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山口県 長門市総合窓口課

24時間365日、いつでも思い立ったときに健診の予約を!
デジタルの力で働き盛りの世代の受診率をアップして、健康寿命を伸ばしたい!

Point

解決したい課題

健診は電話予約のみで時間外対応していない。若い世代における受診率を上げるため、スマホなどで簡易に予約できるツールを導入したい。

想定する実証実験

・スマホで気軽に予約できるツールを導入
・市民の使いやすさ、職員の管理しやすさの両面から検証する

Story

健康寿命が県内13市で下位に

 医療技術の進歩により、私たちの「平均寿命」は延びましたが、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間、いわゆる「健康寿命」が着目されており、平均寿命と健康寿命の差が短いほど、健康でいられる時間が長いことになります。この平均寿命と健康寿命の差をいかに縮小するかがこれからの健康づくりの課題となっています。

 長門市の健康寿命は、令和元年度において男性が78.49歳、女性が85.63歳であり、県内13市で比較すると男性が12位、女性が3位となっています。平成29年度においては男性、女性とも県内13市中最下位でしたので、女性の健康寿命は幾分改善していますが、男性は下位に位置しており、健康寿命の延伸の取組は今後も必要とされています。

「健幸ながと21推進計画」においても、長門市の健康課題として男女とも平均寿命、健康寿命が県平均に比べ短いこと、県に比べ、男女ともに肺炎による死亡比が高いこと、特定健康診査受診率、がん検診受診率が低いことなどと並んで、特徴的な状況としてライフステージごとに健康意識や取組状況に差があり、青壮年期は健康意識が低いことなどが挙げられています。

早期発見・早期治療が医療費適正化のカギ

 長門市では病気の早期発見、早期治療につなげるために国民健康保険の特定健診や人間ドック、市民を対象にしたがん検診などを実施しています。このうち、特定健診の受診率は32.6%(令和2年度)と第2期長門市国民健康保険データヘルス計画で定めた目標値(40%)に届いていません。年代別の受診率をみると、40歳~55歳の年代の受診率が低く、60歳代から上の年代に行くほど、受診率が高くなっています。病気の早期発見、早期治療につなげるためには、働き盛りである40歳~55歳の年代の受診率の向上が重要であり、受診率をいかに向上させていくかが課題です。

 しかしながら、現在、各種健診の予約申込については、電話申し込みのみの対応となっており、市役所の業務時間外の受付ができません。市民の方が自身の健康を考え、健診を受けたいと思ったときにすぐに手続きできる仕組みがないため、受診機会のロスが発生していると考えられます。24時間365日、いつでも思い立ったときに健診の予約が可能な仕組みの構築が望まれています。

電話で申し込む様子の一例

一人当たり医療費の伸びが保険財政を圧迫

 長門市国民健康保険の被保険者数は、令和3年3月31日時点で8,131人と前年度から105人減少しており、人口減少に伴い年々減少傾向にあります。一方、被保険者数に対する65歳以上の割合は60.6%と高く、高齢化が進展しています。

 国民健康保険の財政面でみると、被保険者数の減少により、保険料収入は減少していますが、被保険者の高齢化と医療の高度化などにより、一人あたりにかかる医療費は年々増加傾向にあり、国民健康保険の財政は厳しい運営を迫られています。このまま医療費の上昇が続くと保険料の値上げも検討せざるを得ず、被保険者の負担の増加につながってしまいます。必要な医療を受けることは大前提ですが、被保険者の健康への意識向上や保健指導などを通じて、医療費の適正化に取り組む必要があります。

健康管理はデジタル時代へ

 山口県では、やまぐち健幸アプリの導入などスマートフォンを使った健康管理の仕組みも導入しており、これからの健康管理はデジタルの時代へ移行しつつあります。スマートフォンの普及により、多くの人がスマートフォンを利用したサービスに慣れてきており、健診の予約についてもスマートフォンから簡単に、いつでもどこでも予約が可能な仕組みを構築することで、受診しやすい環境を整え、市民の健康づくりのサポートをしていきたいと考えています。

 働き盛りの世代に、デジタルでもっと気軽に受診できる仕組みを提供することで、国民健康保険の特定健診など各種健診の若年層を中心とした、受診率の向上、病気の早期発見・早期治療の促進、さらには医療費の適正化につながることが期待されています。

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Vision

実現したい未来

特に若い世代における特定健診の受診率を向上させ、生活習慣病の予防と早期発見を図り、健康寿命を伸ばしたい。

得られるもの

多くの自治体に共通する健康寿命の改善という社会課題に対し、解決に取り組む企業として企業イメージなどブランド価値向上が期待できる。

Outline

背景 日本人の死因の約5割は、がんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病です。生活習慣病の予防と早期発見・治療に重要なのが、特定健診・特定保健指導などの定期的な受診です。本市では、県下で健康寿命が短く特定健診等による取組を通じて健康寿命を伸ばす取組を進めていますが、若い世代における受診率が低い傾向があります。
課題(詳細) 若い世代の特定健診の受診率の向上を図るため、SNSなどを通じても周知に取り組んでいます。しかし、現在、健診の予約方法は電話に限られており、業務時間外での受け付けができないため、予約したい時に予約できず、結果として予約を諦めてしまっている可能性があります。このため、予約したい時に予約できる簡易な予約ツールの導入が課題の一つと考えています。
求める解決策 スマホで簡単に、24時間いつでも予約が可能となるシステム、かつ、本人確認や予約内容など職員側で管理が容易なシステムを導入したい。
想定する実証実験内容(詳細) ・健診予約システムの制作と試用
・利用者に対する試用についてのヒアリング
・ヒアリングの結果に基づくシステムの改善方針の検討
実証実験成功後の発展性 ・予約できる項目は健診のみならず、他の健康事業にも応用できる
・県内で予約システムの導入をしている自治体は少なく、全国も含め他の自治体への展開も期待できる
提案企業に求める専門性 誰もが直感的に扱えるユーザーインターフェースの開発に長けていることが望ましい
プロジェクトの進め方打合せ方法 メール等でのやり取りのほか、必要があれば随時、オンラインでの打ち合わせを実施
提供可能なデータ・環境等 健診の年代別受診率のデータ提供
プログラム終了後の本格導入 行政手続のデジタル化の取組の一環として、健診予約システムを本格導入(必要な予算の確保も含む)したい

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