアップを図りたいと思います。

「森林の価値を見える化し、ワクワク・ドキドキしながら森の宝探しをしたい!」私たちのこうした思いを共有し、一緒に林業の課題解決に向けて取り組みましょう!

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Outline

背景 寺社仏閣や歴史的建造物で使用するような特殊な木材は、一般流通している木材では、太さなど規格を満たさず十分対応できないことから、木材の確保が課題となっており、全国の材木業者がニーズに合った木材を探すことができるサービスが求められております。県内の林業活性化のために全国に先駆けてこのサービスを提供したいと考えております。
課題(詳細)

特殊木材は相対取引(※)の場合が多く、実際に山に足を運び、使用する立木を選択する作業が必要となり、手間や危険性・高コスト化の要因にもなっています。
特殊木材を選定するために必要な要素である、太さや曲がり具合など木材の計測データをキーに、ニーズに合った特殊木材をインターネット上で探すことができれば、材木業者にとっては特殊材を探す手間が省け、生産者にとっては全国の材木業者との取引の機会が増え、買い手・売り手両者にメリットがあると考えています。
さらに森林の価値を「見える化」することで、計画的な特殊材の管理・販売が可能となり、価格の安定化や、「特殊材」として、「一般材」と別区分でブランド化できることから、木材の高付加価値化が期待できます。

※相対取引 (市場を通さずに、売り手と買い手が当事者同士で価格や売買数量などを決めて行う取引)

求める解決策 当センターでは、「地上レーザー測量」を用いて、森林の木材1本1本の解析データ取得を進めています。このデータを用いて、材木業者がニーズに合った木材を検索することができる生産者と材木業者のマッチングシステムの構築をお願いいたします。木材は伐採後の搬出のしやすさなど生育場所も重要となるため、地上レーザー測量システムで作成した地形や立木の状態の点群の立体表現も併せて材木業者が閲覧することができるようにしていただきたいと思っています。
想定する実証実験内容(詳細) 特殊木材の現地確認プロセスをなるべくデジタルで完結させることで、材木業者の負荷が下がるばかりでなく、全国の材木業者との取引が増えると考えています。そこで、県内生産者と全国の材木業者の特殊木材取引のマッチングシステムの構築をしたいと考えております。
当センターで活用している「地上レーザー測量」「360度カメラ」のリアリティのある画像をマッチングシステム上で閲覧できるようにすれば、個々の木材の立木の状態や、生育地の地形など材木業者が選定するために参考になる情報を提供でき、新たな木材流通の形を作ることができます。実証対象者は、生産者サイドが、森林組合、森林所有者などで、実需者サイドが、製材業者など木材売買を行う業者や木材市場関係者を想定しています。
実証実験成功後の発展性 実証実験は県内の一部の森林をテスト地として実施しますが、実証対象者からの評価が高い場合には県内の対象地を拡大していきます。また全国の材木業者に向けて利用案内して展開を目指していきます。
提案企業に求める専門性 林業に対する専門知識は不要です。マッチングサイトの構築経験が豊富で、動画や画像の加工技術が高い企業を希望します。また、材木業者や生産者の声を聞きながら一緒に林業の課題解決に取り組んでくれる方を希望します。
プロジェクトの進め方打合せ方法 現場視察やオンライン会議など希望します。
短期間でのプロジェクトなので業務量の負担、下半期が職場移転の関係で忙しくなるため、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。
提供可能なデータ・環境等 当センターが有する地上レーザー測量システムで取得したデータの提供が可能です。林業関係者や木材市場関係者からの協力はしてもらえると考えています。
プログラム終了後の本格導入 実証実験で構築するマッチングシステムについて実証対象者からの評価を収集した上で、関係部署と調整して、来年度以降の予算化を検討いたします。

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