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残り31

締 切

緑政土木局 緑地維持課

街路樹点検の新技術実証!全国でも多発している倒木事故を減らしたい!

実証支援金:最大300万円

負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで

Story

問い:どうしたら、月1回の巡視・年1回の点検という現行フローに自然に組み込む形で、9万本の街路樹から「3〜4年以内に倒れる危険木」を早期スクリーニングし、樹木医の出動を劇的に絞り込むことができるだろうか?

詳しくはこちらの動画をご覧ください!

ご応募お待ちしております!

課題詳細・想定する実証内容

課題の背景

【背景】

名古屋市では市内約9万本の街路樹を管理しています。高度経済成長期(1960〜70年代)に集中して植栽された樹木の多くが植栽から40年以上を経過し、老木・大木化が進んでいます。

名古屋市は「第2期街路樹再生なごやプラン」のもと、量の拡大から質の向上・安全管理を重視する方針へと転換しており、不健全木の撤去や道路空間と調和した街路樹への更新を進めています。

令和4年(2022年)に都心部での倒木事故が発生したことを受け、点検・診断体制を強化しましたが、令和8年(2026年)4月に再び都心部でケヤキの倒木事故が発生しました。東京都でも同時期に同様の事故が相次いでおり、街路樹の老木化による倒木リスクは全国共通の課題として注目されています。

全国の自治体が管理する街路樹での倒木件数は年間約5,200件(国土交通省発表R5.12.12)とされており、今後も老木化が進む中で増加が懸念されます。

●リンク_第2期街路樹再生なごやプラン⇒https://https://www.city.nagoya.jp/shisei/keikaku/1010305/1010323/1042094.html

【現状の業務フロー】

①-1【道路パトロール:幹線道路週1回、生活道路月1回・異常の発見】

職員がパトロールカーで管内エリアを走行し、車内からの遠望目視で街路樹の外観を確認します。

①-2【日常巡視:月1回・異常の発見】

巡視員が、管轄エリア内を目視にて街路樹の外観を確認します。

②【定期点検:年1回・全9万本】

名古屋市内の約9万本の街路樹を、委託業者及び職員が1本ずつ近接目視で点検します。

③-1【簡易診断:随時及び年1回・異常のあった樹木】

巡視及び点検で異常が発見された樹木を、職員が1本ずつ木槌や鋼棒(ピン)を使って簡易診断します。

③-2【倒木危険度診断(樹木医診断):必要時】

簡易診断により、専門家の診断が必要と判定された樹木を、樹木医が1本ずつ木槌や鋼棒(ピン)、ロープなどを使って倒木危険度の診断します。

●リンク_街路樹点検の手引⇒https://www.city.nagoya.jp/kurashi/douro/1014884/1014886.html

【課題】

①-1【問題の核心:巡視~点検~簡易診断に職員の労力がかかる】

巡視で確認できるのは「立ち枯れ」「枝折れ」「著しい傾き」など、誰の目にも明らかな異常のみ。走行中の確認であるため、1本1本を丁寧に見る時間はありません。

点検では、点検時間の目安は1本5分程度ですが、本数が多いためそれだけでも相当な業務量です。

また、異常があると判断された木については、さらに時間をかけて簡易診断しています。簡易診断を実施している樹木は全体約9万本の1割弱にも上ります。

①-2【診断の専門家も不足している】

樹木の倒木危険度診断で内部腐朽の詳細診断を担えるのは「樹木医」(一般財団法人日本緑化センターの認定事業)の資格保有者に限られ、複数名(原則2人1組)での診断となるため、大量の依頼には対応できません。令和8年の事故後、久屋大通の約300本と職員点検で要専門家判定となった約200本、合計約500本弱の緊急診断を依頼しましたが、これだけで約2か月半を要する状態です。9万本全てに樹木医を動員することは、マンパワーが不足し不可能です。

②【外観からは内部腐朽が見えない】

倒木した樹木を事後調査すると、葉が青々と茂り外観は全く正常であるにもかかわらず、根元の芯部だけが静かに腐朽していたケースが確認されています。令和4年の事故後、樹木医が木槌や鋼棒(ピン)等を使って地際部を点検した木が、3〜4年後に再び倒れた事例もあります。

現状、樹木医の倒木危険度診断にプラスして貫入抵抗測定器(キリ状の器具を幹に刺して内部抵抗を測定する機械)や音響波等で内部を診断する機器を使う場合もありますが、貫入抵抗測定器を使うと樹幹に針を刺す形となり、腐朽範囲を特定するため4方向以上から針を刺す必要があり、穿孔箇所から逆に腐朽が広がるリスクがあります。音響波測定器は非破壊で内部の腐朽が測定できますが、樹木への電極のセットに時間がかかりすぎるなど課題があります。「外から触れずに内部の状態を短時間で把握できる技術」が、現在最も強く求められています。

対象業務の規模

  • 管理対象:市内街路樹 約90,000本 ※今回対象とするのはケヤキ
  • 緊急対応規模:ケヤキ約3,500本(令和8年4月事故後に緊急全数点検実施)
  • 樹木医診断中:約500本弱(久屋大通約300本+職員点検で要専門家判定の約200本)
  • 点検頻度:巡視 月1回、定期点検 年1回(全9万本対象)
  • 全国規模:自治体管理の街路樹倒木件数 約5,200件/年(国土交通省発表R5.12.12)
  • R7業務実績:【巡視・点検】約90,000本→【簡易診断(職員)】約2250本(2.5%)→【樹木医診断】約400本(0.45%)

変えたいポイント

  • 【巡視~点検~診断】職員及び委託業者による巡視や定期点検におけるスクリーニング精度(樹木医へ渡す対象の正確な絞り込み)を向上させ、危険候補木の検知ができるようにしたい。

⇒①診断本数の絞り込みのための技術(スクリーニング)客観データに基づき、より効率的・統一的に異常を発見。(例えば、危険度スコアリングなど)

  • 【診断】樹木医に見てもらうべき木を正確に絞り込めるようにしたい。樹木医の診断を、非破壊検査機器等の新技術により補完・拡充。

⇒②樹木医診断を補完する非破壊等の新技術

求める解決策
  • 職員及び委託業者による巡視や定期点検におけるスクリーニング精度(樹木医へ渡す対象の正確な絞り込み)の向上
  • 樹木医が診断を補完する内部腐朽等の非破壊判定

を実現する手法。(いずれか1つでも構いません。)

長期的には、市内における倒木被害ゼロの効率的な実現を目指しています。

(※秋冬の実証となるため、落葉期等の環境下でもどのような検証・アプローチが可能か、想定される実証イメージを含めた提案を期待します)

想定する実証内容

①【スクリーニング精度の検証】

現行の職員目視の巡視と点検をより効率的・効果的に行うための新技術でどこまで樹木の異常を発見できるか。新技術は樹木の異常をどこまで早期に検知できるか。

⇒職員の負担と樹木医診断の本数を減らす。

②【樹木医診断を補完する技術の検証】

樹木医診断を補完するための新技術はどこまで正確に異常を検知できるか。特に「外観正常・内部腐朽」という困難なケースに対してどこまで有効か。

⇒樹木医診断を補完する非破壊検査等の新技術

③【現行フローへの統合可能性の検証】

月1回/週1回の道路パトロール・月1回の巡視・年1回の定期点検という既存業務フローに自然に組み込んだ場合、職員の運用負荷が許容範囲内に収まるか(係員2名体制での持続運用可能性)。

提供可能なデータ・環境等

データ

  • 街路樹維持管理台帳システムデータ(樹種・位置・幹周等の基本情報)
  • ただし、QRコード・ICタグによる個体識別はしていない
  • 過去の樹木医診断カルテ(PDF形式・一部蓄積。樹木医の診断結果。簡易診断分は未入力のケースあり)
  • 樹木医診断カルテの「判定項目(基準)」(0〜3段階・重点項目別の判定構造)
  • 樹木医による診断結果(久屋大通 約300本+職員点検要専門家判定の約200本、合計約500本弱):実証の検証データとして活用可能性あり
  • 「街路樹点検の手引」

フィールド

  • 久屋大通り周辺の街路樹(ケヤキを中心に約300本):倒木事故発生エリア、樹木医診断が完了した実証適地
  • 名古屋市内街路樹全般(約90,000本):実証範囲拡大時に対応可(要協議)
  • 実証時間:9:00〜17:00(平日)
  • 都心部での実証のため、ドローン活用には法規制・安全面の制約あり(要別途確認)

人的リソース

  • 緑地維持課担当職員(2名):現場立会・フィードバック提供が可能。ただし緊急対応中のため稼働量には限界あり
  • 外部専門家(樹木医):診断結果の突合・技術的評価への協力が見込まれる(日本樹木医会愛知県支部へ詳細診断・結果評価の協力依頼)
留意事項
  • 都心部での街路樹実証のため、ドローン活用は法規制・安全面から制約が大きい
実証後の発展性

実証成功時の展開

  • 実証完了後、成果指標を満たした技術については名古屋市の本格導入・予算化を検討します

横展開の可能性

  • 高度経済成長期に全国で一斉に植えられた街路樹の老木化が進行しており、倒木リスクへの対策は全国共通の社会課題です。政令市としての規模(約9万本)での実証で成果を出すことで、同様の課題を抱える自治体への展開が期待できます。
求める専門性

スクリーニング精度の向上については、車載カメラやスマートフォン、画像AIを活用したもの等、外観から簡易かつ客観的に樹木の異常を検知できる技術を求めています。樹木医診断を補完する技術については、現行の貫入抵抗測定器とは異なる手法として、非破壊に内部の健全度を見る技術の開発・実証が理想です。

【主に想定する技術】
  • 画像AI・コンピュータビジョンによる外観異常検知・スクリーニング
  • 非破壊検査技術(超音波・マイクロ波・電気抵抗断層法・弾性波等)
  • センシング
  • IoT
  • データ解析、リスク診断技術

Hatch Technology NAGOYA 2026 オンライン課題説明会

開催日時:


今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。

【開催概要】
◯ 日時:2026年6月30日(火)13:00〜15:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。

●第1部 行政課題編(8課題)
13:00〜13:05 5分 挨拶 名古屋市次世代産業振興課
13:05~13:15 10分 Hatch Technology NAGOYA 事業説明
13:15〜14:00 45分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
14:00〜14:05  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
14:05〜14:30  25分 休憩

●第2部 社会課題編(8課題)
14:30〜14:40 10分 Hatch Technology NAGOYA 事業説明
14:40〜15:25  45分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
15:25〜15:30  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点、クロージング 事務局
15:30 終了

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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